8月30日にボーンマスがスコット・パーカーの解任を発表し幕を開けた22/23シーズンの監督解任レース。
10月25日までに4クラブが指揮官の解任に踏み切り、更にチェルシーがトーマス・トゥヘルの後任に違約金を支払いグレアム・ポッターを獲得した事で新監督探しを余儀なくされたブライトン含め、計5チームのヘッドコーチが入れ替わっています。
Aston Villa is delighted to announce the appointment of Unai Emery as the club's new Head Coach. 🟣
— Aston Villa (@AVFCOfficial) October 24, 2022
スティーブン・ジェラードを解任したアストン・ヴィラ丁度日本時間25日、ラ・リーガ ビジャレアルCFよりウナイ・エメリを引き抜いて新たな指揮官に招聘した事を発表しており、プレミアリーグの勝手知ったる監督がまた1人イングランドのトップフライトに戻ってきました。暫定監督アーロン・バンクス下で臨んだブレントフォード戦では4-0の圧勝劇を見せており、所謂解任ブーストがどこまで続くのか見ものです。
また、例年の残留ライン勝ち点35を基準に考えると17位レスター以降の4クラブ、安全圏40Ptsベースでは15位アストン・ヴィラ,16位サウサンプトンを含めた計6クラブが現時点で残留争いに巻き込まれそうなクラブに妥当し、下位に沈むクラブでは更なる首切りが行われる可能性も否定できない。
14位ボーンマスも得失点差では-15とかなり悪い数字が並びますが、パーカー解任の決定打となったリバプール戦の9失点を除くと-6まで改善。更にギャリー・オニール体制以降に限定すれば8戦8ゴール9失点とほぼイーブンなので、これを考慮すれば15位以降のクラブとは少し差があると私は考えている。
ギャリー・オニール。プレミアリーグでも200試合以上のキャップを誇り、2019年まで現役選手だったのでプレーをよく覚えているイングリッシュフットボール愛好家も多いと思います。コーチキャリアはリバプールU-23のアシスタントとして第一歩を歩み始め、ボーンマスには2021年3月にトップチームのコーチとして入団。チェリーズではジョナサン・ウッドゲート,スコット・パーカーと2人の監督を支えた後、パーカー解任後はヘッドコーチに任命された。
尚、フットボールリーグのスポンサーでもあるSkybetによる「次にプレミアリーグを去るマネージャー」のオッズもジェシー・マーシュ,ラルフ・ハーゼンヒュットルと現状下位に沈むクラブの監督が低い倍率に設定されており、今年は丁度11月中旬からW杯による中断期間を挟む事もあって積極的に監督人事に手を入れやすい状況が揃っています。
昨季は8クラブで指揮官解任が行われましたが、果たして22/23シーズンはどうなるでしょうか。ネガティブな話題なので楽しみとは思えませんが、実際にボスが変わってチームが一変する事は古今東西あらゆる国のクラブで見られた現象なので、これからも各国リーグで多くのマネージャーのクビが飛ぶことはまず間違いない。