いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

イングランドフットボール界のSNS一斉ボイコット #StopOnlineAbuse

まず初めにイングランドフットボールクラブのソーシャルメディアボイコットの概要について。

www.thefa.com

 

今回のSNSボイコットはイングランドサッカー協会(FA)が主導になって行われている行動で、PL、EFL、WIFなどイングランドフットボールに携わる数多くの団体が参加しています。

期間はイギリス時間2021年4月30日15:00~5月3日23:59まで。

そしてこの呼びかけには反人種差別団体の『KICK IT OUT』も参加。

 

SNSにおける人種差別的投稿や誹謗中傷などは年々増加の一途をたどっており、マンチェスター・ユナイテッドが発表した統計によれば2019年9月~2021年2月までの期間ではそれ以前より該当する投稿が350%増えているとのこと。

ユナイテッドの選手に対する投稿はおよそ3,300件確認されたようです。

 

この調査は選手名や選手当人のアカウントに対して投げつけられたメッセージを集計対象にしたという事なので、実際にはその数倍攻撃的な投稿が存在していると考えて間違いないでしょう。

 

そして投稿の内訳は人種差別的な内容が86%と大多数を占めており、その大半はNワード(黒人差別的意味を含む単語)やその意図を含む絵文字だったそう。

また、セクシャルマイノリティへの攻撃も8%存在していたとのことで、フットボール界に限らず今世界全体が直面している問題についてそのまま反映されているような形。

 

先日のプレミアリーグ第31節、vsトッテナム戦ではマクトミネイのファウルと同プレー内でのソン・フンミンのリアクションが大きな話題となりましたが、残念ながらフットボールの範疇での言及を越えてソンに対する差別的メッセージを投稿した6名のファンに対してクラブはシーズンチケット取り消し等の処分を下しました。

 

SNSのボイコットと言えば先日新たに創設されたプレミアリーグ殿堂入り(Premier League Hall of Fame)アラン・シアラーと共に選出されたティエリ・アンリはこの取り組みに先んじて改善を訴えかける為にソーシャルメディアのアカウントを削除していましたが、今週木曜日にTV出演を果たした際にこのようなコメントを残しています。

"How can you tell me that you cannot know who is behind this account? Surely it needs to be verified?

"If you want to open an account I would like to think that you should be asked for more than a phone number and an email address. It's a great tool, but can we be safe on it?" 

 

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Premier League Hall-of-Fame

 

アンリは抑止力としてアカウント作成の際に今よりも厳しい条件を設けるべきだという意見について引き続き述べており、こちらに関してはインターネットの実名化に踏み切った韓国のケースを見るに残念ながらそれほど大きな効果があるとは思えませんが個人の感情として、ほぼノーリスクで誰かに誹謗中傷を繰り返す事が容易な現状にこのような憤りを覚えるというのは大いに理解できます。

 

また、リーズのエースストライカー パトリック・バンフォードがスーパーリーグ騒動についてコメントを求められた際に語ったようにフットボールファンもこの問題に対してスーパーリーグに対して行ったように強い意志を持ってNo!!と唱えていかなければいけませんね。

 

当ブログではボイコットを行う予定はありませんが、この試みを支持します。

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一刻も早く今の状態が改善される事を願いつつ、自らもそのような攻撃的メッセージを発さないように改めて身を律していきたいところ。