いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #オリンピック 】準決勝進出チームの市場価値を更に追跡

オリンピック男子サッカー 日本代表とスペイン代表の試合を前にしてEURO2020でも大会最優秀若手選手に選出されたペドリのマーケットバリューが日本チーム22人の合計分を上回っているという記事を目にしました。

(日本の市場価値はスペインの7分の1…22人の合計がペドリ1人にも及ばない!?(超WORLDサッカー!) - Yahoo!ニュース)

 

今回はこの市場価値の話を更に広げて準決勝に残る4か国全てを見比べていき、各国の傾向や評価の基準などについても触れていきたい。

f:id:irohasesun-fm-foot:20210803180441p:plain

 

 

 

 

4か国それぞれの合計市場価値・選手個人のランキング

 

まず、準決勝に残ったオリンピックチームのスカッド全体の市場価値は以下のようになります。(data:transfermarkt.com)

 

 

1位:スペイン⇒€563M

2位:ブラジル⇒€363.7M

3位:メキシコ⇒€94.1M

4位:日本⇒€77.75M

 

やはり国内のクラブに所属するプレイヤーを強制的に招集出来るスペインのバリューが断トツトップで、約2億ユーロ差で2位ブラジル、更にそこから2億5千万ユーロ以上の差が開きメキシコ、日本と続きます。

 

基本的には国内リーグのTierとリンクしており、例としてFA(イングランドサッカー協会)がブレグジットを受けて新たに発行したGBEというポイントベースシステムに使われる枠組みを参考にすると、スペインのラ・リーガは最上位のBond1、ブラジルのカンピオナート・ブラジレイロセリエAとメキシコのリーガMXはBond3、日本のJリーグはBond6となっています。

(参考⇒PDF:https://www.thefa.com/-/media/files/thefaportal/governance-docs/gbe-criteria/mens-players-criteria-summer-2021.ashx)

 

 

4か国の選手単体の市場価値TOP10▽

 

1位:ペドリ(スペイン)⇒€80M

2位:ミケル・オヤルサバル(スペイン)⇒€70M

3位:リシャルリソン(ブラジル)⇒€55M

4位:ダニ・オルモ(スペイン)⇒€50M

4位:パウ・トーレス(スペイン)⇒€50M

6位:OAジエゴ・カルロス(ブラジル)⇒€45M

7位:カルロス・ソレール(スペイン)⇒€40M

7位:OAミケル・メリーノ(スペイン)⇒€40M

9位:ドウグラス・ルイス(ブラジル)⇒€35M

9位:OAマルコ・アセンシオ(スペイン)⇒€35M

 

*出場国全体ではコートジボワールのフランク・ケシエがリシャルリソンと並ぶ€55Mで3位にランクイン 

 

 

やはり上位はヨーロッパのトップリーグで出場機会を得ている選手で構成されており、非欧州の選手ではアルゼンチンのチアゴアルマダ(CAベレス・サルスフィエルド)の€20Mが最高額で全体23位。

Embed from Getty Images  

 

実力的には上位の選手に劣らずの力を有している選手でも、市場価値という意味ではどうしても見られる機会の多いトップリーグの選手に差を付けられがちなようです。

 

 

スペイン

Embed from Getty Images  

 

20/21シーズンの所属はRBライプツィヒのダニ・オルモ以外の21人が国内組で固められたスペイン代表はEURO2020組が5人招集されているようにフル代表にも見劣りしない非常に強力なスカッド

 

市場価値にもそれが反映されており、準決勝チームの個人TOP10のうち7人がスペインのプレイヤーなので前評判から言えば彼らが最も優勝に近いチームと評されました。

こういった国際大会では意外と優勝候補最有力のチームが思わぬ落とし穴にハマる事も多いのですが、フル代表同様スコアラー不足に悩まされたものの、準々決勝コートジボワール戦ではラファ・ミルの途中出場ハットトリック達成でその不安も解消か。

 

 

不安要素は主力選手の勤続疲労とオスカル・ミンゲサを負傷離脱で欠くバックライン。

RBはオスカル・ヒルかヘスス・バジェホが務めると予想されますが前者は大舞台の経験が少なく、後者も本職はCBなのでエリック・ガルシアの右CBを含めて日本が付け入る隙があるとすればこの部分になると思われます。

 

 

▽チーム内市場価値TOP5

1位:ペドリ(FCバルセロナ)⇒€80M

2位:ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)⇒€70M

3位:ダニ・オルモ(RBライプツィヒ)⇒€50M

3位:パウ・トーレス(ビジャレアルCF)⇒€50M

5位:カルロス・ソレール(バレンシアCF)⇒€40M

 

 

ブラジル

Embed from Getty Images  

 

