どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
クリスマスイブの夜、メガクラブの監督人事に大きな動きがありました。
PSGが監督交代
パリ・サンジェルマンのトーマス・トゥヘル監督が12月24日付で解任され、ヒアウィーゴーおじさんことイタリア人記者ファブリツィオ・ロマーノ氏によれば後任には昨シーズンの11月19日にトッテナムの監督を解任されて以降は現場から離れていたマウリシオ・ポチェッティーノ氏が就任する見通しとのこと。
Mauricio Pochettino has reached an agreement with Paris Saint-Germain, confirmed. Now it’s time to prepare the contracts, sort out the last details [as the choice of the techincal staff] and sign.
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) 2020年12月24日
Here-we-go soon! The new era is starting 🇫🇷🤝 #PSG #Pochettino https://t.co/VVEGCphwBB
選手としてはエスパニョール在籍時の印象が非常に強いポチェッティーノですが、2001年1月から1年半パリ・サンジェルマンに在籍していた経験があり、17年半ぶりにクラブへ戻ってくることになりました。
ここまでのパリはリーグ戦17試合を消化し11勝2分け4敗の3位。
首位のリヨン、2位のリールとは勝ち点差1なのでまさかこのタイミングで監督人事に動きがあるとは思いませんでした。
国際コンペティションでも死のグループとされたチャンピオンズリーグ グループHを首位通過でトーナメント進出を決めているので、本当にまさかという感じ。
また、この監督交代によってチーム状況次第でポチェッティーノ氏を次期監督候補にと考えていたと報じられるレアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッドら他のメガクラブ人事にも小さくない影響を与えることになりそうです。
もっとも、両クラブは解任危機報道が出てからは一転して好調な試合を続けているので今すぐ何かが起きるとは考えづらいですが。
解任されるほどの欠点は見当たらず
一部報道によればクラブのスポーツディレクターを務める”レオ様”ことレオナルド氏との不和が解任の一因とされているようですが、そちらに関しては私如きでは真実を確かめようがないので各種データからその理由を探っていこうと思います。
20‐21パリ・サンジェルマン(第17節時点)
ゴール数:39(リーグ1位)
失点数:10(リーグ1位)
xG:38.6(リーグ2位)
xGA:20.0(リーグ8位)
実際のゴール、失点ではどちらもリーグトップの数字で得失点差29は次点につけるリヨンに9差をつけた大差の1位。
特に問題は見当たりません。
期待値を見ると、xGは1位リヨンに2.6差の6位、xGAはリーグ戦首位争いをするチームとは大きく差をつけられる8位に留まっており、スタッツを見ると今季のPSGはやや守備に難があるようです。
更に守備のスタッツを詳しく見ていくと決定的なシュートシーンに繋がった守備のミスが11回でダントツのリーグワーストを叩き出しています。
この守備の乱れに関してはチアゴ・シウバがフリーでチェルシーへ移籍した事や、マルキーニョスの出遅れなども大きくかかわっているので、監督の責任かと言われれば微妙な気がしますが……
そんな状況の中で実数値がリーグ最少でいられるのはGKケイラー・ナバスのお陰。
今シーズンも期待値と比べて一試合辺り0.25点被ゴールを減らしており、これはリヨンの守護神アントニー・ロペスに次ぐリーグ2位の数値。
セーブ率に至っては脅威の83.9%。
レバンテ、レアル・マドリー時代と比較しても、彼のベストパフォーマンスと言っても差し支えのない活躍を見せています。
総括
守備の不安は確かにありますが、この成績を根拠に監督交代に踏み切ったというのは少し考えづらいですね。
トゥヘル監督は過去にもフロントと衝突して半ば喧嘩別れのような形でドルトムントを離れているので、各国記者の言う通り今回もそちらが理由で解任されたという説に私も一票。
実績は抜群で戦術も選手層に合わせて柔軟に対応できる方なので、今度はプレミアリーグで指揮する姿を見てみたい。
あのロンドンのクラブとか……