どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
冬の移籍市場も残り数日となったところでマンチェスター・ユナイテッドにとっては1つ大きなニュースが入ってきましたね。
リンガードが順位争いのライバルへ加入
クラブアカデミー育ちで過渡期のユナイテッドの象徴的存在の1人だったジェシー・リンガードがシーズン終了時までのローンで同じプレミアリーグのウエストハムに加入する事が濃厚になりました。
完全移籍への移行オプションはなしで、ウエストハム側はレンタル料として150万ユーロをマンチェスター・ユナイテッドに支払うとのこと。
プレミアリーグに所属するクラブはイングランド国内のコンペティションに参加するクラブから1シーズンに2人までというレンタル選手の上限があり、ウエストハム既にブレントフォードからサイード・ベンラーマ、ワトフォードからベテランCBのクレイグ・ドーソンをレンタル中のため、リンガード獲得の実現にはこの2名のどちらかを放出するか或いは完全移籍に移行して枠を空ける必要がありました。
(参照:How many loans are allowed for Premier League clubs?)
この中でベンラーマの取引にはシーズン終了時の買い取り義務オプションが含まれている契約だったため、クラブは期限を前倒しする形でベンラーマの完全移籍での加入をブレントフォードと交渉中とのことでしたが、日本時間2021年1月29日18:30、ウエストハムの公式Twitterアカウントから交渉が無事完了した事を報告しました。
It's official! ✅@Benrahma2 ✍️ pic.twitter.com/HZltGfR8Pg
— West Ham United (@WestHam) January 29, 2021
そして日本時間1月30日6:30、リンガードのウエストハムへの加入を知らせるお洒落な動画がアップロードされ正式にハマーズのプレイヤーとなりました。
背番号は11という事で半年間の加入ですが、その背中にかけられている期待は大きい事が頷けます。
JLingz is a Hammer 🤘 #WelcomeJesse pic.twitter.com/NXEk9xirbz
— West Ham United (@WestHam) January 29, 2021
この動画正直めっちゃ好き 🥰
そしてウエストハム公式サイトではリンガードのインタビューも記載されており、監督であるデイヴィッド・モイーズとの関係、そしてイングランド代表で共にプレーしたことがあるデクラン・ライスとの間柄もあり、新しいクラブでも直ぐに適応できる筈自ら語っています。
移籍の一番の決め手もモイーズの存在だったようで、加入が決まる前から既にチャットで連絡を取り合い、チームの一員となって毎週良いプレーをしていきたいと意気込みを語っていたようです。
“It’s important that a player and manager have a good relationship. He’s got really good morals, he gets his team working hard and I’ve had a chat with him already and there are no guarantees – it’s down to me to put the work in and put the graft in, to get into the team and play well week-in, week-out.”
-ウエストハム公式のインタビューより引用-
〈動画版はこちらから〉
新天地にフィット出来るのか
(West Ham United sign England international Jesse Lingard on loan | West Ham United)
ウエストハムの現指揮官はデイヴィッド・モイーズです。
マンチェスター・ユナイテッドでは成功を収める事が出来ずに1シーズンを持たずして解任されてしまいましたが、エバートン時代の安定したチーム作りは勿論のこと、現在率いているウエストハムでは従来のクロス一辺倒という戦術ではなく、現在のトレンドを比較的柔軟に取り入れてハマーズをチームのプレミアリーグ前半戦歴代最高勝ち点での折り返しに導き失った名声を取り戻す活躍。
依然としてハイボールやクロスはメイン戦術の1つではありますが、ジャロード・ボーウェン、パブロ・フォルナルスといったテクニカルな選手達にそれを強要させるような事はなく、マンチェスター・ユナイテッド時代と比較すると大分角が取れた内容のように見えます。
そして現在の攻撃的MFの人員を見ていくとまずはレギュラーのボーウェン、フォルナルス。そして控えにベンラーマ、ランシーニ、ヤルモレンコと特にサブの選手達は守備貢献が高くない、或いは攻守に運動量を求めると1試合持たないテクニシャンばかりなので、プレスをサボらずに90分プレー出来るリンガードはいい補強になりそう。
試合勘は問題ですがそれでもFAカップのワトフォード戦で久々に出場した時は特にそれを感じさせる事無く試合に入れていたのであまり気にしなくても大丈夫だと思います。
寧ろ今後の過密日程を戦う上で彼を放出したマンチェスター・ユナイテッドの方がその判断を悔やむ場面が訪れるかも(スールシャール監督はチームに残す意向でしたが本人が出場機会増加を望んで発生した取引なので言及しても仕方がありませんが。。。)。
モイーズ監督のインタビューを見ると主戦場とするトップ下だけではなく偽9番、フォルスナインとしての起用も考えているようなので、試合の流れを変えるカードとして重宝されそうです。
プライベートの問題が響きここ2シーズンは殆ど良いところがありませんでしたが、そんな中でも昨シーズン最終戦のAT6分の追加点など印象に残る選手だったのでこの別れは悲しいですが、ハマーズで試合経験を重ねてトップフォームを取り戻して完全体になって赤い悪魔に帰還してきて下さい。
新天地での活躍を応援しています👍