いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUNATH 】ゲームチェンジャ―のMount

※24/25 UEFAヨーロッパリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsアトレティック・クラブ戦の記事です。

 

正にメイソン・マウントの日。ガルナチョはシャドーとして自分に何が足りず何が求められているのか彼から吸収してもらいたい。一方アトレティックはサンセが間に合わず更にニコ・ウィリアムズも負傷という事で戦う前からかなり厳しい状態でした。

 

 

 

 

【Match Review】

Starting lineup

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
1 Bayındır, 7 Mount, 14 Eriksen, 16 Amad, 22 Heaton, 23 Shaw, 37 Mainoo, 41 Amass, 55 Fredricson, 80 J.Kamason, 85 Mantato

アトレティック
1 U.Simón, 4 A.Paredes, 6 Vesga, 12 Goruzeta, 14 U.Núñez, 15 Lekue, 18 De Marcos, 24 B.Prados, 28 P.Canales, 32 Boiro, 33 Olabarrieta, 35 Rego Mora, 39 I.Varela

 

イニャキ、ニコの兄弟が共に負傷を負い、なおかつオイアン・サンセも間に合わなかったアウェイチームは苦しいスカッド事情で3点ビハインドを追いかける。一方のホームチームはリーグ戦でターンオーバーを採用しこの1戦に全力投球。

 

前半

 

両クラブ共にファーストレグと同じシステムで始まった第2戦は赤い悪魔がブレントフォード戦で見せたミドルサードでのプレス耐性の低さと斜めからのミドルレンジのクロスに対するボールとマーカーの同時管理の杜撰さを突くべく、WBに対してフルバックが遅れなくずれる前線からの強度の高いプレス網を敷く。

 

一方ユナイテッドは上述のようにボールサイドで圧縮するアトレティックのプレッシングをダイレクトプレーで交わし、一気に逆サイドへ解放してカウンターというパターンを狙っており、ポゼッションという意味ではアウェイチームやや優勢の序盤に。

 そして、アイソレーションから大外での局面打開が求められたドルグは引き出しの少なさや何かに怯えているようにこじんまりとしたプレー選択でチャンスを活かせない場面も多く、手詰まりになってボールを失いユナイテッドの苦手なネガティブトランジションを多発させてしまう。

 

彼もガルナチョと同じく考える間が少ない方が良いタイプなので、スルーパスに抜け出して後はゴール前にラストパスを送るだけというシチュエーションをどれだけ作れるかが要となる。その証拠にブルーノのパスでゴロサベルの裏を取った22分の攻撃では本来PKが与えられてしかるべき決定的な得点機会を創出している。

Embed from Getty Images  

 

31分、アトレティックは左サイドから前線のサナディへロングボールを蹴り、ハイボールに対して及び腰になるのが当たり前になっているリンデロフと自分はカバーリングに回るつもりだったマグワイアとの間で一瞬の空白が生まれ、更にルーズボールを回収したマグワイアからヨロへの横パスがズレると、ボールを得たアルバロ・ジャロはミドルショット。これはヨロが背中でブロックしたものの、後ろから追いついてきたハウレギサールの2発目はカーブを描きながらオナナの手の届かぬゴール右上隅へ吸い込まれるスーパーゴールとなって先制はアトレティック。

 

その後の構図としてじっと構えられると難敵だが、ジャンプ(前スライド)させれば途端に脆くなるカゼミロをなんとか前に釣り出そうとするアトレティックとファイナルサードでブルーノが降りる事でドルグや逆サイドから移動してきたガルナチョの裏抜けを促すユナイテッドとなり、決め手になるモノがないまま時間が進んでいくアウェイチーム寄りの展開に。ホームチームとしては2点のリードを守る方に進むか、それとも同点弾を積極的に狙っていくかのかじ取りに若干悩んでいるような節も垣間見えた。

 

また、全体的にユナイテッドはコミュニケーションエラーが目立っており、例えば密着した状態でベレンゲルからカゼミロがボールを掻きだし、こぼれたところを収めたウガルテが長い距離を運んで生まれた36分のカウンターでは、ガルナチョの横パスにブルーノが完全に体勢を作っていたにもかからわず後ろからドルグがボールチェイサーになって割り込んでしまい、中途半端な右足のシュートで絶好機を逃している。

Embed from Getty Images  

 

そのドルグがスルーパスをチャンネル(CB間)に通して生まれた43分の決定機では、ガルナチョがGKとの1on1で無駄に綺麗に決めようとし過ぎてチップキックを枠外に外すなど、やはりこのチームには全体的に意思決定の能力が足りていない事が明らかに。

Embed from Getty Images  

 

後半

 

選手交代なしで後半開始。

 

