プレミアリーグでプレーするフットボーラーの逮捕案件は度々ゴシップ誌の格好のネタ(グレン・ジョンソンの便座事件や記憶に新しい昨年のミコノス島事件etc...)となっていますが、報道の通りであるならば今回は笑いながら済ませる事の出来ない余りにも深刻な事件が起きていたようです。
グレーター・マンチェスター警察がエバートン所属の選手の身柄を拘束
各メディアの情報やクラブの公式発表を統合すると、エバートンに所属しているフットボール選手に関して児童への性犯罪の疑いで7月16日金曜日に身柄を拘束し、現在は保釈されているようですが捜査は継続中とのこと。
また、Manchester Evening Newsの記事によれば、当該選手は31歳ということでエバトニアン(エバートンサポーターの愛称)やフットボールファンの間では「あの選手とあの選手のどちらか」、「トレーニングに〇〇は顔を出しているのでおそらく△△だろう」といった様々な憶測が広がっていますが、選手個人の名前が公表されていない理由は法律上の理由との事で、悪質なデマを拡散してしまった場合はその方も罪に問われる可能性があるので情報の取り扱いには注意が必要。
仮に31歳という情報が事実ならば該当するのはギル〇ィ・シグルズソンとファビ〇ン・デルフの2人。
因みに、プレミアリーグの選手ではミドルズブラ、マン・シティ、サンダーランドでプレーしたアダム・ジョンソンが未成年への淫行で懲役6年(2019年3月に刑期の半分で釈放)という有罪判決を受けていますが、未成年買春が疑われたフランク・リベリとカリム・ベンゼマのように証拠不十分で無罪判決が下ったケースもあるので今回の報道に関しても司法がどのような判断を下すのか見守っていきたい。
ただ、個人的な意見としては今回のケースでは被害者の年齢が非常に幼いとされているので所謂美人局を主張するには無理があり、おそらく厳しい判決が下るのではないかと考えています。
ベニテス新体制は苦難のスタート
カルロ・アンチェロッティのレアル・マドリー監督就任を受けて急遽新監督を探す事態に陥ったエバートンは積年のライバル リバプール時代の印象が未だに根強いラファ・ベニテスを指揮官に迎え入れましたが、就任が正式に決まる前から一部の過激派が自宅を狙って家族への脅迫ともとれる横断幕を置くなど厳しい門出となっています。
そんな最中にこの児童への性的虐待というバッドニュースは追い打ちをかけています。
クラブはロビン・オルセンがローン期間を終えたGKにAFCボーンマスからアシミル・ベゴビッチ、アタッカーではクリスタル・パレスを退団しフリーだったアンドロス・タウンゼントの補強を正式に発表していますがファンの関心は明らかに先述のニュースに傾いています。
✍️ | @andros_townsend has signed for the Blues on a free transfer, penning a two-year contract. 🔵
— Everton (@Everton) July 20, 2021
因みに、プレシーズンキャンプをアメリカで行っているエバートンの開幕までの日程は7月25日にフロリダカップ準決勝 コロンビアのミジョナリオス、8月7日にマンチェスター・ユナイテッドとの試合が予定されています。
ただ、フロリダカップに関しては反対側の山のアーセナルが新型コロナウイルス陽性者がチーム内に出た影響で参加をキャンセルしているので今後どうなるか不明。
🚨 EXCL: Arsenal pre-season tour to USA cancelled because of #COVID19 cases in #AFC camp. Small number of positives in travelling party, all asymptomatic. Club working through alternate plans as virus wreaks more havoc ahead of new PL season @TheAthleticUK https://t.co/vUi7ElyuYZ
— David Ornstein (@David_Ornstein) July 20, 2021
≪追記≫新スタジアム建設等の再開発を理由にリバプールの世界遺産登録が取り消し
またしてもエバートンにとって、いや、リバプールという都市全体に大きな失望をもたらしたニュースが入ってきました。
ウォーターフロントの建造物が評価されていたリバプールのユネスコ世界遺産登録ですが、中国で開催された投票でその資格がはく奪。
理由はエバートンの新スタジアム開発計画などによって歴史的建造物の深刻な劣化がもたらされているとの事ですが、リバプールの市長ジョアン・アンダーソン氏は「何十個もの建造物や公共スペースに数億ポンドの投資を行った結果、指定区域はかつてないほど良好な状態にある」とこの決定に真っ向から異を唱えています。
エバートンの公式サイトによれば、騒動の中心となっているBramley-Moore Dockの遺構に建てられる新スタジアムは2024/2025シーズンにオープン予定で客席は52,888席を予定していますが、今回の決定を受けて計画の見直しをあるかもしれませんね。
クラブの現在のホームスタジアムである1892年オープンのグディソンパークは8000万ポンド以上を費やしレジャー施設などに生まれ変わる為の再開発が行われる予定ですが、こちらに関しても今後の続報が待たれます。