ドイツはデュッセルドルフ,メルクール・シュピール・アレーナでアメリカ代表と国際親善試合を行った日本代表は24分に鎌田のシュートで先制、終盤88分には途中出場三笘の追加点も生まれ2-0で勝利しました。
#キリンチャレンジカップ 2022🏆
— サッカー日本代表 🇯🇵【SAMURAI BLUE】🔜9.23 vs🇺🇸 (@jfa_samuraiblue) September 23, 2022
🇯🇵 #サッカー日本代表 vs アメリカ🇺🇸
これぞ #三笘薫 ✨
自らドリブルで持ち運びファーサイドに決めて2-0🔷#jfa #daihyo pic.twitter.com/yAOrgVdxKs
サムライブルーの新ユニフォームは背ネームが黄色、フロント部分に多数のラインが入った見慣れないデザインでしたが、16本のシュートを放ち相手の枠内シュートを0に抑えたという試合内容も相まってすんなり受け入れられるのかもしれない。
アメリカチームの中盤は1+2、この日2Pivot+トップ下の4-2-3-1を選んだ日本にとっては最も守りやすい形で、更に彼らはビルドアップ時に変形する事も無かったので試合内容自体をワールドカップ本戦に結びつけられるかどうかは怪しい所ですが、個人やユニット単位のパフォーマンスに関しては本番の参考になる部分もあるでしょう。
セルジ・デストが精彩を欠いていた割には崩しきれなかった左サイド。久保と中山の連携が取れていないケースが多く、どちらかと言えば前者が幅を取る時に一緒に大外に位置していたりそもそもパスの精度に問題があった後者の出来に由来するものだったと思われる。
遠藤-守田のペアに関しては補完性込みで満点に近いパフォーマンス。ブンデスリーガのデュエル王がホールディングMF,スポルティングCPで居場所を掴む後者が前線への補給役を担い中央の主導権は完全に日本が握った。後半、味方FWが変わった事でプレスの質が低下し、守備負担増も影響したのか疲労の色も見られたが現状では替えの利かない2人。
前線について。久保,鎌田,前田,伊東の先発組は相手のプレッシングが緩かった事もあって多くのチャンスを創出したが、フィニッシュワークには課題を残した。どちらかと言えば攻撃→守備のトランジションの素早さに感銘を受け、特に挑戦者として戦う場合の前田大然DFW(ディフェンシブフォワード)は本番でも重要な位置づけになる予感。
交代で入った堂安は文句の付け所の無い出来。一番近い味方へのパスが必要以上に多くなりがちな日本チームにおいて、彼が昨日のようにミドル~ロングレンジで展開できるのであれば硬直した状況を打破する切り札たりえる。そして、守備貢献度の課題からどうしても出番が短くなりがちな三笘は投入されてしばらくは冴えないプレーぶりだったが、最終的にゴールという結果を残した事が最大の成果。
・・・さて、ここまで代表のNo.10 南野拓実の名前が一度も出ていなかった事にお気づきの方も多いと思います。
W杯2次予選では出場した全ての試合で得点に関与した南野、確かにフィニッシュワークの冷静さは欧州トップフライトでも通用し得るものを持っています。ただ、ボックス内に侵入する前段階の貢献度が高くなく、尚且つ純粋な9番タイプでもないので起用法を選ぶのが難点。特にテイクオン(仕掛けのドリブル)の回数や成功率はアタッカーの中で最低ランクなのでサイドで起用されるようになった最終予選以降の苦戦はある種必然的だった。守備スタッツは概ね良好ですが、前田との比較になってしまうと純粋な新た能力の差で劣勢。正直ここから本大会までの短期間で彼をチームに落とし込むのは困難と言わざるを得ない。期待はしたいが現実的にはリザーブに落ち着くのでは。