前半に続きややアトレティックペースで進む第2戦だが、彼らは少なくともあと2点を奪う必要があるので時間と共にユナイテッドが心理的に有利になり始めていく。一方、試合そのものだけを見た際にオールド・トラッフォードのサポーターにとってはフラストレーションの溜まる展開となっていたところで変化が生じたのは60分過ぎの選手交代がキッカケ。

 

ユナイテッド、アトレティック共に3人を一挙に入れ替えると、陣容は以下のように変化した。

 

アマド投入により右サイドで押し込んだ際にゴール前までボールを届けられるようになり、なおかつリンクマンとして周囲と関係性を構築する事に長けたマウントがハーフレーンで相手の警戒を集めた為左サイドでもヨロのキャリー、テイクオンがアトレティックに刺さり始める。

 

72分、右外で1on1を制したアマドのクロスにゴール正面で合わせようとしたマウントはタイミングがズレてミート出来ずそのまま逆サイドに流れていくが、ショーがリカバリーしバックパスを受けたヨロがスルスルとハーフスペースをドリブルで侵攻。ボックス内に侵入したところでゴールに背を向けたマウントに後を委ね、軸足の後ろを通す技ありのファーストタッチでシュート体勢を作った背番号7のコントロールショットは見事ゴールネット右下に吸い込まれていった!!!

 

最初はデ・マルコスの前に位置取り、ボールを受ける寸前にイェライの前にスライドする事でマークを剥がしたマウントの狭いスペースでの省エネ的なオフボールの巧みさが彼のシャドー適性の高さを証明しており、現在のスカッドでこれが出来る選手は現状彼しかいないかもしれない。

 

マウントは守備面でも連続でのチェイスを厭わずボールホルダーとの距離の詰め方が上手いので効果的に作用し、彼が牽引する事で一気にマン・ユナイテッドが試合の主導権を取り戻す。

 

押せ押せムードの中、79分には右サイドからのフリーキックでブルーノの放ったドライブ回転の低弾道キックにニアでカゼミロが身体を屈めながら軌道に頭を合わせて遂に勝ち越しゴールが生まれた。

 

リンデロフの代わりに自陣ゴール前ではクロスを弾く立ち回りをする等攻守を問わずヘディングがストロングポイントになっているカゼミロはこれでファーストレグに続く2戦連続得点となり、今試合を含めヨーロッパリーグでは直近3戦2ゴール2アシストの大活躍。

 

こうなってしまえばもうアトレティックに反撃の余力は残されておらず、85分にはヨロの長距離のキャリーをキッカケにドルグを経由し深い位置でテイクオンに迎える態勢が整ったアマドの抉りからホイルンドがチーム3点目。

 

そして、トドメはアマスのキックが流れたところを処理するためにボックス外に飛び出てきたアギレサバラのクリアがミスキックになったところを見逃さなかったマウントのロングシュートが無人のゴールに刺さり最終スコア4-1でマンチェスター・ユナイテッドは見事逆転勝利!!

 

2戦合計6-1で勝ち上がったユナイテッドは決勝戦トッテナムとの同国同リーグ対決という事になり、カップファイナルは日本時間5月22日午前4時からキックオフ予定。

 

データ

 

Standard


シュート数は互いに11本ずつで、アトレティックはベレンゲルのゴラッソが唯一のオンターゲットとなった。一方ユナイテッドは枠内5本中で4ゴールとようやくフィニッシュ精度不足の課題を解決し始めている様子で、何より途中出場からライン間に積極的に顔を出し周りとのリンク、更にはゴール前での脅威も与えたマウントの存在が大きい。

 

チェルシー時代にはシャドーに近い役割でプレミア32試合11ゴール10アシストを記録した事もあるように万全ならばチャンスクリエイトとゴール奪取の両面で貢献出来るのがメイソン・マウントという男なので、決勝戦でも彼がキーマンになるだろう。

 

 

xG

 

 

markstats算出のゴール期待値は1.75-0.54と実数値よりも抑え目ながらユナイテッドがリード。ハウレギサールのゴラッソとマウントのダメ押し弾はxGのスコアが伸びない内容だったので特に驚きは無いが、xTでは差が0.2ほどなのでアトレティックとすればもう少し試合を上手く運べればという後悔も残るか。

 

PASSING NETWORKでは久しぶりにユナイテッドのフィールドプレイヤー全員に線が繋がっている。形としては外で迂回路を作り、中央でもそれぞれに多くのリンクがあるアトレティックの方が綺麗だが、それは今後の伸びしろという事にしておこう。

 

あとがき


ファン目線でもここから決勝までの2試合、ウエストハム戦とチェルシー戦のモチベーションを見出す事に苦労するので浮き沈みの激しいユナイテッドのメンバー達がその間にメンタルを維持あるいは万全に持っていけるか微妙かもしれない。