いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #BREMUN 】#PL アウェイ300勝一番乗り!! デヘア頼みの前半から後半は一転躍動。

21/22イングランド・プレミアリーグ

ブレントフォードvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

昨年12月のノリッジ戦でプレミアリーグのアウェイマッチで通算勝利数を299としたのち、ニューカッスルアストンヴィラと連続でドローが続いていたユナイテッド。

ビーズの愛称で親しまれるブレントフォードの本拠地 ブレントフォード・コミュニティ・スタジアムで遂に300勝を達成しました!!

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{怪我(疑い含む)、病気、出場停止etc.}

ブレントフォード
ザンカ・ヨルゲンセン
ジョシュ・ダシルバ
タリク・フォス=ヘンリー
チャーリー・グッド
フランク・オニェカ
ダビド・ラヤ

マンチェスター・ユナイテッド
アーロン・ワン=ビサカ
エディンソン・カバーニ
ルーク・ショー
エリック・バイリー
ポール・ポグバ
ジェイドン・サンチョ

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りブレントフォード
3R.ヘンリー、9M.フォルス、11ウィサ、14ゴドス、20アイェル、26S.バプティスト、28ビストルップ、36F.スティーブンス、40A.フェルナンデス

マンチェスター・ユナイテッド
4ジョーンズ、5マグワイア、8マタ、9マルシャル、10ラッシュフォード、22ヒートン、26D.ヘンダーソン、31マティッチ、34ファン・デ・ベーク

 

サンチョは家族の不幸があってスカッドを外れたとの一報。お悔やみ申し上げます。

現地予想を見るとユナイテッドは4-2-3-1が優勢ですが、前回のようにブルーノをIHに下げて4-1-2-3で臨む、或いは試合中に変更する可能性も十分考えられる。

また、ショーとワン=ビサカは共に怪我の影響でベンチからも外れ、カバーニも含めて直前に複数の怪我疑惑の選手が出た事は次の試合にも影響をもたらすかもしれない。

 

ビルドアップの要であったラヤを長期の怪我で欠くブレントフォードはヨナス・レッスルがリーグ戦初先発。

また、左のWBにはリコ・ヘンリーを起用せず、恐らくセルジ・カノスがこの位置。

前線2枚の強力さは知られていますが、ノアゴールとイェンセン、デンマーク代表常連組の中盤にも警戒が必要です。

 

 

試合内容

 

前半

 

スタートの形は現地の情報通り4-2-3-1ですが、どうやらフレッジが右、マクトミネイが中央からやや左で普段とは逆の構成となっています。

恐らく、これは両者のチャンスメイク、細かく言えばインスイングのクロスやミドルパスでビーズの3CB間や左右CBとWBの間に落とすボールを蹴らせたいという狙いかと思われます。

 

オープニングシュートはブレントフォード。2分、マッズ・ソーレンセン(以後は背ネームのベックと表記)のロングスローからチャンスを作りますが、こぼれ球にダイレクトで合わせたマティアス・イェンセンのシュートは枠の外。

 

ユナイテッド最初の好機は9分。

右からのCKはクリアされますが、グリーンウッドがこれをリカバリー→バックパスを受けたダロトのボックス内へのロブパスをエランガがファーサイドに折り返したボールは僅かに枠を外れます。しかし、未だにコーナーから得点の無いという異常事態の中でこれまでと違ったアプローチが見れたのは収穫。

 

13分には自陣低い位置でパス交換のミスを突かれカウンター。実質イェンセンと1on1のピンチはデヘアの完璧なポジショニングとフットワークで凌ぎますが、その後セカンドボールを拾われ2分のプレーと同じような形を許し、14分にはCK守備でクリアに手間取りベックに至近距離からシュートを撃たれるなど守備の不安定さは深刻さを増しているように映ります。

 

25分のユナイテッドはマクトミネイの相手ライン間を通すパスからダロトのミドルシュート。先述のように、右に入ったお陰か身体が常に開いているのでトラップからの移行がやや苦手なフレッジとマクトミネイの弱点も目立ちにくくなり、この試合では両者のパスからこの後も多くのチャンスが生まれました。

 

32分、CKがクリアされエンベウモに左サイドライン際で拾われると、ブルーノとグリーンウッドが挟撃しますが両者交わされオープンな中央へボールが渡ります。トニーからパスを受けたイェンセンはまたもボックス内でデヘアと直接対決になりますが、2度目も勝者デヘア。

 

守護神の活躍で何とか無失点を維持するユナイテッドはその後笛が鳴るまで殆ど見せ場を作れず前半は0-0が不思議であるくらい酷い内容で終了。

 

 

後半

 

これまでの試合では、エンドが変わるタイミングで2枚替えを行い思い切ったテコ入れをする事もあったラルフ。この日は交代を行わず正直に言えば少し不満を抱かなくも無かったのですが、結論から言えば後半のレッズは大きく良化します。

 

46分、GKのロングボールをハーフウェーラインでカットしたグリーンウッドのドリブルから好機を作ると、この場面をキッカケに得たCKからの流れでロナウドのヘディングシュートがポストに直撃。

 

48分にはまたもCKのクリアを拾って爆発的なスピードで前に進むエンベウモ。彼とのワンツーでボックスまで侵攻したイェンセンがシュートを放ちますが、ここはダロトの対応が早かった事もあって良い形からは打たせず。

 

スコアが動いたのは55分。

GKからショートパスで丁寧にパスを繋いだユナイテッドは一度もボールを失う事なく12本のパスを繋ぎ、最後13本目はフレッジのDF裏を狙うインスイングのパスに反応したエランガが昨季最終節以来となる自身プレミア2点目のゴールを奪っています。

