いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【12季ぶりにセリエAへ帰還】 ジョゼ・モウリーニョはローマにタイトルをもたらす事が出来るのか

European Super Legueの裏でトッテナム・ホットスパーの監督を解任されていたジョゼ・モウリーニョ

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

当時のトッテナムカラバオカップ決勝を間近に控えており、そのような大一番を前に指揮官を替えるという決断は驚きをもってフットボール界を駆け巡りましたがあれから2週間ほどが経過した5月4日、突如としてイタリアの名門ASローマの新指揮官に21‐22シーズンより就任する事がクラブオフィシャルで発表されました。

www.asroma.com

契約期間は2024年6月30日までの3年間。

就任の決め手はクラブGMでチアゴ・ピントやオーナーのダン・フリードキンと会ってクラブの野心の高さ、勝利への意欲とファンの情熱に心を動かされたからとされており、チアゴ・ピントは2021年1月1日よりベンフィカからローマに引き抜かれたポルトガル人のGMなので恐らくは彼からの熱烈なアプローチがあったのではないかと考えられます。

 

 

そして今季のクラブの指揮官パウロ・フォンセカもスペシャル・ワンと同じポルトガル国籍を持ち、彼が初めてCLトロフィーを手にしたFCポルトでの指揮経験もある人物。

昨季からチームを率いているので現GMとの直接の関連はありませんが、どうやら最近のローマはポルトガルとの関係が強くなっているように感じられます。

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 ウクライナの強豪クラブとして知られ、欧州コンペティションでも曲者として一目置かれているシャフタール・ドネツクでの国内リーグ、国内カップ3連覇という実績を掲げてクラウディオ・ラニエリの後任としてローマのボスになったフォンセカ。

初年度の19‐20シーズンを5位と前年より1つ順位を上げて終える事に成功し、ゴール期待値を圧倒的攻撃力のアタランタに次ぐリーグ2位の水準まで引き上げるなど評価を高めていましたが今シーズンは34節までに昨季を上回る11敗を記録するなど勝ち点を伸ばす事が出来ず、既にCL圏内からは14Pts離され来季の出場は不可能になった事も災いし今シーズン限りの退任が発表されたばかりでした。

 

そんなモザンビーク出身この指揮官の進退を決定づけた1戦はおそらく4月29日のUEFAヨーロッパリーグベスト4 vsマンチェスター・ユナイテッド戦。

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ユナイテッドのミスが続いた事もあり前半は1点リードで折り返す事に成功しますが、怪我人続出で交代枠が機能しなかった事や低い位置でのボールロストが頻発した事もあり後半は守備崩壊。

終わってみればロマニスタに14年前の悪夢を思い起こさせるような6vs2という大敗になった訳ですが、そう考えるとモウリーニョの次の職場決定には彼の古巣であるマンチェスター・ユナイテッドが僅かばかり貢献していたのかもしれません。

 

 

試合の締め方を改善しなければいけない

 

これまでの監督キャリアで合計25個のタイトルを獲得しているモウリーニョ

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就任にあたっての挨拶では後輩にあたるフォンセカへのフォローも忘れず、早くもサポーターの心を掴んでいるようですが彼自身のキャリアにおいても今回のローマ凱旋は第一線で活躍し続けられるかどうかの岐路にあたります。

 

smarterscoutのスレッドによれば、フォンセカとモウリーニョの直近成績を比較した場合それほど有効なアップデートにはならないのではないかという指摘もされており、3‐4‐2‐1を筆頭に3バックを主流にしていた前指揮官から4‐2‐3‐1の好きなスペシャル・ワンへの監督交代はしばしの混乱を招く可能性がありそうです。

 トッテナムでは試合後半にパニックに陥る傾向がハッキリと見られており、この悪癖をどうにか出来なければ新天地で栄光を掴む事は難しい。

 

しかしながらシーズン途中の挿げ替えではなくオフのトレーニング期間を挟むので、過去に何度も逆境を跳ね返してきた彼ならばローマに2001年以来のリーグタイトルをもたらしてくれるのではないか。とどうしても期待していまう自分が居ます。

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(https://twitter.com/ChampionsLeague/status/1389578948959514632)

 

 

 

あとがき 

 

因みに、今シーズンのセリエA王者にはモウリーニョ指揮下の09‐10シーズン以来11年ぶりにインテルが輝きましたが、ネラッズーロ("青と黒"を意味する言葉。インテルの愛称)目線に立つと久々のリーグタイトルを手にした翌シーズンに09‐10の3冠達成など近年ではクラブ一番の英雄であった彼が今度はライバルとして立ちはだかるという何とも熱い展開になりますね。 

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この急転直下の就任劇まではマウリシオ・サッリの名前が盛んに飛び交っていたので、まさかモウリーニョが就任するとは予想も出来ませんでしたがこれで来シーズンの楽しみが1つ増えました😉