いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUFC 】マルシャルがセビージャへローン。全ては得点感覚を取り戻せるかにかかっている

21/22シーズンのラ・リーガで首位レアル・マドリーから4Pts差の2位につけるセビージャFCは1月25日、マンチェスター・ユナイテッドからアントニー・マルシャルをシーズン終了時までのローンで獲得した事を発表。

 

背番号は22番、買い取りOPは無し。

今季ユナイテッドからラ・リーガへのローンは昨シーズンに続きアラベスでプレーしているファクンド・ペリストリに次ぐ2人目で、ペリストリはスタメン出場と後半からの途中出場がおおよそ半々でリーグ戦17試合597分に出場(1月27日時点。

参照:https://fbref.com/en/players/ac7e7b1c/matchlogs/s11174/summary/Facundo-Pellistri-Match-Logs)

 

 

19/20シーズンにはPKの得点を抜きにプレミアリーグで32試合17ゴール6アシストを記録したマルシャル。新型コロナによるリーグ中断前最後の試合となったオールド・トラッフォードでのマンチェスター・ダービーでは、FKのトリックプレーで20年1月に加入後直ぐにチームの先導役となっていたブルーノ・フェルナンデスとの抜群の連携を見せ決勝点となる先制点を奪うなど、今後長期間に渡りクラブのエースに君臨する事は間違いないと考えられていました。

 

 

実際、このシーズンは中断明け後も好調を持続しており、再開2戦目となった6月24日のシェフィールド・ユナイテッド戦ではハットトリックも達成しています。

 

ところが、僅かなオフ期間を経て変則日程で始まった20/21シーズンになると一向にリーグ戦でゴールを奪う事が出来ず、更に10月のトッテナム戦ではエリック・ラメラの奸計に引っかかる形で早々に退場してしまいその後チームは大敗。(そのラメラとはセビージャでチームメイトになります。何とも不思議な縁)

 

そうなると点を奪っていた頃はある程度目を瞑って貰えた守備の量的不足が各所より指摘される事となり、12月にようやく初ゴールを奪うものの年明け以降はこの年の夏にフリーで加入していたエディンソン・カバーニとの序列が逆転。

Embed from Getty Images  

 

獲得時33歳という高齢かつ7番を背負ったという事で当初サポーターからの評価が低かったエル・マタドールが持ち前の献身性と高い得点率で瞬く間に信頼を築き上げる一方、ほんの半年前までエースだったマルシャルは3月の代表戦で膝を痛め早々にシーズン終了を余儀なくされる不運も重なり、僅かリーグ戦4ゴール、カップ戦込みでも7ゴールという悔しい結果に終わっています。

 

 

更に、21/22シーズンは長年のターゲットだったジェイドン・サンチョに加え、クラブの英雄クリスティアーノ・ロナウドの電撃復帰まで決定。4-2-3-1ベースで10番の位置のブルーノは不動。残りアタッカー枠は3枚ですが、ロナウド,ラッシュフォード,カバーニ,サンチョ,グリーンウッドといった強力ライバルが多数ひしめく中、オーレ・ぐんなー・スールシャル前監督が解任されるまでに得た出場時間は292分。ラルフ・ラングニックにボスが変わってもこの傾向は変わらず、ラルフ就任後は移籍希望を明らかにするなど別れは時間の問題とされていました。

 

それでも、与えられた僅かなチャンスでボールを持った際の選択肢と創造性を発揮する場面も見られ、先日のウエストハム戦ではノールックながらカバーニと完璧に呼吸を合わせ、オフサイドラインの駆け引きに勝利する見事なパスを送りラッシュフォードの後半AT劇的決勝ゴールを演出。

 

 

 

因みに、彼が加入するセビージャはラ・リーガの中でもピッチを広く使って攻撃するチームとして知られ、FBrefによればピッチ幅を40ヤード(36.576m)以上移動したパスの数は566本(90分辺り25.7)で断トツのリーグ最多。

(参照:https://fbref.com/en/comps/12/La-Liga-Stats)

 

左サイドアタッキングサードタッチライン際からドリブルで斜めにゴール方向へ侵入するドリブルを得意とするマルシャルにとっては、その機会が多く与えられる非常に適した環境だと考えられます。

更に、仕掛け以外でも小さなスペースでワンツーやレイオフ等のリンクアップを好み、その精度も高いマルシャルは元よりラ・リーガ向きのプレースタイルとも言えるので、このローンは彼のキャリアにとっても大きな転機になる可能性も。

後は錆びついてしまった得点感覚を取り戻せるかどうかにかかっていますが、シーズン毎のxGが大きくマイナスに変動したのは今季が初めて。まだ十分間に合うはず。

 

 

赤いのユニフォームを着た彼をもう見れないかもしれないと思うと悲しいですが、選手自身にとっては信頼されて1つでも多くの試合に出場できる事が何よりの喜びなのはまず間違いありません。

 

新天地での成功を心より願っています。