いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUFC 】シェリフ戦を前にラッシュフォードも……筋肉系のトラブル続出

 

 

 

シェリフ戦

 

モルドバ東部の主要都市、 沿ドニエストル共和国(国際的な承認を受けていない独立国家)の首都でもあるティラスポリで日本時間9月16日1:45からFCシェリフ・ティラスポリとのヨーロッパリーグを予定しているマンチェスター・ユナイテッド

訂正
ロシアのウクライナ侵攻により、ウクライナと国境を接しているTransnistria地域での活動に危険性があるとの懸念からUEFAシェリフ・ティラスポリに対し沿ドニエストル共和国以外の地域での代替会場を提案するように要請。今回の試合はモルドバは首都キシナウのThe Zimbru Stadiumにて開催されます。

 

完全に知識不足です。誠に申し訳ございません🤦‍♂️

 

 

既に遠征メンバーが発表されていますが、トップチームのメンバーではアーロン・ワン=ビサカ,アントニー・マルシャル,ドニー・ファン・デ・ベーク,そしてマーカス・ラッシュフォードが帯同していません。

シェリフ戦招集メンバー

GK
De Gea, Heaton, Vitek

DF
Lindelöf, Maguire, Martínez, Malacia, Varane, Dalot, Shaw

MF
Bruno, Eriksen, Fred, Casemiro, McTominay, Iqbal

FW
Ronaldo, Antony, Sancho, Elanga, Garnacho, McNeill

 

ルーク・ショーの戦線復帰は朗報ですが、No.9が状態の上がらないクリスティアーノ・ロナウドとユース組のチャーリ・マクニールのみという状況でテン・ハフはロナウドを真ん中に置くのか、それともラッシュフォードのケース同様両翼でカウントされているアンソニー・エランガをスライドさせるのかという判断には注目したい。

 

エリザベス2世女王陛下の国葬に多数の警察官が派遣され、こちらに人員を回すことが困難という理由で今週末に予定されていたリーズとのライバルマッチは延期が決定。同じように注目度の高いチェルシーvsリバプールと共に、鉄道ストの関係で以前から決まっていたブライトンvsクリスタル・パレス含め第8節の試合は順延。

 

それ故、インターナショナルブレイク前最後の試合となる今回の一戦は現状のフルメンバーで臨むと思われる。

参照:マンチェスター・ユナイテッド公式アプリ

 

対戦相手シェリフはEL初戦、キプロスに遠征しオモニア・ニコシアに0-3の快勝を収めており、この試合の先制点を記録した1999年生まれの長身アタッカー ラシード・イブラヒム・アカンビには特に警戒を強めたい。

 
 
 
 
 
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〈関連〉グループステージ選手登録リスト

 

 

筋肉系の怪我人続出。リーグ2戦延期による後半の過密日程が末恐ろしい

 

前述のようにマルシャルとラッシュフォードが不在のEL。ハムストリングの問題で1度離脱を経験しているフランス代表ストライカーはリバプール戦で復帰し決勝点のアシストを記録したものの、今度はアキレス腱の負傷で再び故障者リスト入りとなり、契約延長に向けた話し合いが喫緊の問題でもある好調のRasshyも筋肉系のトラブルで今回の遠征には含まれていない。

 

シェリフ戦プレスカンファレンス】

 

 

 

さて、延期されたクリスタル・パレス、リーズとのリーグ戦2試合については、ワールドカップ前の日程は既に一杯なので早くとも年明け以降に行われる可能性が高いと考えられます。

 

シーズン序盤、さほど肉体的疲労が溜まっていない状況で既に主要選手の筋肉系の怪我が相次いでいる中、EL含め3つのカップ戦を順調に勝ち進んだ場合1週間に3試合をこなさなければならない過酷日程が複数回出ると予想されるので、例年以上にフィジオの質が結果に大きく影響を与える事になるかもしれない。

 

 

グレアム・ポッターのチェルシー監督就任について占う

UEFAチャンピオンズリーグ グループステージ初戦のディナモ・ザグレブとのアウェイマッチを落とした翌日、電撃発表されたトーマス・トゥヘルの解任。就任半年でチェルシーを欧州王者に導いたこのドイツ出身の戦術家は唐突にチェルシーでの時間が終わってしまった事への衝撃やクラブに強い愛着を抱いている事をソーシャルメディアで明らかにし、Twitterの唯一のフォローがチェルシー公式アカウントという事実には思わず心を打たれます。

 

しかし、そんな前指揮官の想いとは裏腹にブルーズは複雑多岐な戦術をチームに植え付け、イングランド人若手指揮官の中ではトップクラスの評価を受けているブライトンのグレアム・ポッターを次のボスに任命。

 

今回はこの人事についてポッター、チェルシーの両面からどのような結果になるのかどうかを過去の例などから予測してみようと思います

 

 

 

 

【Chelsea’s Chapter】15年で14回目の新監督招聘、長期政権は期待薄

 

丁度15年前の2007年9月、チェルシーを欧州屈指のメガクラブという地位まで引き上げたジョゼ・モウリーニョの第1次政権が終わりを告げ、アヴラム・グラントが後任としてチームを暫定指揮し始めます。

Embed from Getty Images  

 

これ以降、ただ1人として3年以上チームを率いる事無く此度のグレアム・ポッターに至るまで15年間で総勢14人のマネージャーをチームに迎え入れる事になるチェルシー

参照:Transfermarkt.com

 

モウリーニョ第一次、その前代クラウディオ・ラニエリ時代は就任期間3年を越える中期政権でしたが、年々前オーナーロマン・アブラモビッチの堪忍袋の緒は許容量が小さくなり、過去15年で試合数で100を越えたのはアンチェロッティ,モウリーニョ第2次,コンテの3代のみ。

