いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

あの選手のDV報道について

冬の移籍マーケット,トレードデッドラインを前日に控えた2022年1月30日、SNS上に物凄い勢いで拡散されていったのは暴行を受けたある女性の画像と、その女性の嫌がるような声に加え交際関係にあると思わしき男性の口汚い言葉の羅列が録音されたボイスデータ。

 

被害を受けた女性は恐らくマンチェスター・ユナイテッドで20歳ながら11番を背負う生え抜き期待の若手、メイソン・グリーンウッドと交際している(いた?)とされるHarriet Robsonさんで、この件に関連してグレーターマンチェスター警察は20代の男性を強姦と暴行の容疑で逮捕したとBBCは伝えています。

 

手続き上の問題でメディアでは直接的に名前を報じる事を避けていますが、マン・シティのDFやエバートンのMFの件でも分かるように逮捕された男性がグリーンウッドである事は明白で、更にこの推論を補強する要素として、その真の意図は不明ですがユナイテッドのチームメイト達がTwitterInstagramで彼のフォローを解除している事実があり、残念ながらこの件がフェイクニュースではなく事実ベースである事はほぼ間違いないと考えられます。

 

ESPNマンチェスター担当 Rob Dawson氏によれば、マンチェスター・ユナイテッドはこの件に関して認識しているが、事実が明らかになるまでこれ以上のコメントはしないとし、グリーンウッドについては追って通知があるまで試合にもトレーニングにも参加しないと発表。また、SNS上での選手に対する誹謗中傷が問題となった際と同様にクラブはいかなる種類の暴力も容認しないと改めて宣言。

 

 

嘗てメディアの格好のネタとなっていた守護神のドーナツ事件(実際には食い逃げではなく、車に置き忘れた財布を取りに行っただけ)のように笑い話に出来る問題ではなく、ロブソンさんのアカウントに投稿された写真は暴力が常習的に行われていた事も暗に示唆しています。

 

今季の彼は強引にシュートを撃ちに行きすぎる傾向があり、私も試合での彼の変化とパフォーマンスには若干の不安を抱いていました。実際にシュートを撃った地点とゴールまでの平均距離を見ると20/21→21/22では16.4→18.6(単位:ヤード)とおよそ2m遠くなっており、これが独善的という彼への印象の一端を担っていた事は確か。

とはいえ、それがピッチ内であれば唯我独尊であっても結果を残せば咎められません。

 

個人的に、今回の一件に関しては怒りというよりむしろ後悔のような思いが強く、このような事件を起こす前のタイミングで彼の異変を周囲の人間・クラブ関係者・そしてファンが察知し何か適切な行動を起こす事は出来なかったのだろうか、そうやり場のない感情を抱かずにはいられない。今後は、選手のメンタルヘルスにより力を入れる必要があるでしょう。また、このメンタルとはフットボールに限らず、人としての在り方や規範といった事も含まれると思う。

 

あれだけの才能,しかもアカデミー出身の大切な宝物を失ってしまうのだとすれば本当に残念でありません。しかし、彼の行ったとされる行為が事実であるならば絶対に許されない所業であり、フットボール以前に1人の人間として自らの過ちを認識し更生に向けて取り組んで欲しい。