いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUNCRY 】敗戦以上にLichaを欠いて戦うシーズン後半に関し悲観的にならざるを得ない……

※24/25 イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsクリスタル・パレス戦の記事です。

 

アモリム体制になってから早くもオールド・トラッフォードでの5敗目、あまりにもホームで負け過ぎではないか。そして、メイヌーのフォルスナインは他に信用に値するスコアラーをシャドーで併用してこそだった。

 

 

 

 

【Match Review】

Starting lineup

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
1 Bayındır, 2 Lindelöf, 4 De Ligt, 9 Højlund, 11 Zirkzee, 14 Eriksen, 18 Casemiro, 43 Collyer, 50 E.Harrison 

クリスタル・パレス
9 Nketiah, 10 Eze, 15 Schlupp, 17 Clyne, 20 A.Wharton, 21 Esse, 30 M.Turner, 55 J.Devenny, 58 Kporha

 

 

前半

 

1958年、多数のチーム関係者が犠牲となった飛行機事故、ミュンヘンの悲劇が起きた日付である2月6日から最も近いホームゲームという事で、事故で亡くなったユナイテッドの選手・スタッフを追悼するセレモニーがキックオフ前に行われた。

Embed from Getty Images  

 

 

3-4-3ミラーになったこの一戦。システムへの理解度・練度という意味では指揮官が就任してからの経過時間や元々クラブが3バックに慣れていたか等の観点からアウェイのクリスタル・パレスの方に分があり、守備では相手のバックパスに合わせてプレス強度高めて一気に奪い取り、攻撃では横に素早くパスを繋いで相手の守備スライドが追いつかぬうちに深い位置へ侵入していくなどユナイテッドに見本を見せるような構図。

 

また、ユナイテッドはメイヌーをCFに配置して純粋なストライカーを置かないフォルスナインの奇策を見せてきたが、確かに課題であったミドルサードまでのポゼッションにおけるFWの貢献度という点ではメイヌーが積極的に中盤に降りてボールの中継地点になる事で一定の効果を見せたものの、ゴール前でのフィニッシャー不在がより深刻な問題となり、メインターゲットとなったガルナチョは相変わらずシュート精度を欠いてビッグチャンスを逃していった。

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また、攻撃で重要なハブとなるべき両シャドーについても、アマドはまだ当人の器用さやマズラウィのサポートで形になっているもののウイングバックで常に大外にいた方が遥かに驚異的で、ガルナチョはボールプレー全体の質不足やデュエル勝率の低さなどプレイヤーとして大きな壁にぶつかっている感満載で正直足を引っ張っている状態なので機能していたとは言い難い。

 

左右の揺さぶりにとことん弱いユナイテッドに対して、イーグルスはマテタやイスマイラ・サールがハーフスペースでジョイント役になって積極的に両サイドへボールを振り分け、中でも21分の攻撃はゴールまであと数十センチに迫るビッグチャンスだったが、主導権を握っているのでかえって目立つのが鎌田がフィジカル面と判断面の両方でチームにフィット出来ていない点。もしもここで彼がスルーパスに対して踏ん張って一歩少なく次のプレーに移行していれば、この段階でユナイテッドは失点していたかもしれない。

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この試合のユナイテッドに漂っていた閉塞感の大きな要因として、長距離遠征+短い試合間隔が影響したのか各々の細かい動き直し(リポジショニング)やターンオーバーになった際の緩さが挙げられ、これによって50:50のルーズボールはほとんどクリスタル・パレスに回収されてしまった。選手層の薄さも勿論あるが、オーレ期以降常々思うチームメンバーのスタミナ不足を改めて痛感させられる。

 

38分にはマテタが味方のスルーパスに抜け出してオナナとの1on1になる決定機を相手に作られたが、チップキックが僅かに枠を逸れて命拾い。マグワイアにしてもデ・リフトにしても3CBの中央を務めるには状況判断の部分で物足りず、特にマグワイアの背後のケアは余りにも甘いので相手FWが彼の背中から裏抜けに成功してビッグチャンスに至るのが恒例行事になってしまっている。

 

前半を無失点で終えたのは単なる幸運なのではと思ってしまうような内容で、このまま行けば確実に負けるだろうと覚悟させた45分を終えてハーフタイムへ。

 

後半

 

折角良いサイドチェンジが入っても身体の向きや目線で簡単に進行ルートが読まれるガルナチョは体格に勝るクリス・リチャーズを全くと言って良いほど突破出来ずチャンスの芽を潰されていく。それでも、カウンターからマズラウィ→アマドの右サイドユニットで繋いで51分にはブルーノのダイレクトシュートが相手GK、かつてのチームメイトでもあるディーン・ヘンダーソンを襲ったが、ディーノの牙城を崩すには至らず。

 

