いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【左サイドのワン=ビサカ】バイエルン加入も噂されるオマー・リチャーズ(Omar Richards)とは

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

1カ月程前にチャンピオンシップの注目選手としてブレントフォードのイヴァン・トニーをピックアップしましたが、新型コロナの感染状況が悪化した事やイギリスのEU離脱によるEU圏内の選手獲得の難易度が上昇した煽りを受けて、補強は国内リーグから選定する割合が高くなってくると予想しています。

 

なので今回はトニー以外にもこの冬に動きがありそうなチャンピオンシップの有力選手を紹介していこうと思います。

 

〈イヴァン・トニーに関してはこちら〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

 

オマー・リチャーズ(Omar Richards)

 

Embed from Getty Images  

フルネーム:オマー・タイレル・クロフォード・リチャーズ(Omar Tyrell Crawford Richards)

生年月日:1998年2月15日

出身地:ルイシャム・ロンドン特別区

ポジション:左サイドバック

 

経歴

 

経度0分0秒の基準線、本初子午線が通っていてロンドンでもとりわけ多民族が居住していることで知られるサウス・ロンドンの下町ルイシャムで育ったオマー・リチャーズのユースキャリアは生まれ育った町十数キロ程離れた場所にあるフラムでスタート。

 

2013年、15歳でフラムから放出され、しばらくしてレディングのU-16に移籍すると眠っていた才能を開花させていきます。

 

2016‐2017シーズンには18歳でU-23に昇格すると、初年度からLBのレギュラーポジションを勝ち取りチーム4番目の出場時間を記録。

 

翌17‐18シーズンにはトップチームの昇格も果たしプロデビューは2017年8月5日のチャンピオンシップ開幕節、対QPR戦。

 シーズン最初の試合でベンチ入りを勝ち取ると後半59分には負傷したスタメン左ウインガーに代わって試合に出場。

 

3日後のカラバオカップジリンガム戦ではスタメンデビューも果たし2vs0の勝利に貢献し、デビューシーズンは公式戦16試合に出場で2ゴール。

 

翌18‐19シーズンはやや伸び悩み昨年よりも試合数を減らしてしまいますが、プロ3年目となった昨シーズン(19‐20)は飛躍の1年になりました。

 

公式戦43試合で帯同メンバーに選出され、うち34試合に出場。

出場時間もチーム9番目の2659分を数え、レギュラーへの定着に成功した充実のシーズンに。

 

シーズン最中の19年9月にはU-21欧州選手権予選を戦うイングランド代表招集され、10月11日に開催された国際親善試合、対スロベニア戦では後半途中出場で代表デビュー。

 

 

今シーズンの成績

 

開幕ダッシュに成功し現在もプレミアリーグへの昇格プレーオフ圏内に位置する好調なレディングの左サイドをリバプールから加入したアタッカー、オビエ・エジャリアとの強力なユニットで支えるキーマンの1人がこのオマー・リチャーズです。

 

今季のレディングはその圧倒的攻撃力からエジャリアの他にも人気銘柄の19歳マイケル・オリーズや得点量産中のポルトガル人FWルーカス・ジョアンなど攻撃陣の活躍に目が奪われがちですが、リチャーズはリーグ4位となる90分平均2.6回のタックル数を誇りパス成功率も80%弱とまずまずの水準。

 

タイプとしてはタックルが大得意な代わりにやや空中戦が苦手で、現役選手で例えるなら左のワン=ビサカのような選手。

 WhoScored.comも2者を比較するツイートをしており、今季のリチャーズのタックル成功率85%という数字はプレミアリーグ、チャンピオンシップの中ではワン=ビサカに次ぐ優れた記録だそうです。

 

ワン=ビサカと比較するとドリブルでは劣るもののクロスの質は上回っているので、レギュラーとして考えた場合、どちらかと言えば攻め込まれる時間帯の長い中下位クラブにフィットしそうな選手だと思います。

 

あるいは攻撃的で優秀なLBを保有するチームのオプションとしても需要があるかも。

特徴がはっきりしているので起用する側も使いやすい選手ですね。

 

 

特徴

 

