どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
昨日の記事でお伝えした通り、今回は今シーズンのスタッツからランパード監督の留任・解任どちらの判断を下すべきなのか考えていきます。
〈昨日の記事はこちらから〉
irohasesun-fm-foot.hatenablog.com
データ
基本的なスタッツから
得点と失点のバランスは実際の順位程悪くなく、寧ろ得点はリーグ3位で得失点も+11でリーグ4位の数字。
シーズン全体の数字は寧ろ優れている方なので問題があるとすれば負けが込んでいる直近6試合でしょうか。
6試合で1勝1分け4敗と大不振。
平均得点は約1.17、平均失点は約1.67と持ち味であった得点力に陰りが見られ失点も増加傾向にあります。
特に痛かったのがアーセナルとのビッグ・ロンドン・ダービーを痛恨の3失点で惨敗してしまった事。
ダービーに敗れるというのは単なる1敗以上に重く、特にブカヨ・サカの芸術的な3点目はチェルシーイレブンの心を折る失点になったように思います。
一方で勝ち点3を手にしたアーセナルはこの勝利を機に3連勝と息を吹き返しているので正しく明暗が分かれた一戦となりました。
ここから再び勝利に見放される試合が続き、1月4日のマン・シティとの対決では相手方が主力選手数人を新型コロナウイルス感染で欠いていたにも関わらず、相手に倍のシュートを許す屈辱的な敗北を味わうことに……。
〈チェルシーvsマン・シティ戦のハイライト〉
xデータ
expected dataつまり期待値では軒並みリーグトップ層に位置しており、xGは圧倒的攻撃力を誇るリバプールに次ぐ2位、xGA(失点期待値)もマン・シティ、アストン・ヴィラの後リーグ3番目の優秀な数値を記録しています。
xPTS(勝ち点期待値)でもリバプールから僅かに0.5ポイント差の値を出しているので、内容としては十分にチェルシーを率いる資格のある水準を保っていると思います。
ビッグ6で比較した場合にも第3節辺りから順調に右肩上がりの直線を描いており、顕著に内容で負けた試合というのは直近のマン・シティ戦くらいです。
(参照:EPL xG Table and Scorers for the 2020/2021 season | Understat.com)
1試合単位で予測を行うのは難しいですが、ここ6試合の不振も何か致命的な欠陥がチームに存在しているというよりは巡り合わせの悪さで下振れしていると見たほうがよろしいのではないでしょうか。
せっかくランパード体制2年目である程度決まり事や戦術が出来上がってきたところでまた監督交代を決断して0から組み直しというのは得策ではないと考えています。
現在は期待値と実際の結果に開きがありますが、ブレる事無く戦いを続けていけばチャンピオンズリーグ出場権には十分手の届く範囲で、ハキム・ツィエク(シエシュ)というブルーノ、デ・ブルイネ、グリーリッシュ並みの影響力を与えられる可能性を持った選手もいるので、彼を中心とした構築を組み上げていけば自ずと結果もついてくると考えています。
結論
私の意見としては
フランク・ランパード監督解任には反対。
少なくとも今シーズン終了まではチャンスを与えるべきだと思います。
正直監督に就任する前はギャリー・ネビルのように大失敗してしまうのではないかと予想していましたが、攻守に一定のバランスが取れた中々に手強いチームを作り上げていると個人的にはその手腕を高く評価しています。
(https://twitter.com/ChelseaFC/status/1344985725637279744より)
オーナーの判断自体に影響を与えるかと言えばおそらくNOだと思いますが、せめてクラブのサポーター達くらいはランパードの味方でいて欲しいですね。
仮に去ることになったとしてもファンに惜しまれて去るのかブーイングの嵐の中で消えていくのかではその後のキャリアに大きく違いが生じますし、後者のケースになってしまって今後チェルシーとの距離が遠くなってしまうのは全く関係ない私でも何だか物悲しい気持ちになるので解任になるとしても出来るだけ円満に。。。