今回は相手の視界を意識した動きについて考えてみようと思います。
110°を常に想定した立ち回り
基本的にロケットリーグというゲームではボールカメラをONにしてプレイする時間が圧倒的に長く、ボールを画面中心部に置いてそこから各々の視野角に基づいた視界が広がっています。
勿論、消失点が車ではない事には注意する必要がありますが、試合中にざっくりと判断する際には上記の図のような見方で問題ないと思います。
例えば、上記のケースのようにカウンターアタックで相手の車が全員後ろ向きになっている場合、ボールを基準点に置くと斜め後ろは殆ど死角という事になります。
つまり、シンプルにゴール前に位置取りするよりも少し膨らみながらニアサイドの相手の視界になるべく入らないようにゴール前に進出するのがここでの効果的な動き。
また、この考えはこれまでに書いてきたものとも密接にリンクしており、味方の動きに合わせて自身のポジショニングを決めようという以前の投稿の発展形でもあります。
死角を作る為のパス、ドリブル
大事なのは、"相手に満足な準備をさせないこと"
ボールから少し距離を取って正対する状態を許してしまうと1on1の勝率も悪くなり、折角のキラーパスも時間的余裕から相手にカットされる恐れが強まります。
素直にゴールに直進するだけでなく、時には上空や左右に揺さぶりをかけて相手の体勢・意識を外す動きもランクが上がるにつれて必要になる機会が増えていくでしょう。
具体例
①
②
③
①の段階ではそのままゴールに向かっても良くて1on1、少しトラップが大きくなって相手にボールを奪い返されればカウンターで失点もあり得るケースでしたが、あえて右にボールを振った事で相手の陣形を崩し、後ろから追いついた味方と2vs1で数的有利を作り出す事に成功しています。
攻守の切り替えという面において、純粋なボールコントロールと比較するとこのゲームのプレイヤーは全体的に動きが散漫な傾向にあり、ボールカメラの特性も相まって一度ボールを死角に置いてしまえばその車をプレーから除外する事はそれほど難しくありません。
どうやって相手のカメラからボールが消える瞬間を生み出すか、という観点からこのゲームを考えてみると試合の勝率がグンと上がると思います。
ボールテクニックの代名詞、エアドリブルが多くの場面で有効である理由の1つに、ボールが真上を通過すると一瞬カメラの動きが不安定になって正しい動きが行いづらくなるというものがあります。
個人戦術やチーム戦術を理解すれば各々培ってきた技術をより発揮しやすくなるので、たまには一呼吸おいて自分のプレーを見返してみると新たな発見があるかも。