今回はマンチェスター・ユナイテッド所属で元アルゼンチン代表正GKのセルヒオ・ロメロさんについてです。
今のユナイテッドはGKに限って言えば世界で最も層が厚いと思います。
それ故に生じた悲しい問題についてのお話
キャリア遍歴
アルゼンチンの名門チーム、ラシンクラブの下部組織で育ったロメロは2007年、U20-ワールドカップでの活躍が評価されオランダ エールディビジのAZに145万ユーロで移籍します。
この時のU-20アルゼンチン代表は大会得点王&MVPに輝いたアグエロを筆頭に後のビッグネームが軒並み名を連ねており、向かうところ敵なしの最強チームでした。(当時の私はサラテがとんでもない選手になるだろうと思っていました…… 当時のウイイレでもかなりの高評価をされていてマスターリーグの定番選手だった記憶)
当時のAZの監督は、後にユナイテッドで再開することになるLVGことルイ・ファン・ハール氏でした。
加入初年度は第3GKで出場機会がありませんでしたが翌年以降は不動のレギュラーに定着。
2011年、当時セリエBのサンプドリアに210万ユーロで移籍するまでの4年間でリーグ戦90試合に出場しています。
サンプドリアには4年在籍(13--14シーズンはモナコへの一年ローン)し2015年7月、フリートランスファーでマンチェスター・ユナイテッドに加入しています。
代表では2009年頃から正GKに定着し、2020年10月現在までに96試合ゴールマウスを守っています。
W杯では2010、2014の2大会にレギュラーとして全試合出場しています。
2018ロシアW杯には怪我で参加出来ませんでしたが、もし彼がいればクロアチア戦の1失点目は防げたかも🙄
控え扱いでも決して不満を漏らさないプロフェッショナル
マンチェスター・ユナイテッドにはダビド・デヘアという絶対的守護神がいるために、ロメロの出場機会はカップ戦を中心にしたほんの僅かなものです。
リーグ戦は年に2試合出られれば良い方。
そんな状況でも彼はメディアを使って不満を漏らしたりはしませんでした(Football Managerで2試合くらい控えにしただけですぐ不満タラタラの選手達にも見習って欲しい😡)
そんな人柄も評価され、彼はサポーターからも愛される存在に。
デヘアが不調だった昨シーズンには「ロメロの起用を増やせ」という声もかなり聞こえてきました。
功労者に対するぞんざいな扱い
そんな我らがロメロさんですが、今シーズン状況は大きく変化しました。
ユース出身で昨シーズンのシェフィールドの躍進を支えた期待のホープ ディーン・ヘンダーソンがクラブに戻ってきた事により、ロメロは第3GKに降格してしまいます。
これには堪らず移籍要望を出すのですが、クラブは一向に彼の移籍交渉を進めず、気がつけば今シーズン夏の移籍期間が終了。
ユナイテッドの移籍関連は普段から批判を集めていますが、選手獲得だけでなく放出も毎回手間取るんですよね😡
スモーリングのローマ移籍もギリギリまで決まりませんでした。
このままシーズン終わりまで飼い殺すのは何としても避けて頂きたい。
獲得した時もフリー移籍なので減価償却も気にせずに大丈夫。
ですのでなるべく彼の要望に応えてあげて欲しい…