いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #オリンピック 】準決勝、スカッドの層の厚さが勝敗を分けたのかもしれない

オリンピック男子サッカー 準決勝の2試合を振り返っていきます。

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▼これまでの日程についてはこちら

 

 

 

 

 

試合結果

 

8月3日17:00 キックオフ

メキシコvsブラジル⇒0vs0(PK 1-4)でブラジル決勝進出

 

 8月3日20:00 キックオフ

日本vsスペイン⇒0vs1でスペイン決勝進出

 

 

日本、守備陣の奮闘で延長まで無失点も最後は一瞬のスキに敗れる

 

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4-2-3-1或いはサイドアタッカーが少し低めの4-4-1-1でスペインに臨んだ日本代表。

 

左サイドのユニットを中山-旗手としたことからも分かる通りポゼッションは最初から放棄してカウンターから好機を見出すような戦い方で試合に入りますが、序盤はスペイン左CBのパウ・トーレスを自由にさせてしまっていたので彼の縦パスがかなり脅威になっていましたが、10分を過ぎた辺りからはFWの林選手が右サイドにスライドしこれに対応した事でこれに対応。

 

それに伴ってLBの中山選手、一列前の旗手が守備時に少し高めの位置取りを取る事も増えましたがスペイン右サイドの攻撃はそれほど効果的では無かったので問題なかった。

 

とはいえこの守り方は林の運動量に大きく依存している所があり、少しでも彼のチェックが遅れると39分のパウ・トーレス→メリーノ→ラファ・ミルのダイレクトプレーで崩された決定機のように失点に繋がりかねないピンチに陥るので90分間この戦い方が持つかと言えば否。

 

実際に林選手は65分という早い段階でピッチを退き、交代で入った上田綺世選手は彼ほど守備貢献の出来る選手ではなくCBへのチェックが甘くなったのでそこからの55分間は非常に苦しい展開が続きました。

 

攻撃面では頼みの久保-堂安ラインが守備に追いやられる時間も増えてフラストレーションを募らせたのか少ないカウンターチャンスでも動きが被ってしまう場面も見られ、スペインから見れば怖いのはセットプレーのみだったのではないでしょうか。

 

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一方、CM2枚を含む守備陣は全員MoM級の活躍で特にCB2枚は板倉洸選手がシュートブロック4回、吉田麻也選手はシュートブロック3回+ボックス内で決定機阻止の見事なスライディングに成功し2人で2失点は防いだであろうタフな試合。

 

GK谷選手もハイボール対応でパンチングに頼り過ぎる傾向は見られたものの、シュートストップに関しては世界レベルといっても差し支えないものでボックス内4本を含む合計5本のシュートセーブを記録しています。

 

 

試合の中身に話を戻すと、スペインは後半に入りRBをオスカルヒル⇒ヘスス・バジェホへ入れ替え、CB本職の選手を配置した事で攻撃時左重心の3-3-2-2のような形でオヤルサバルが中央に入る機会が増加。

酒井宏樹選手の対人と広いカバーリングでサイドの攻防は凌いでいましたが中央の田中碧選手はスペースを空けてしまう事も多く、久保建英選手も疲労で1stディフェンダーとしての役割をこなせなくなりつつあったので正直いつ失点してもおかしくない状況だったと思います。

 

試合後に批判される事の多かった久保堂安の交代タイミングについてもこのような事情を踏まえればおかしな采配では無かったです。(とはいえ、堂安に関してはもう少し見たかった気持ちもありますが)

 

 

延長に入っても日本のDFは辛抱強く凌ぎ続けていましたが、延長後半115分のスペインは少しのマークの遅れを見逃さず今大会不調続きで批判を集めていたマルコ・アセンシオの固定砲台炸裂で先制。

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ラスト数分間は吉田麻也をCFへ持ち上げてパワープレイを狙い、正直これはかなり機能していましたがゴールネットを揺らすには至らず試合は0vs1スペイン勝利で終了。

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疑問:CBを5人も招集したメリットはあったのだろうか 

 

試合中のプレーや戦術に関しては明らかに理解できないというものは個人的に無かったのですが、それ以前の問題としてスカッドの中身に関しては大いに疑問が残ります。

 

今大会の日本は

OA吉田麻也

富安健洋

板倉洸

町田浩樹

瀬古歩夢

5名のCBが22人のメンバーに名を連ねていますが、後ろ2名の出場時間は町田選手の南アフリカ戦終盤5分のみ。

彼らはサポートメンバーだった(大会直前に枠が18⇒22へ拡大)ので元々想定に入っていなかったと言えばそれまでかもしれませんが、中盤2枚に大きな負担のかかる日本チームの戦い方においてそこの代替選手が1人もいないという状況は編成ミスと言われても致し方ない。

 

 

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今思えば、この世代の中心選手の1人だった齊藤未月選手が怪我をキッカケとして世代別代表から縁が無くなってしまった事も痛恨だったのかもしれないなどと物思いにふけっています。。。