FAカップ3回戦から中4日弱、VARによって取り消されたゴールなど少しのさじ加減でどちらに転んでもおかしくなかった激闘を演じたアストンヴィラと再戦するマンチェスター・ユナイテッド。
ミッドウィークの試合に欠場した選手のうち、11月以来負傷離脱が続くポール・ポグバ以外は今度の試合に出場可能だろうとラルフは明らかにしていますが、ルーク・ショーとスコット・マクトミネイはイエローカード累積5枚で出場停止。もしかすると大胆な変更を加えてくるかもしれません。
戦績、相性などに関しては過去の対戦で既に触れてしまったので今回は割愛。
ラインナップ予想
参考にしたのはカップ戦後のラルフの総括。
チャンスの数は圧倒的に4-2-3-1で挑んだ前半の方が多かったですが、中盤の構成に手を加えダイアモンド型に配置した後半の安定感を指揮官は口にしており、連戦の2試合目は最初からこの形で来るかもしれない。
この形はLBの選手起用も考慮しています。というのも、アンダーラップを多用しハーフスペースから攻撃のキッカケを作るショーに対し大外から鋭いカーブをかけたクロスでアシストを狙いたいアレックス・テレスの場合、一列前の選手はタッチラインから斜めにテイクオンを狙うドリブラーよりもインサイドでのプレーを好む或いは得意とする選手の方が相性が良いため。
更に、マーベラス・ナカンバが負傷離脱中でジョン・マッギンもイエローカード累積による出場停止というアストンヴィラの中盤事情も鑑みると、先日よりも中央での主導権を握りやすくここを制圧してしまえばアウェイマッチながら完封かつ複数得点での勝利も十分視野に入るでしょう。
また、ラングニックは4-2-2-2の攻撃的MF2枚にゲームメイク、スピード、持久力、シュートの上手さを求めていると「Number Web」に掲載されたインタビューで語っていますが、現段階でこれをプレミア基準でクリアしているのは恐らくブルーノ・フェルナンデスただ1人。それならばそのブルーノになるべく長い時間10番のスペースでプレーしてもらいたいというのもこの形を予想した理由の1つ。
イエローカード
この試合の審判団は以下の通り。
主審: David Coote
副審: Gary Beswick, Nick Hopton
第四の審判: Chris Kavanagh
VAR: Mike Dean
アシスタントVAR: Dan Robathan
主審のデイヴィッド・クートは今季主審11試合でイエローカード53枚、レッドカード2枚を出しているカードの出やすいレフェリー。
そして、マンチェスター・ユナイテッドはこれまでに提示されたイエローカードが19試合で43枚とリーグワースト3に入る多さで、アストンヴィラは被ファウルがクリスタルパレスに次ぐリーグ2位。この試合に関しては不用意なプレーでカードを貰いCoote主審を気にして球際で強くプレッシャーを与えられないというのを絶対に避けなければならず、フレッジ、マグワイア、マティッチら守備時に直ぐにつま先が伸びる選手は特に警戒する必要があります。
逆にいえば、こちら側も攻撃時にフリーキックやペナルティを貰いやすいという事でもあるので、アタッカーはボールを持った際に積極的に相手ディフェンスに仕掛けていくと望外の結果につながるかもしれない。
vsアストンヴィラといえばポグバとドウグラス・ルイスの因縁。
前者は怪我で不在ですが、サスペンションのマッギンの分まで負担がかかるであろうルイスに前線の選手が圧力をかけ続けたい。