より詳細にデータを用いて彼の特徴を示しているスレッドがあったので見ていきましょう。

 

smarterscoutによればオマー・リチャーズは先述のワン=ビサカと同様にやや攻撃力が不足しているという課題もあるようで、アタッキングサードでの貢献は今のところあまり期待しない方が良いかもしれません。

 

 

傾向としてはサイドを上下動してボックスの外からクロスを上げる少しクラシカルなタイプの選手で、5大リーグ(イングランド、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス)のLBではウエスト・ハムのアルトゥール・マスアクやニースのスタンリー・エンソキがやや似ているプレースタイルの選手らしい。

 

 

契約期間が残り半年

 

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(Omar Richards - Defender - Men's First Team | Reading FCより)

 

彼を取り上げた理由はプレー面だけではありません。

レディングとの契約期間が2021年7月までと残り短く、国外のクラブなら既にFA移籍の交渉が出来る期間に突入しているので、数日前にはなんとあのドイツのメガクラブ、バイエルン・ミュンヘンからも関心を集めているという報道が出てきています。

www.telegraph.co.uk

 

 

バイエルンにはアラバ、デイヴィス、リュカと3人のLBが在籍していますが、アラバは昨シーズンからCBとして出場する機会が多くなり、更には契約切れに伴いフリー移籍する事が濃厚と見られている状況。

 

リュカはおそらくアラバの後任としてCBをメインポジションにする事が予想され、実際にデイヴィスが怪我から復帰してきたレヴァークーゼン戦ではCBとして90分プレーしています。

 

そしてカナダの天才アルフォンソ・デイヴィスは圧倒的な加速力が持ち味の超攻撃的なLBなので、対戦クラブに応じて彼と使い分ける為のよりバランス重視の選択肢としてリチャーズを検討しているのではないかと踏んでいます。

 

 

また、プレミアリーグのクラブではエバートンが彼を追跡調査しているようです。

エバートンもルカ・ディーニュというリーグ1、2を争う優秀なLBがいて、その彼も左足のキックの質が非常に高く評価されているように攻撃力が魅力な選手なので、リチャーズとの補完性は抜群。

 

 

現所属のレディングも彼との新契約に向けて幾度も話し合いを設けているようで、一部報道では順調に進んでいるとのことですが現時点ではまだ締結には至っておらず、その行く末は大変不透明なものとなっています。

 

エバートンだけでなくウエスト・ハムやクリスタル・パレスなどプレミアリーグの複数のクラブが彼に対して関心を持っている為、レディングが彼を引き留める為には昇格が条件になってくるのではないでしょうか。

 

イングランドフットボールリーグに所属するクラブ間でのフリー移籍交渉は契約期間残り1カ月からなので、移籍金収入なしを避けたいレディング側の思いも踏まえると国内移籍の場合にはおそらくこの冬に決まることになるでしょう。

 

しかしながらこうして記事を書いている間にもオーンスタイン氏など信用度の高いとされている記者がバイエルンとの交渉が本格化していると報じ始めているので現状では夏にバイエルンへ加入する可能性が一番高いと思います。

 

 

追記 

 

正式にバイエルン加入が決定

fcbayern.com

 報道通りシーズンオフに入ると共にドイツ王バイエルン・ミュンヘンへのフリー移籍が発表され、来季から背番号3を背負う事になります。

 

以前、レディングのユースチームのコーチを務めていたDavid Dodds氏によればそれまでウイングや攻撃的MFの選手だったリチャーズをLBにコンバートしたのは異なるポジションを経験させる事によってゲームへの理解度を向上させる目的だったそうですが、このような経歴もワン=ビサカを彷彿させますね。

 

バイエルンのLBにはリチャーズより3歳若いワンダーキッド アルフォンソ・デイビスが既に主力として定着しており、現時点でこのカナダ代表LBと比較するのは酷ですが、ミドルレンジのパスなどリチャーズが上回っている部分も存在するので特定の状況によっては彼の方がより適合する可能性はあります。

 

また、バイエルンからすれば仮にこの移籍が失敗と評される結果になったとしても数年後にプレミアリーグのクラブに£10M以上の値を付けて転売する事もそう難しくないので昨年夏にマルセイユから加入したブナ・サールのようになるとは考えにくいです。

Embed from Getty Images  

 

参考

theathletic.com