21/22イングランド・プレミアリーグ
マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッド戦をプレビュー。
前節、ワトフォード戦でも終始試合を優位に進めながらゴール前の冷静さを欠いて公式戦ここ7試合で4つのドロー、負けこそ少ないものの、イマイチ波に乗り切れないマンチェスター・ユナイテッド。
3月はビッグマッチ続きで、マンチェスター・ダービーを歯切りにトッテナム戦→アトレティコとのリターンマッチ→リバプールとのダービーと少しでも気を緩めれば全て落としてしまいそうな苦しい時間が続きます。
試合前の時点でマン・シティとの勝ち点差は19。ライバルと言うには差を付けられすぎていますが、直接対決に勝って誇りを維持し、追う立場の4位争いでもライバルにプレッシャーをかけ続けなければならない。
チーム状況
敵地に乗り込むユナイテッドは体調不良でしばらくチームを離れていたスコット・マクトミネイ、代表戦から帰還した後も怪我でメンバーを外れていたエディンソン・カバーニがトレーニングに復帰し、主要メンバーは恐らく全員起用可能。
一方、シティはミッドウィークのFAカップ5回戦、ピーターバラとの試合でDFリーダーのルベン・ディアスがHTで交代。その後クラブ公式よりハムストリングの問題で4~6週間の離脱を強いられると発表があり、ダービーは勿論のこと今月末にW杯プレーオフを控えるポルトガル代表への参加も絶望的です。
それぞれの2022年に入ってからの成績はマンチェスター・ユナイテッドが12戦5勝1敗6分け、マンチェスター・シティは11戦9勝1分け1敗。ホームチームの隙の無さとアウェイチームの詰めの甘さが際立つデータとなっています。
しかし、エティハド・スタジアムでの直接対決ではユナイテッドが過去5戦で4勝1敗と大きく有利を取っており、最初からボール保持を相手に握られる事を念頭に置いてブロックを固めて戦う事で得意のロングカウンターが活きている結果なのかもしれません。
これまでの戦い方をラルフが受け継ぐのであれば、攻撃→守備の切り替えで普段のような気の抜けたプレッシングや帰陣は致命傷たり得ます。前残りを基本とするタイプのアタッカーを何人、どこのポジションに置くかどうかは注目のポイントで、もしかするとレジェンドをベンチスタートにする未来もあるのではないかと思っています。
ラインナップ予想
今のチームにパク・チソンやダン・ジェームズのような猟犬はいません。
したがって1人で2人分走ってもらうような組み立て方は出来ないので、チーム全体の走力を優先的に考えていくとCR7やラッシュフォードはスタメンから外れる事になるかもしれない。
勿論、シーズン全体で言えば彼らが必要な試合の方が圧倒的に多いのですが、今回に限って言えば守備に対するアプローチに気分屋なところも含む彼らは若干使いづらいというのが個人的な感想。
ブルーノのフォルス9は試合中の流れで時折そうなる事がありますが、2列目にいるとデメリットになる事のある孤立気味のプレッシングも1人目の守備者としてはプラスの方が圧倒的に多くなると思います。
また、マン・シティはエンゲージラインが高くユナイテッドにとっては低い位置でのボール保持でも苦しめられる事が想定されますが、高リスクのパスを選ぶ傾向の強い彼をその位置で関与させずミドルサード以降のプレーに専念してもらい不意のエラーを減らすというオマケの利点もついてくる。
Where do Premier League clubs press in 2021-22?
— The Analyst (@OptaAnalyst) February 25, 2022
Here are the details on all 20 clubs this season, based on pressures in the defensive, middle and attacking thirds of the pitch. ⬇️ pic.twitter.com/sfDok1vEKz
ポゼッション7:3、シュート数も倍の差を付けられるような試合になると覚悟していますが、ボックスの中だけは死守してビッグチャンスを許さないように90分を戦う事が勝ち点獲得への第一歩となるでしょう。期待しています。