21/22イングリッシュプレミアリーグ最終節
クリスタルパレスvsマンチェスター・ユナイテッド戦をプレビュー。
選手同士の衝突があったというゴシップが出回ったり、ラルフ・ラングニックが自身の代名詞であるプレッシングスタイルを早々に諦めた事を認めるなど、内部から様々なモノが溢れ出ている感もあるここしばらくのマンチェスター・ユナイテッド。
仮に最後の試合で勝ち点3を獲得出来なかった場合は勝ち点60にすら届かず、来季カップ戦もECLになる事が濃厚なのでここも必勝しなければいけない。
チーム状況:相変わらずの怪我人地獄、エースも不在
対イーグルスと言えば昨シーズンの開幕戦(Matchdayは2だが)で敗戦を喫し、一昨季にもオールド・トラッフォードで負けているようにここのところ相性の悪いカードだが、実は中立地含め夢の劇場以外では30年以上負けておらず、その無敗記録は15に及ぶ。
後述のようにチーム事情はユナイテッドの苦戦を示唆しているが、この記録が苦境に陥るアウェイチームを後ろから支えてくれるかもしれない。
ジェイドン・サンチョ、ポール・ポグバ、フィル・ジョーンズは恐らくこの試合に間に合わない。ルーク・ショーはトレーニングに復帰したが、パートナーが第2子を出産したため前日のトレーニングには参加せず。
更に、マーカス・ラッシュフォードも万全ではなく、クリスティアーノ・ロナウドは股関節の問題から最終節を欠場すると見られ自身のリーグ戦20G以上の連続記録はここで途切れる事がほぼ確定的。
よってFWの選択肢は実質カバーニ1人で、ラッシュフォードが無理なればワイドアタッカーも人数が足りなくなるかもしれない。
古巣対決のウィルフリード・ザハは今季プレミアリーグで自身キャリアハイとなるシーズン13ゴールを記録しており、うち年明け以降の得点が9つ中期的に見るとと上り調子で来ているので注意が必要。
中盤でタクトを振るうミカエル・オリーズは欠場濃厚で、ジェームズ・マッカーサー、ジェームズ・トムキンス、ネイサン・ファーガソンも負傷中。
ラインナップ予想
デヘアとマクトミネイがトレーニング中に取っ組み合いのけんかになったという報道について個人的にはそれほど信用していません。
ハイクロスに弱く、ビルドアップ時の貢献度の低さを考慮すれば私もヘンダ―ソンの先発を見たい気持ちがありますが、シーズントータルで見れば不安定なチームにおいて数少ない敢闘賞に値する彼をここでベンチに落とすというのは考えにくい。
また、ラルフは現在のスカッドではハイプレスのスタイルに適応することが出来ず暫定監督就任から3試合でそれを半ば放棄したと語っていますが、実際に試合を見ていく中で感じた感想とは若干異なる部分もあります。
うまくいかないであろう事を頭の中では理解しつつも、やはり自身の哲学を最後まで諦めきれず、かといってOGS期のロングカウンター主体にも戻れないor戻りたくなかったので結果として中途半端なフットボールになってしまったというのが自論。