マンチェスター・シティは日本時間5月10日夜、BVBドルトムントとノルウェー代表FW Erling Haalandの移籍に関し合意に達した事を発表。
Manchester City can confirm that we have reached an agreement in principle with Borussia Dortmund for the transfer of striker Erling Haaland to the Club on 1st July 2022.
— Manchester City (@ManCity) May 10, 2022
The transfer remains subject to the Club finalising terms with the player.
一方、2シーズン半の在籍でここまで公式戦88試合85ゴール23アシストと90分辺りの得点関与が1.0を大きく越える偉大なエースストライカーを失ったドルトムントも1日と経たずRBザルツブルクのアタッカーで、今季はここまで国内リーグで19ゴール、CLでも3ゴールを奪い大きな飛躍を遂げたカリム・アデイェミの移籍交渉成立を明らかに。
🎬 Willkommen in DO, @karim_adeyemi! pic.twitter.com/t3jqqCcRC4
— Borussia Dortmund (@BVB) May 10, 2022
シーズンオフを待たず注目度の高い優秀なアタッカーの玉突き移籍が発生しましたが、この流れは今後更に加速していく事が想定される。
例えば、念願のCFをチームに加えたマン・シティでは、更に出場機会を減らす恐れがあるガブリエル・ジェズスがトランスファーリクエストを提出し他のクラブ(噂ではアーセナルが筆頭)へ新天地を求める可能性が高い。そのアーセナルではアレクサンドル・ラカゼットが今年6月で契約切れで、最近ビッグマッチで活躍を見せるエディ・エンケティアも退団の意向がかねてより報じられている。
また、結果的にクリスティアーノ・ロナウド以外に起用出来るストライカーがいない期間が数か月あったマンチェスター・ユナイテッドはSLベンフィカのダルウィン・ヌネスやRBライプツィヒのクリストファー・エンクンクを筆頭に1人以上は新FWを取りに行く事はほぼ確定事項。
他のビッグネームでは、今季終了後FAになるユベントスのパウロ・ディバラのインテルへの加入が濃厚と見られ、仮にそうなればネラッズーロのアイドル ラウタロ・マルティネスにも昨夏のロメル・ルカク同様高額な移籍金収入を目論んで放出オペレーションが進行するかもしれない。
最初の2名以外は現段階では筆者の推測に過ぎないが、今年の夏の移籍ウィンドウはここ数年で最も騒がしいものになる事は間違いない。
あとがき
個人的にはアデイェミを失うザルツブルクがどのように動くかに注目したい。
具体的には、すっかり出世ルートとなったFCリーフェリング→RBザルツブルクルートに従ってダリオ・シミッチの子息ロコ・シミッチを次代エースとして迎え入れるのかそれとも現有戦力から新エースを作り上げるのかどちらの選択を取るかという部分。
CBやFBとして母国+イタリア、フランスの名門クラブを渡り歩いた父ダリオを上回る190㎝という体格を持つロコ・シミッチ。バルセロナや父もプレーしたミランの関心も伝えられるNext Haaland筆頭格。
シミッチ以外にもFootball Managerシリーズをプレーする方にはお馴染みかもしれないスロベニアのワンダーキッド ベンジャミン・シェシュコや、ドーピング問題と長期の負傷で停滞したものの,パトソン・ダカ(現レスター)の次のエースと期待されていたセク・コイタ等有望株揃いなので、近未来のスターを今のうちに発掘しておきたいというフットボールファンはこのクラブの動向を抑えておくと良いかもしれない。