22人中海外組12人、国内組10人のミックスで2大会連続の金メダルを狙うブラジル代表はコパ・アメリカでも全試合に出場したリシャルリソンを中心に4試合8ゴール3失点とまずまずの内容で準決勝に駒を進めています。

 

このチームの中で非常に大きな役割を担っているのがダニ・アウベス。

Embed from Getty Images  

セビージャ、バルセロナラ・リーガで10年以上攻撃的RBの頂点に君臨し続けた彼も齢38を迎え、クラブレベルでは母国に戻り名前を聞く機会も少なくなりましたが未だその破壊力は健在。

年齢制限もあってどうしてもパニックに陥ると修正出来ない事が多いオリンピック世代のチームにおいて数多のビッグマッチを経験しタイトルの数も両手に収まりきらない彼の存在は仙人に近いのではないかと思います。

 

勿論プレー面でも影響力は強くここまで4試合フル出場でキーパス1試合平均2.5、タックル数3.8、デュエル勝率も70%近い数字を出しており10歳以上若い選手を相手に全くフィジカル面でも引けを取っていません。

 

 

ドイツ戦の失点シーンを見るにGKの質には些か疑問を感じる事もありますが、メキシコとの力関係を考えるとこのチームが決勝に進出すると考えておいた方が良さそう。

 

 

▽チーム内市場価値TOP5

1位:リシャルリソン(エバートン)⇒€55M

2位:OAジエゴ・カルロス(セビージャ)⇒€45M

3位:ドウグラス・ルイス(アストン・ヴィラ)⇒€35M

4位:マテウス・クーニャ(ヘルタ・ベルリン)⇒€30M

4位:ブルーノ・ギマランイス(オリンピック・リヨン)⇒€30M

 

 

メキシコ

Embed from Getty Images  

 

日本と同じグループAからトーナメントに進出し、韓国との合計9ゴールが生まれた点の取り合いを制して準決勝進出を決めたメキシコ代表。

 

得点数は4チーム中最多の13ゴールでチーム内のスコアラーは3得点2人、2得点3人とどこからでもゴールを奪える爆発力のある編成。

メキシコ国内リーグでプレーする選手ばかりなので国際的な知名度はそれほど高くありませんが、リーガMXは非常にレベルの高いリーグでその中でスタメンを獲得している選手が多い今回のスカッドは見た目以上に強い。

 

個人的なブラジル戦のキーマンは左サイドのアレクシス・ベガ。

Embed from Getty Images  

ダニ・アウベスの攻撃参加を制限し守備の時間をふやせればメキシコ代表が主導権を握る展開も十分に考えられると思います。

彼は比較的守備への参加もサボらないと今大会では見受けられたので運動量が多くなって負担も大きくなると考えられますが、この試合で活躍すれば今後のステップアップも見えてくるので大事な1戦になりそうです。

 

 

▽チーム内市場価値TOP5

1位:ディエゴ・ライネス(レアル・ベティス)⇒€8M

2位:OAルイス・ロモ(クルス・アスル)⇒€8M

3位:ロベルト・アルバラード(クルス・アスル)⇒€7.5M

3位:カルロス・ロドリゲス(CFモンテレイ)⇒€7.5M

5位:エリック・アギーレ(CFモンテレイ)⇒€6M

5位:セサル・モンテス(CFモンテレイ)⇒€6M

 

 

日本

Embed from Getty Images  

 

個人で比較すればメキシコの一番手ライネスよりも評価の上回る選手が3人いるサムライブルーですが、Jリーグ勢の査定が伸びなかった事もあって準決勝進出チームでは最も市場価値の低いチームとなりました。

 

勿論これはあくまでTransfermarktの評価なので選手の実力が全て反映されている訳では無い事は前提ですが、世界の評価という観点で見るとこれまでの歴史で日本の国内組はどうしても低く見られがちだったのが現実。

 

ただ、潮目は着実に変わりつつあり、ヴィッセル神戸セルティックへ移籍した古橋亨梧選手が推定5.4Mと十分な遺産をチームに残してスコットランドへ向かったように今後は日本→海外への移籍の際にも十分な移籍金収入が見込める未来がやってくるのかもしれない。 

 

 

スペイン戦は出場停止の富安健洋選手に替わって左CBで出場する見込みが高い板倉洸選手が鍵を握ると予想。

Embed from Getty Images  

 

 

▽チーム内市場価値TOP5

1位:富安健洋(ボローニャ)⇒€20M

2位:久保建英(レアル・マドリー)⇒€15M

3位:OA遠藤航(VFBシュトゥットガルト)⇒€10M

4位:堂安律(PSV)⇒€7M

5位:OA酒井宏樹(浦和レッズ)⇒€4M