いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WATMUN 】現体制の終焉。Van de Beekの先発起用を見たかった

※21/22イングランド・プレミアリーグ第12節

ワトフォードvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

 

ショッキングな90分間でした……

 

流石に昇格組であるワトフォード相手の大敗ということでクラブ上層部も緊急取締役会を開きオーレの退任が今日にでも正式発表されそうですが、そんな最後の1押しとなってしまってヴィカレージ・ロードのホーネッツ戦について振り返っていきます。

 

 

 

プレビュー

 

 

正直、願望要素が大きいですが、攻守に動ける選手をなるべく多く使って少しでも連動性を持たせたいところ。

ルーク・ショーマグワイアがどれだけ状態を取り戻しているかも勝敗に直結する要素だと思われます。

 

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りワトフォード
2エンガキア、3D.ローズ、5トロースト=エコング、10J.ペドロ、16ゴスリング、17A.フレッチャー、18O.トゥファン、26バッハマン、29クチョ

マンチェスター・ユナイテッド
3バイリー、8マタ、9マルシャル、14リンガード、17フレッジ、20ダロト、22ヒートン、27テレス、34ファン・デ・ベーク

 

 

 

試合内容

 

前半

 

4-2-3-1のユナイテッドに対しラニエリワトフォードはイムラン・ルザをアンカーに置いた4-1-4-1でブルーノをケアすると共に陣形もミラー対応。

 

序盤はかなり慎重な立ち上がりで、普段ならパスを繋ぐような場面でもセーフティーにクリアを選択するケースが見られました。

効果的だったのはマティッチのボールキャリーで、コンディションがまだ万全ではないのか動きの重いマクトミネイは明らかに試合に入れておらず、プレビューに書いた個人的希望の4-4-1-1或いは4-1-2-3でファン・デ・ベーク先発というプランをスタートからやって欲しかったなというのが後から振り返った感想。

 

近年の問題となっている右サイドの攻撃手詰まりにようやく1つの救いが提示されたのがサンチョ-ベークのラインだったので、次の体制にはこの部分を大きく伸ばしていってもらいたいと切に願っています。

Embed from Getty Images  

 

 

試合が動くのは6分、自陣左サイドからのスローインを受けたブルーノがダイレクトキックで展開をしようとしますがミスとなり、自陣ペナルティエリアに向かっていったボールの競り合いでマクトミネイが相手を倒してしまいPK。

 

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イスマイラ・サールのキックはデヘアが見事セーブしますが、こぼれ球をキコ・フェメニアに押し込まれて失点……という訳でも無かったようで、どうやらPKテイカーがボールに触れる前に両チームの選手が複数ラインを飛び出ていたという事で主審ジョナサン・モスはPKやり直しを指示。

 

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そしてなんと2度目のサールのキックもデヘアの範囲に飛び、(1度目は記録に残りませんが)レッズの背番号1は僅かな時間でペナルティを2度セーブするという偉業?を成し遂げています。

 

 

思わぬ危機とそれを防いだ忙しない試合に序盤からなりましたが、この辺りからはひたすらワトフォードペース。28分には自陣深くに押し込まれるとラッシュフォードの寄せが甘くなったところで左からアーリークロスが入り、ワン=ビサカが一度頭で跳ね返しますがセカンドボールを拾われボックス内にアッサリ侵入されると最後はジョシュア・キングのゴールで失点。

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この場面もボックス内の人数はユナイテッド7人、ワトフォード4人とこちらが3人も多くいましたが人を捕まえられない守備は中断明けも継続。。。

 32分にはブルーノのロングパス一発でチャンスを作り、サンチョと入れ替わって右サイドにいたラッシュフォードに決定機も古巣相手に毎回際立った活躍をするベン・フォスターのセーブに阻まれます。

 

そして迎えた44分、左サイドライン際に追い込むものの、最後のプレッシャーが甘いところをこれまた古巣対戦のクレバリーに見抜かれ、そこからマジーナ→サールと渡って最後はPK2度失敗のマリ代表の汚名返上となる強烈な低空ショットで2失点目。

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後半

 

交代枠をなかなか使わない傾向にあるオーレですが、この日はエンドを変えるタイミングでマクトミネイ🔁ファン・デ・ベーク、ラッシュフォード🔁マルシャルの2枚替えを決断。この交代が功を奏し、50分にはサンチョのファーサイドへのクロス→ロナウド折り返し→VDBが詰めて一点差に迫る見事なゴールが生まれています。

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57分にはVDB→ロナウドへの絶好のスルーパスが通り決定機になるものの、またもフォスターの驚異的な反応の前にゴールラインを越えることが出来ません。

