いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #オリンピック 】準々決勝振り返り~フォーメーション変更に対応出来ない日本

先んじて開催された女子サッカーの準々決勝ではなでしこジャパンスウェーデンに敗れ、フィジカル面を後回しにしてきたツケが回ってきたかのような試合展開でしたが、男子サッカーは非常に好調なので彼女たちの分までトーナメントを勝ち進んでいきたいところ。

 

 

 

 

試合結果

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20210801044740p:plain

 

 

17:00 キックオフ

スペインvsコートジボワール⇒5vs2でスペイン勝利

 

18:00 キックオフ

日本vsニュージーランド⇒0vs0(PK戦4-2で日本勝利)

 

19:00 キックオフ

ブラジルvsエジプト⇒1vs0でブラジル勝利

 

20:00 キックオフ

韓国vsメキシコ⇒3vs6でメキシコ勝利

 

 

エリック・バイリーという男

Embed from Getty Images  

 

この試合の勝者が日本vsニュージーランドの勝ち上がりと戦う事になるスペインvsコートジボワールの試合は開始10分という非常に早い段階でスペインRB オスカル・ミンゲサが(おそらく)ハムストリングを痛めてピッチを退くという波乱のスタート。

 

直後のコーナーキックでバイリーがDFと揉み合いになりながらシュートを決めて先制したコートジボワール

しかしながらこの日の彼らは自らのミスでみすみす勝利を逃してしまったという印象が非常に強く、30分のダニ・オルモに奪われた同点ゴールはシンプルなフィードに対し6番のウィルフリード・シンゴが裏にオルモがいる事に気付かずGKへのバックパスを試みてそのままつま先を出されて失点。

 

更に後半ATにOAのマックス・グラデルのゴールで勝ち越した直後には右サイドからのクロスに対し12番のエブエ・クアッシがクリアミスとその後の棒立ちでボールをボックス外に出す事が出来ず他のDFもボールウォッチャ―となってしまい、最後はバイリーの肩に当たったボールが途中出場ラファ・ミルへのパスとなりスペイン同点。

 

そして、延長に入り94分にはバイリーがコーナーキックの守備で思い切り手を振り上げて対応してハンドを取られPKで勝ち越しを許すと延長後半にはラファ・ミルがダメ押しの2ゴールを追加し最終スコアは5vs2スペイン。

Embed from Getty Images  

 

 

フルマッチ

 

 

30分強の出場でハットトリックを達成したラファ・ミルは20/21ラ・リーガで13得点を記録し保有権を持つウルブスに戻りプレミアリーグでのプレーとなるかそれともスペイン国内で移籍するのか注目されている選手ですが、個人的にはラウール・ヒメネスがトップフォームに戻れるか不明なウルブスに必要不可欠な選手だと見ているのでイングランドに残るのではと予想。

 

 

1得点+1つのまずい守備+1PK Committedと実質この試合の3ゴールに絡んだバイリーは良くも悪くも彼らしさが凝縮されていた試合でした。。。

持ち前の身体能力を生かしてスーパープレーで失点を阻止することもあれば集中力欠如であっさり失点に繋がるエラーも犯し、割合で言えば後者の方が多い選手なのでユナイテッドでは非常に計算が難しい。

 

CBの年齢層を見ていくとマグワイア(93年3月5日)、ヴァラン(93年4月25日)、リンデロフ(94年7月17日)、バイリー(94年4月12日)と同世代に選手が固まり過ぎているのでこの辺りも考慮すると彼の立場は非常に厳しいものとなっています。

 

 

ブロックを崩せない日本-右サイド偏重を改善したい

 

怪我からの復帰が間に合うか微妙なところとされていたウィンストン・リードが先発に入り5バックで臨んできたニュージーランドに対し日本は4-2-3-1でスタート。

f:id:irohasesun-fm-foot:20210801162657p:plain

 

アタッカーの質で上回る日本は10分に堂安-久保の連係から遠藤航、31分に久保の1on1からのクロスで堂安と前半のうちから決定機を作りますがゴールを奪う事が出来ず。

 

全体のバランスを見ると堂安久保林と3人の選手が右サイドのハーフレーンに密集する傾向があり、逆に左サイドは相馬の単独突破頼りになってしまっていたので攻撃はほぼほぼ右一辺倒でニュージーランドとしては守りやすい形でした。

 

久保建英と堂安律の同時起用にはメリットだけでなくこのような弊害も持ち合わせている事はかねてより指摘されていましたが、比較的日本がボール保持の主導権を握る試合展開となった事でそれが顕著に表れたのだと考えています。

 

 

後半に入ると50分過ぎにウィンストン・リードの負傷交代というアクシデントを逆手にとったニュージーランドが4バックに陣形を変え、この変更に対して後手に回ってしまった日本は守備に追われる時間が増え、後半だけを切り取ればポゼッション44%-56%と相手の思うつぼにハマってしまっています。

ニュージーランドもフィニッシュまで持ち込む機会はそれほど多くなかったのでスコアレスで延長戦に突入しましたがこれがもう少し個の強い相手ならばおそらく負けていたのでは。

 

 

延長前後半30分でもスコアが動かなかった試合はPK戦に入り、GK谷選手のセーブもあって日本が4-2で準決勝に進出しましたが課題は山積み。

Embed from Getty Images  

 

 

また、89分には富安健洋選手がフランスに続き大会2枚目のイエローカードを提示された事でスペイン戦出場停止というのも日本にとって手痛い損失。

決して万全ではなかったとはいえ身体能力で相手に劣らないどころか優位性を作れる彼の不在はタレント力で言えば大会最強のラ・ロハ相手に欠けてはいけないピース…

Embed from Getty Images  

流石にクリス・ウッドには吉田選手含め劣勢でしたが、ウッドはプレミアリーグでもFWとしての空中戦勝率・回数共に最高クラスのプレイヤーなのでこれは素直に相手が強かった。 

 

 

 

あとがき 

 

韓国vsメキシコの野球スコアでの決着は驚かされましたが、全体としては概ね予想通りの勝ち上がりチームが出揃いました。

 

万全のメンバーを揃えられない国も多く、どうしても戦術的要素ではなく個の力で勝敗が決する試合が多くなりがちでしたが、その中でも全体の意思統一に成功していたニュージーランドはチームとしては非常に完成度の高い相手だったと思います。

Embed from Getty Images  

 

日本目線で見ると、先述した課題を解決するにはより守備能力のある堂安を右IHに置いて4-1-2-3が最も適した形だと思いますがアンカー役が見当たらないのでこの課題は今後のフル代表チームに持ち越し。