 

先制後勢いにのるユナイテッドは57分、マクトミネイがハーフフェー手前から3人のマーカーを抜いてそのままロングシュート。元々小柄だった事もあって狭い位置をダブルタッチで交わしていく事を得意にしている彼ですが、このプレーは良い意味で驚愕させられました。

 

更に62分、左サイドでインターセプトしたマクトミネイは素早く前線にロブパスを送り、これを受けたロナウドからブルーノへダイレクト胸パスが完璧に決まると最後はブルーノのプレゼントパスを貰ったグリーンウッドがリーグ戦3か月振りのゴールを挙げて0-2。

Embed from Getty Images  

 

 

71分、2点のリードを奪うユナイテッドは前回の2の舞を避けるべく早めの選手交代を行い、次節が中2日で控えている事も考慮したのかグリーンウッド🔁ラッシュフォードに加えロナウド🔁マグワイアという入れ替えを決断。予想外だったのかロナウドはベンチに下がった後フラストレーションを溜めているようでしたが、ラルフ自らが説明に向かい宥めていたので特に問題は無いでしょう。

ただ、後方の選手を増やしたものの、どちらかと言えば交代後の方が守備の乱れは多かったのでそれはチーム全体の反省点。

 

77分、またもマクトミネイのインターセプトからチャンスが生まれ、今度は中央でサンドイッチを狙ったブレントフォードの中盤2人をまるで往年のドリブラールイス・フィーゴを彷彿とさせるかのようなシザース+上体フェイントで交わしブルーノへパス。最後は先ほど交代で入ったラッシュフォードがニアサイドに技ありのシュートを突き刺して0-3。

 

2アシストのブルーノと並ぶ大活躍のマクソースは80分過ぎに背中の痛みを訴えピッチに座り込んでしまい、一度はピッチに入ったものの痛みが強かったようで84分にマティッチに後を託しピッチを離れます。とはいえ、試合後にはピッチを歩く姿を見る事が出来たのでそれほど大事には至っていないとみていいでしょう。

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85分にはこれまで何度も跳ね返してきたベックのロングスローから遂に失点を喫してしまいクリーンシートとはなりませんでしたが、3点は流石にひっくり返す事の困難な点差で最終スコア1-3でマンチェスター・ユナイテッドが勝利。

どちらかと言えば失点後半ATのブルーノの決定機でチップキックを試みて失敗した事の方が悔いが残りますが、これは恐らく本人が一番分かっているでしょう。

 

 

ハイライト

 

 

 

選手交代

 

ブレントフォード

64分 V.ヤネルト🔁S.バプティスト

64分 S.カノス🔁R.ヘンリー

67分 M.イェンセン🔁Y.ウィサ

 

マンチェスター・ユナイテッド

71分 グリーンウッド🔁ラッシュフォード

71分 ロナウド🔁マグワイア

84分 マクトミネイ🔁マティッチ

 

 

データ

 

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ポゼッションは44-56でユナイテッドが主導権を握り、シュート数はブレントフォードが20に迫る数で枠内にも9本飛ばすなど攻撃ではどちらもやりたい事を実現できたという内容。

 

勝負を分けたのはイェンセンvsデヘアの1on1で、2つの決定機のうちどちらかが得点になっていればホームチームの圧勝すらあり得たかもしれません。

そういう意味では敵将トーマス・フランクにとっては正に不運としか言いようのない敗戦ですが、1つ1つの場面を細かく見るとデヘアのポジショニングや重心のかけ方などどれをとっても間違いが無かったので個人的には運というより彼の実力が反映されたものだと思っています。

 

Embed from Getty Images 

ユナイテッドの選手は皆非常に優秀なスタッツを残しましたが、今回はMcFredと彼らの配置入れ替えを決断したラルフ以下コーチングスタッフに賞賛を送りたい。

(フレッジがビッグチャンスクリエイト2本、マクトミネイもキーパスのみならずドリブル込みで複数のシュートクリエイトアクションを記録。)

順足サイドで中央からサイドにボールを受けにいくと、どうしても利き足でプレーする場合選択肢がライン際の狭い部分になりがちなので逆足ウインガーの流行と同じ原理で彼らにとっては自然に中(ゴール方向)に向ける逆側の方がフィットするのでしょう。

 

ファウルは両クラブ1ケタでイエローカード0というのも今後に向けて1つ良い材料。

 

 

xG

 

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参照:

Brentford 1 - 3 Manchester United (January 19 2022) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com

 

xGは2.08:2.06。稀に見る僅差での決着となり、量のブレントフォードと質のユナイテッドの構図で互いに期待値の高い1戦。チャートを見ると前半と後半で見事に攻防が入れ替わっており、特に前半のビーズは30分まででxG1.0を優に超える好内容でしたが、ダビド・デヘアというゴールラインにそびえる壁はこの日の彼らにとって成層圏にも届きうるほどの高さでした。

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あとがき

 

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前半はこれまで以上に惨い内容でしたが守護神の活躍で何とか踏みとどまり、後半に入りしっかりと修正出来たのは良い傾向。ヴァラン-リンデロフのユニットがハイボールを多用するブレントフォード相手に2人合わせて空中戦15/17という非常に高い勝率を記録した事も収穫です。

 

高校サッカーでは当たり前に使われているロングスロー。プレミアリーグではロリー・デラップやライアン・ショットンといったスペシャリスト以外では殆ど見られなかったのですが、今後はブレントフォードのように有力なセットプレー戦術として使うクラブが増加するかもしれませんね。