いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WOLMUN 】貴方がエース! ラッシュフォードのゴールで22年の最終戦に勝利

※22/23 イングリッシュプレミアリーグ

ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

新年あけましておめでとうございます。

 

当ブログも開設から3回目の新年、2年と3ヶ月余りが経過しこれが627記事目。1000の大台も見えてきたところですが、もっともっと見やすく興味を惹かれるような場所に出来るよう精進していきたいと思います。

どうかこれからもよろしくお願いいたします。

 

 

さて、マンチェスター・ユナイテッドは2022年最後の1日にモリニューでウルブス戦に臨み、途中出場のラッシュフォードが決勝点を決めて苦しみながらも0-1でアウェイマッチの勝利をもぎ取りました!

2023年はユナイテッドの年になる筈!!

 

 

 

 

【Match Review】

 

Starting lineup

 

ベンチ入りウルブス
3 Aït Nouri, 6 B.Traoré, 9 R.Jiménez, 13 Šarkić, 17 G.Guedes, 19 Jonny, 24 Toti, 37 A.Traoré, 59 J.Hodge

マンチェスター・ユナイテッド
2 Lindelöf, 5 Maguire, 10 Rashford, 17 Fred, 22 Heaton, 33 B.Williams, 34 Van de Beek, 36 Elanga, 73 Mainoo

 

 

前半

 

29日に亡くなったペレへの黙祷を捧げ始まった2022年最後のゲーム。

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ウルブスもユナイテッドも4-2-3-1を採用し、相手のビルドアップに対し圧をかける際は前3枚+トップ下でタイトにチェックを入れる、所謂ミラーゲームでした。

 

ポルトガル代表ではアンカーに入った際のDFラインに降りてくる動きが停滞を生んで批判の対象になったルベン・ネベスもマテウス・ヌネスとの2センターになった事でそれが解消され、本当にこれがボトム3のチームなのかという位にウルブスの動きは良かったです。

 

ユナイテッドはビルドアップでエリクセンが左サイドに落ち、代わりにマラシアが中に入っていましたが、相手LBブエノの高いポジショニングもあってアントニーが押し込まれている状況に加え中央からエリクセンが消えた分ブルーノが左寄りになっていくので右サイドの攻撃はあまりいい形を作れず。

 

ウルブスRBセメドの守備は杜撰な対応が目立ち突きどころであったのも事実。マルシャルが前線でキープ出来たので自陣深い位置から縦に速い攻撃でボックス内に侵入する機会は多かったが、そこで表面化したのはガルナチョの仕掛けのドリブル傾向が完全に読まれていたこと。

 

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最初に距離をとって斜めを切るとほぼ必ず右足のキックフェイントで縦方向を狙うので、ボールが足元から離れた瞬間に一気に身体を寄せるという対応が浸透していたように見えました。対処法としては半歩ずらしてインフロントカーブでファーを狙う(アントニーが得意にしている)、オーバーラップ/アンダーラップした味方を使う、縦を意識させたあと更にもう1つフェイクを入れてゴール方向に侵入するといったものが挙げられますが、いずれにしても今は縦縦縦というのが見えすぎてタッチの柔らかさが欠けているので少し余裕というか遊びのような動きを取り入れると良いかもしれない。

 

前半の決定機は2つ。1回目は相手のクロスが流れた所を自陣深い位置で回収してのカウンターでセメドのバックパスが短くなった所をガルナチョが詰めてGKとの1on1になったものの、慌てて打ったようなシュートはジョゼ・サの左手が伸びて阻まれる。

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アディショナルタイムにはミドルサードルーズボールを回収し、ブルーノがキックフェイントでプレスを往なし左へ展開したところから。ガルナチョのクロスがネイサン・コリンズに当たって軌道が変わりゴール前に到達しますが、マルシャルはボールにミート出来ず、こぼれ球にアントニーがダイビングヘッドしたもののこちらはオフサイド

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どちらか1つ決めておけばもっと楽な試合運びが出来ていたでしょう。フィニッシュワーク向上は継続的な課題。

 

 

後半

 

ウルブスはジエゴ・コスタに替えてアダマ・トラオレ、ユナイテッドはガルナチョに替えてラッシュフォードを投入し折り返しの45分が幕を開ける。アダマのスピードは単純ながら脅威的で、その後のパターンはゴールラインギリギリからのクロスが大半を占めるが、真ん中にターゲットマンが居ないのはこちら側にとっては好都合だった。

 

52分にはアントニーのキックに対しコリンズが手でボールをレシーブしたように見えるシーンがあったもののハンドの反則は取られず。1分と経たずにミドルサードでボールを奪ってからゴール前に再度侵入するもジョゼ・サの機敏な反応の前にゴールネットへの最後の一押しが通らない。

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前半の項で書いたとおり低い位置に下がる事が多くシュートチャンスに繋がるプレーがそれ程多くなかったエリクセンに早々に見切りをつけてフレッジを投入。勿論ポゼッション時のスムーズさでは劣るが、フレッジはハーフスペース~ピッチ中央でのプレーが中心だったので左サイドの役割はシンプルになり、特にマラシアにとってはプレーしやすくなる交代だっただろう。

