マンチェスター・ユナイテッドは7月29日(木)の定期検査でCovid-19の陽性疑いのある症例が複数発覚し、新型コロナのプロトコルに従って今週土曜日に開催予定だったプレストン・ノースエンドとのプレシーズンマッチを中止すると発表しました。
ユナイテッドのプレシーズン日程は
7月18日:vsダービー・カウンティ⇒1vs2で勝利
7月24日:vsQPR⇒4vs2で敗戦
7月29日:vsブレントフォード⇒2vs2のドロー
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7月31日:vsプレストン
8月7日:vsエバートン
(すべて日本時間)
の計5試合が予定されていましたが、プレストンが中止になった事によって残すは来週末のエバートン戦のみとなりました。
また、来月7日に戦うエバートンもチームのメンバーから児童への性的虐待の容疑で逮捕される選手が出たり予定されていたアメリカでのカップ戦もアーセナル、インテルと他の参加チームが立て続けにキャンセルを表明するなど思うようなプレシーズンを送れておりませんが、この試合を無事開催出来る事を祈っています。
21/22プレミアリーグは観客数の上限を撤廃する方向で進められ、先日開催されたF1イギリスGPでも14万人の観衆を会場に入れましたが、1日辺り3万人前後のCovid-19感染者を出している中でのこの判断にはやはり疑問を感じずにはいられません。
追記
更なる検査の結果、トップチームのグループ内には陽性者がおらず、新型コロナのプロトコルも遵守されているのでチームはすぐさまトレーニングに復帰可能。
中止になったプレストン戦に関しても両クラブは今後双方が合意できる対戦日を見つけられるように努力するとの事で大事には至らず一安心しました。
▶ Man Utd official statement after COVID-19 testing | Manchester United
プレシーズン:ブレントフォード戦
エランガの2戦連続ゴールやペレイラのプレシーズンベストゴールなどバックアップの選手の輝きが目立ったビーズ戦。
試合中の形を見るとマティッチが中央でアンカーのように振る舞い一列前にリンガードとペレイラがいる事が多かったので4-1-2-3を試しているのは確かだと思います。
ともすればやはりDMタイプのプレイヤーをもう1人トップチームに加えたいところではありますが、プレシーズンではワトフォード→ノッティンガム・フォレストとチャンピオンシップのクラブで経験を積んだジェームズ・ガーナ―にこの役割を与えているように見受けられます。
また、ファンベースではラファエル・ヴァラン加入より出場機会の減少が予想されるヴィクトル・リンデロフのスライドも候補の1つに考えられていますが、そう言われてみるとCBとしてはフィジカルコンタクトで遅れを取る事もあるもののカバーリングに長けロングフィードも持っているアイスマンのアンカー化はサブプランとしてアリなのかもしれない。
そして親善試合で毎度のようにあっさり崩される両サイドですが、ウィリアムズやダロトは正直守備面に不安を持っているので想像出来てましたが、やはりワン=ビサカもピーキーな選手である程度プレーの幅を限定させる必要があるのだと再認識。
交わすボールキープやクロスの精度は時を経るごとに改善しているのでまだまだ伸びていきそうですがクロス対応やラインコントロールはどうだろうか……
その短所を補って余りある絶対的な対人守備を持っているので勿論彼への信頼は変わりありませんが、上記の理由からCBやDMへのコンバートには反対。
プレー面とは全く関係ありませんが、戸惑いの声もあった新しいヘアスタイルも新ユニフォームを通してみると赤白ベースのシンプルな服にゴールドが映えてかっこいいのではと感じ始める。
ラッシュフォードが手術を決断
EUROの前から噂されていたマーカス・ラッシュフォードの肩の状態ですが、協議の結果、完全な状態に戻すために手術を受けるという決断を下しています。
トップチームではLBのルーク・ショーが肋骨を負傷、アレックス・テレスも8月中の復帰が難しい状況ですがショーは開幕に間に合う公算が高いため、シーズン序盤はおそらくこのようなスタメンが多くなるのではないかと予想。
ラッシュフォードの復帰までには3か月程度かかるという見込みなのでおそらく10月中旬~11月初旬のどこでスカッドに戻ってくると考えられますが、昨年までとは違い今のユナイテッドには頼れる男 ジェイドン・サンチョがいるので最小限のダメージで済む筈。そしてチームへの定着を伺う選手達もアントニー・エランガを筆頭に好調なプレシーズンを過ごしており、東京五輪のアマド・ディアロも含め若い力の見せどころ。
また、ブレントフォード戦でチームに合流したドニー・ファン・デ・ベークは明らかに身体の分厚さを増していたので来季が楽しみ。