60分を過ぎて鎌田に代わりエゼが投入されると、一気に情勢がアウェイチーム側へ傾く。ユナイテッド陣内でFKを得たイーグルスはエゼが足を振りきらず鎖鎌のようなスイングから鋭い回転をかけてクロスを上げ、ヨロとマズラウィのマーク管理が曖昧になってラクロアにヘディングシュートを許し、オナナの上を通過しポストに当たったループのリバウンドにマテタがキッチリと詰めて先制。

 

リチャーズとグエイのワイドCB2枚を崩せず、エゼのキック+テイクオンの切れ味に後手に回り、総合的に見て機能したとは言い難いメイヌーのフォルスナインを70分で見切りをつけて一気にホイルンド・ジルクゼー2枚体制で逆転を試みるユナイテッド。

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アマドをWBにスライドさせて大外でプレーする時間を増やし、なおかつその前にCF型のホイルンドを置く事でスペースのダブつきをケア。初めからこのラインナップでLWにメイヌーを起用した状態で見てみたかったというのが私の本音。

 

アマドで右外の主導権を握り、CMの距離感はまだ広すぎる場面もあったがライン間で動くブルーノと後ろでカウンターに備えつつバックパスのコースになるウガルテ、自由にボールに関与するジルクゼーとハーフスペースから裏抜けを狙うホイルンドでワクワクさせるような攻撃も見られたのだが、最悪の形で循環は途切れる。

 

76分、自陣左サイドタッチライン際でクリスタル・パレスの包囲によりボールを失うと、被カウンターでサールの裏抜けに対処したリチャがコンタクトプレーの際に左足を過伸身して着地してしまい、倒れ込んですぐに交代のサインをベンチに送った事で怪我の状態が重い事をすぐさま会場のサポーターは察知。

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試合翌日には怪我の詳細が判明し、前十字靭帯損傷とのことで残念ながら今季中に彼をピッチ上で見る事はほぼ確実にないだろう。それどころか復帰後に以前の質が確保できるかどうかも分からないような重い怪我なので、今はただ彼が万全な状態でオールド・トラッフォードの芝の上に立つ日が訪れる事を願う事しか出来ない。

 

ビルドアップで最も貢献度の高かった彼を失った後、ただでさえポゼッション・コントロールを達成出来ずにいるアモリム・ユナイテッドが一体どうなってしまうのか、はっきり言って展望は暗い……

 

サイドにボールがある時のサポートの少なさ、より具体的に言語化すれば密集と孤立を活用出来ておらずボールサイドの人数が足りないユナイテッドは右サイドでボールを失いイーグルスのカウンターを招くと、ハーフレーンでパスを受け取ったサールがボールを運び、呼応するようにマグワイア-ヨロ間から裏抜けを図ったムニョスへ抜群のタイミングでスルーパスを送り、最後はムニョスからのプレゼントボールをマテタがキッチリと沈めて0-2。

 

誰が監督になっても根本的な意思決定の悪さを改善しない限りは本当の意味でチームに明るい未来は訪れないので、今はアモリムを信じるしかない。ただしリチャ抜きで半シーズン戦う必要があるのは滅茶苦茶痛いので誰かヒロイックな活躍をするディフェンダーが出現して欲しい。

 

データ

 

Standard


シュート数は17:11とユナイテッドが1.5倍多いものの、それでいてオンターゲットで負けている上にブロックされた回数が9回とあまりにもフィニッシュワークの質が伴わな過ぎた。負けただけでなくコアメンバーのリチャを負傷させてしまった致命的な一戦である。

 

ポゼッション率は67%で一見するとホームチームが主導権を握っているように見えるものの、パス成功率82%という伸び悩みや全体的なデュエル勝率の低さから分かるように肝心の部分ではことごとくクリスタル・パレスの思い通りにされている。

 

 

xG

 

参照:

Manchester United 0 - 2 Crystal Palace (February 02 2025) | EPL | 2024/2025 | xG | Understat.com

 

ゴール期待値でもユナイテッドがパレスに負けている状況で、ビッグチャンスを4回も作られているのだからそれもある種当然のこと。逆にホームチームは17本シュートを放ちながら大きな得点機会は前半始まって直ぐのガルナチョのブロックされたシュートの1度きりだった。

 

 PASSING NETWORKではブルーノよりもウガルテが高い位置にいる事が特徴的だが、これは試合内容の方で触れた通りビルドアップで前者がCBの高さまで降りて相手のファーストプレス3枚に対して+1を確保していた為。メイヌーもネットワークの中に入っていてパスという部分だけ見れば悪くはなかったが、そこからどうやって相手のゴールを破っていくかという部分があまり詰められなかったのが敗因の1つか。

 

あとがき

 

アモリムがダロトにやらせたいのは今回の試合でパレスのムニョスが見せたような味方の動きにリンクした裏抜けや大外で後詰めになるフィニッシュワークにおけるポジショニングなのではないかと思う。ただ、現状はシャドーとの相性やダロト自身がWBに適応し切れていなくて実現しておらず、リチャ負傷もあってどのポジションで使うのか再考するタイミングかもしれない。