後半はかなりユナイテッドペースで同点弾も時間の問題かと期待しましたが、キャプテンのあまりにも不用意なボールタッチからその夢は幻となる事に。

 

69分、自陣右サイドでボールを奪い返しさあ攻撃へという所でマティッチの横パスを受けたマグワイアが不要なボールキープから相手のプレッシャーに焦ってコントロールを乱し、奪われそうになったところに慌ててスライディングタックルを犯してこの日2枚目のイエローカードで退場。

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言葉にしても中々伝わりづらいので試合映像かハイライトを確認して詳細を把握して頂きたいのですが、とにかく愚かとしか言いようのないエラー。中学生でも今日日そうやらないだろうと思われるようなプレー。とはいえ、このシーンを抜きにすればこの試合のマグワイアはそれなりに動けていてシュートブロックも数回記録しているので、彼だけに関わらず多くの選手がこのような突発的なエラーを繰り返す根本の原因についても考える必要があります。

 

 

そして、1人少なくなったユナイテッドですが、その後も試合を優勢に進める時間が続き、主にカウンターから何度か相手ゴールに迫る攻撃を繰り出しますが最後は体力切れ。後半ATに立て続けにエラー絡みダメ押し2失点を喫し、最終スコアは4-1の大敗。

 

 

ハイライト

 

 

 

 

ゴール⚽28分:ジョシュア・キング(👟エマニュエル・デニス)
44分:イスマイラ・サール(👟アダム・マジーナ)
50分:ドニー・ファン・デ・ベーク(👟クリスティアーノ・ロナウド)
90⁺²分:ジョアン・ペドロ(👟エマニュエル・デニス)
90⁺⁶分:エマニュエル・デニス(👟ベン・フォスター)

 

選手交代

 

ワトフォード

64分 エンクル🔁トロースト=エコング

68分 I.サール🔁クチョ

77分 ルザ🔁J.ペドロ

 

マンチェスター・ユナイテッド

46分 マクトミネイ🔁ファン・デ・ベーク

46分 ラッシュフォード🔁マルシャル

84分 ルーク・ショー🔁ダロト(脳震盪の特例交代枠)

90⁺¹分 サンチョ🔁リンガード

 

 

データ

 

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シュート、枠内シュート共に倍以上の差を付けられており、いかに悲惨な試合であったかがよく分かるスタッツとなっています。

 

後半は右サイドにファン・デ・ベーク-サンチョのラインが出来た事で良かった頃を思わせるようなダイレクトプレー多用で相手陣内を攻略する攻撃も見られましたが、あれは火が消える前の一瞬の輝きだったのかもしれない。

 

どのような戦い方が有効的でそれに相応しいラインナップ、配置はこうであるというような部分において現体制はあまり踏み込むことが出来ずに終わってしまうので、次の指揮官にはそういった面で助けになる人材を最初からあてがって欲しい。

 

 

xG

 

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参照:

Watford 4 - 1 Manchester United (November 20 2021) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com



PKを抜きにすれば見た目ほどの差はありませんが、それを考慮しても期待値でまだ負けているという事実は深刻に受け止める必要があります。

また、デヘアはPKをセーブしたとはいえxG0.10未満のほぼ同じ場所からのシュートを3つ防げなかった事を悔いているでしょう。

 

彼に関しての評価は繰り返しになりますが、目の前の大ピンチを類いまれなる反応で防ぐ傍ら、クロスやハイボールの処理,ボックス外への躊躇する事で未来のピンチを自分で招いている面が大きいので、実際の貢献度は印象よりも低い可能性があります。

(ベースボールでいうWARのような総合指標がフットボール界に登場するまではあくまでも仮定止まりになってしまいますが)

 

 

あとがき

 

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とうとうオーレ・グンナー・スールシャール前監督と表現しなければいけない時が来てしまいました。

 

いま、とても感傷的になっているこのタイミングでオーレ体制について振り返ることは私には出来ませんが、退任が決まってもなお、クラブ専属のインタビュアーの独占インタビューに応じ選手・スタッフ・サポーターに最後まで寄り添う事を続けたあなたを私は本当に尊敬しています。

 

伝統でもあり人によっては重荷とすら感じるかもしれないサー・アレックスイズムの継承に挑戦し、志半ばで別れる事になったとはいえ近年のクラブのアカデミー再重要視路線やどんなに苦しい状況でも逆転の目を捨てないチームの姿勢(最後の数試合はもしかするとその通りでは無かったかもしれないが)は見ていて心惹かれるものでした。

 

そして、期間を空けて今後何らかの形でクラブに関わる事については否定していなかったので、縁があるならばまたマンチェスター・ユナイテッドの助けになって欲しい。

 

いつかまた会える日が来ると信じています。