いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

プレミアリーグで約7年半ぶりにGKのゴールが生まれる

イングランドプレミアリーグでは1992年の設立以来過去5度ゴールキーパーによる得点が生まれてきましたが、この度5月17日0時30分キックオフのWBAvsリバプール戦でリバプールの守護神アリソン・ベッカーが約7年半ぶりにGKとしてゴールを記録。

更にそれが1vs1のドローで迎えた後半AT5分の勝ち越し弾というドラマにしても出来すぎなくらいのストーリーでリバプールは土壇場で勝ち点3を手にすることに成功しています。

f:id:irohasesun-fm-foot:20210517150848j:plain

 (https://twitter.com/premierleague/status/1393982711702986752)

 

 

 

 

 

過去の例

 

最初にゴールを記録したのはマンチェスター・ユナイテッドの伝説的守護神ピーター・シュマイケル

ユナイテッド在籍時にも95‐96シーズンにUEFAカップコーナーキックからヘディングシュートを決める等GKとしては得点感覚に優れた選手でもありました。

そんな彼がプレミアリーグで得点を挙げたのはアストンヴィラ在籍時の2001年10月20日エバートン戦。

3vs1の2点ビハインドで迎えた90分にコーナーキックへの攻撃参加からボレーシュートを決めて1点差に迫るゴールを奪っています。

 

 

 

2人目は4チームを渡り歩き40歳を超えても正GKとしてリーグ全試合に出場した遅咲きのアメリカ人キーパーブラッド・フリーデル

ゴールを記録したのは2004年2月21日の対チャールトン戦で、やはりシュマイケルのケース同様にビハインドで迎えた90分にコーナーキックからのチャンスで同点に追いつく得点を記録。

 

なお、その後ブラックバーンはAT2分に再逆転を許し試合に敗れています。

 

 

3人目は2006年ドイツW杯でスリーライオンズの守護神を務めたポール・ロビンソン

彼のキャリアで最も有名な場面はユーロ08予選のクロアチア戦でギャリー・ネビルのバックパスを空振りしてしまったプレーかもしれませんがその約5ヶ月後の2007年3月17日 対ワトフォード戦では自陣深くからのFKで前線にロングフィードしたボールが思いの外伸びて当時のワトフォードGKベン・フォスターの手前でワンバウンドするとそのままゴールに吸い込まれていきました。

 

 

 

4人目はフリーデルと同じくアメリカ代表正GKを長年務めた長いあごひげがトレードマークのティム・ハワード

ロビンソンのケースと似ていますが2021年1月4日のボルトン戦でDFからのバックパスをロングキックでクリアすると強風のピッチの影響かカメラの外に消えるほど高く舞い上がったボールはボルトンのDFとエバートンのFWの間でバウンドすると通常では考えられないような軌道を描いてそのまま誰もこの球に触れる事は出来ずにゴールイン。

 

なお、このゴールで先制したエバートンですがその後2点を奪われて逆転負け。

 

 

ハワードのゴールの翌年にはストークのアシミル・ベゴビッチがキックオフ直後にゴールを記録し大きな話題になりました。

 

2013年11月2日のサウサンプトン戦で生まれたこの得点は現在のプレミアリーグ最長距離のゴールで、ゴールマウスまではおよそ92m。

試合の結果については開始直後に先制したストークでしたがその後追加点を得る事は出来ず、同点ゴールを許して1vs1のドローでタイムアップ。

 

 

 アリソンのゴール

 

 

 

CL出場権争いについての記事で触れた通りウエストブロムの前に中々ボックス内で決定機を作れず苦しんだリバプール

14分にはハル・ロブソン=カヌに今季初ゴールを決められ、32分にモハメド・サラーが同点ゴールを奪いますがその後は自らのシュート精度、GKサム・ジョンストンの好守に阻まれて気づけば後半のアディショナルタイムにドローのまま突入していました。

 

この試合で引き分けに終わった場合、最高でも勝ち点67で3位レスター、4位チェルシーが順調にポイントを重ねるとどうあがいても追いつかなくなるという絶体絶命のピンチ。

AT4分を少し回ったところでリバプールはコーナーを獲得しこの最後のチャンスにGKアリソン・ベッカーも上がってくる総攻撃で勝ち越しを狙います。

アレクサンダー=アーノルドのキックはニアサイドにいたアリソンの目の前に吸い込まれるようにカーブを描き次の瞬間にはこのブラジル代表GKのヘディングシュートがゴールネットを揺らしていました。

 

ジャンプしながらファーサイドに逸らすという決して簡単なシュートではありませんでしたがこの一発勝負でしっかりと決めきったアリソンには脱帽しました。

ここまではWBAもよく守っていましたがセットプレーに参加してくるGKのマークという盲点を突かれる形で最後の最後で勝ち点1を逃す結果に。

 

 

あとがき

 

過去の例を見ると2007年のロビンソンからはロングキックが強風などによって意図せずゴールになったパターンでしたが、今回のアリソンの得点は狙って奪ったものなので2004年のフリーデル以来久々の思惑通りの得点だったと言えるかもしれません。

 

そして今まではチームが敗戦、或いは追いつかれて引き分け止まりという事例が多かったですが今回はこの得点が勝利に直結したので記憶にも記録にも残り続けるゴールとしてフットボールファンの間で長年語り継がれる事になりそう。