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75分のユナイテッド、パスを受けたヴァランがゆっくりとボールを前に運びながら最終的に3人を釣り出し味方にボールを預け、パスを受けたフレッジはヴァランのカバーに入っていたカゼミロにワンタッチで落とすと、カゼミロは陣形が整わない内に素早く左へ散らす。

 この結果ラッシュフォードにサイドでの1on1の形を作らせる事に成功し、カットインからのブルーノとのパス&ムーブで斜めにゴールマウスへ近づいた10番は相手DFとのコンタクトでもバランスを崩さず、最後はGKをしっかり見て冷静にネットを揺らした。

 

良い得点は良い組み立てから生まれるの典型例。恐らくクローズアップされる機会は少ないだろうと思われるが、ヴァランのボールプレーはテン・ハフ体制になってからかなりの速度で進捗しているのでリチャを除く既存CBにも見習ってもらいたい。

 

終盤、ウルブスはモウチーニョに替えてラウール・ヒメネスを入れて前線を増やし、ユナイテッドはマルシャルを下げてファン・デ・ベーク投入。ラッシュフォードを真ん中、ブルーノを左にスライドさせて相手のサイド攻撃に備えた。

 

84分、ブルーノのコーナーフラッグを目掛けたキラーパスアントニーが追いついて右サイドでチャンスを作る。ボックス内に侵入したワン=ビサカのパスを受けたラッシュフォードがファーストタッチで眼前のDFを突破し、放ったシュートは一度ジョゼ・サに触られるが、丁度ボールが自分の方に戻ってきてそのまま押し込む。追加点かと思われたが弾かされたボールが腕に当たったとしてノーゴール……

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咄嗟の出来事なのでほぼ不可能ではあるが、仮にハンドだったとしてもゴールラインを割る前にブルーノがボールに触りラッシュフォードのアシストになった場合、強制的なハンドボールの対象から外れ得点が認められた可能性が高い。(ソースは昨シーズンのFAカップ、ユナイテッドファンにとっては不満の残る例のプレー)

 

 

 

ここのところ毎回終盤に出場機会を得ているドニー(ファン・デ・ベーク)はカウンターから2度信頼を掴むチャンスがあったがいずれもパスコース,強さ,タイミングに疑問符が残り英雄になる事が出来ず、アディショナルタイムにはヒメネスのヘディングシュートがゴールラインを割る寸前まで迫ったがデヘアの反応がチームを救い勝ち点3獲得。

 

 

データ

 

Standard


フォレスト戦ほど一方的な試合にする事は出来ず、ウルブスに10本のシュートを許しているが攻撃の質は低下していない。16本中6本のオンターゲットという数字も決して悪くは無いのだが何故だか本当に得点が入らない。

 

MOTMはラッシュフォード。この苦しい試合を勝ち切る事が出来たのは彼の好調或いは成長によるところが大きく、マン・シティ、ニューカッスルトッテナムチェルシーとライバルが取りこぼした中、勝ち点3を得た事で2位まで勝ち点4差と更なる上位進出の目が出てきた。

 

 

 

xG

 

参照:

Wolverhampton Wanderers 0 - 1 Manchester United (December 31 2022) | EPL | 2022/2023 | xG | Understat.com

 

ハンドで消えた幻の追加点を加えるとボックス内から12本のシュートを記録し、それ抜きでもxG前節を越えました。しかしながら実際の得点は1つに留まり、ラッシュフォードの遅刻で急遽スタメンに入ったガルナチョはともかくRWのアントニーにとってはフラストレーションの溜まる試合。

 

守備面に関して、被シュートは二桁ですが決定的なシーンはフリーキックアディショナルタイムコーナーキック位なので全体的にはよくやっていたと評価したい。対アダマ・トラオレという難しいミッションを任されたマラシアも危うさはあれど致命的なエラーは無かったと思う。

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ブルーノは今回もキーパス4本でxA:0.52、良質なパスを提供し続けているのでもっとアシスト数を伸ばして上げたい。ショーはまたしても経験値の少なさを感じさせない仕事人っぷりで、守備面は勿論のこと64分のショートコーナーで大外を上がっていったオフザボールも素晴らしかった。

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あとがき

 

 

苦しい試合でもなんだかんだ勝つことが出来る、というのは強いチームの必要条件。

断トツで多いチーム単位のイエローカード累積は気がかりではありますが、出場停止の最初の条件である「19節までに5枚の警告に関してブルーノ,マクトミネイ,ダロトの3名は消化済みであり、現在のところリーチのかかっている選手はいないので今すぐどうこうという事はありません。

 

また、メンタルとフィジカルの両方に問題を抱えチームを離れているジェイドン・サンチョに関し、状態が改善され再びピッチに戻ってくる日がいち早く訪れる事を心の底より願っています。優勝するためには彼の力が必要となる瞬間が確実にある。

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