 

1例としてマンチェスター・ユナイテッドで同じように13代前まで監督を遡る場合、一桁試合の短期暫定を除けばあのサー・マット・バスビーに到達するという事でもチェルシーの周期の短さがよく分かるかもしれません。

参照:Transfermarkt.com

 

先程のチェルシー歴代指揮官の表を1試合辺りに獲得した勝ち点(勝利:3,引き分け:1,敗戦:0で換算する)で並び変えると、

 2.00を超えているのがヒディンク1次~アンチェロッティまでの6代で、サポーターに比較的良い印象を持たれているのがこのラインだと思います。ポッターの参考になりそうな若い指揮官としてチームを率いたランパード,ビラス=ボアスの2名は1.75と非常に苦しんだ事も伺える。特に当時の中心選手ドログバ,ランパード辺りとほぼ年齢が同じでチームの信頼を掴み切れなかった後者に関しては、後述する要素にも話が繋がってくるかもしれない。

 

次に過去15シーズンのプレミアリーグ戦績をまとめると、チェルシーは所謂監督解任ブーストの恩恵を良く受けていたのか交代後に顕著な成績良化のケースも多く、オーナーが変わったとはいえこの経験が今回の早期決断を後押しする一つの要素になった可能性も否定は出来ない。

 

更に、得失点差で並べ替えるとシーズン単位で+40以上の成績を収めたシーズンは5/6で現任の指揮官が続投しており、ポッターもこの得失点差40の壁を突破する事が成功への1つの指標になりそう。

(守備的なチーム作りの印象が強いモウリーニョが第2次でもこれを2度突破しているというのも面白い結果。)

 

 

【Potter's Chapter】エリート選手との関係性構築が最初の任務

 

これはチェルシー番記者から報じられるトゥヘル解任の理由にも通ずるものがありますが、ポッターにとって最初の壁は戦術の浸透やカップ戦の成績等ではなく選手との円滑なコミュニケーションが取れるかどうかという部分。

 

シーガルズでは選手との大きな衝突も(私の知る限りでは)なく、2019年3月,The Coaches' VoiceのYoutubeチャンネルに投稿されたインタビュー動画では、〈リーダーシップの概念や人間関係の構築といったメンタリティの部分を理解し、フットボールコーチングに応用する事の重要さ〉を説いている事からも新天地でも指揮官としての資質を十分に発揮できる下地はあると思っています。

 

 

ただ、既にキャリアで一定の成功を収めている選手が大半である事が多いメガクラブにおける人心掌握は数多の名監督ですら苦戦しているケースが多く、例えば00年代のチェルシー発展のアイコンでもあるジョゼ・モウリーニョマンチェスター・ユナイテッド時代、ポール・ポグバとの軋轢を筆頭に一部選手との不和が解任の一因になったとも言われており、あれ程の実績を持つモウリーニョでも時に失敗する事があるという事実はチャレンジャーとしてブルーズにやってくるポッターにとって不安な要素。

 

Embed from Getty Images  

特にチャンピオンズ優勝からまだ1年半も経過しておらず、その主軸であったメンバーの大半が現在もチームに在籍中というのが今回のミッションを更に困難なものにするような気がしてならない。

 

戦術面においてはトゥヘルのチェルシーも3-4-2-1をベースとし、時に4バックや5バックの使い分けをこなしていたというポッターのブライトン時代にも似た部分を持っているので、求められるタスクの微妙な違いで多少時間がかかったとしても大きく混乱するような事は無いと考えられる。個人的にはフルバック本職で3CBの両翼もこなすマルク・ククレジャとリース・ジェームズをどういう風に起用していくのかについて、シーガルズではCB本職2人+FB1人パターンが多かった事もあって注目している。

Embed from Getty Images  

彼の獲得を第3者目線でみると、シーズンが始まる前の段階で既にポッターを指揮官に据えようと現オーナーでフットボールディレクターも兼務するトッド・ボーリーが水面下で動いていたのではという推測もあながち間違って無さそうに思えるが……

 

 

【 #MUNRSO 】凡戦。審判にも水を差されEL初戦を落とす

※22/23 UEFAヨーロッパリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsレアル・ソシエダ戦の記事です。


主力のターンオーバーをしながらラ・レアルをホームに迎え臨んだEL初戦。ユナイテッドとしては勝ち点3を計算したかったゲームですが、思惑通りにはいかず無得点で90分を終え、受け入れがたいPKでの失点が決勝点となり敗戦。

 

 

 

 

【Match Review】

 

健康状態に懸念ありと前日に発表されていたエリザベス女王逝去の報が試合前に届き、この試合でもキックオフ前の黙祷が行われ、ピッチ脇のスポンサーシップも全て電源を切って黒一色に染められるという普段とは異なる状況で開催されたEL初戦。

 

改めてご冥福をお祈りします。

 

 

Starting lineup

 

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
6 L.Martínez, 8 Bruno, 19 Varane, 22 Heaton, 25 Sancho, 29 Wan-Bissaka, 31 Dúbravka, 39 McTominay, 49 Garnacho, 55 Z.Iqbal, 56 C.McNeill, 80 T.Fredricson

レアル・ソシエダ
2 Á.Sola, 4 Illarramendi, 5 Zubeldia, 7 Barrenetxea, 11 Momo Cho, 13 Zubiaurre, 16 A.Guevara, 17 R.Navarro, 19 Sørloth, 22 Turrientes, 30 U.González, 33 Karrikaburu

 

 

前半

 

4-1-3-2(或いは4-3-1-2)でワイドアタッカーを置かずフルバックが代わりに大外のレーンを使ってくるソシエダに対し、中盤の数的不利を作られポゼッションを奪われる入りとなったユナイテッド。マグワイア-リンデロフはちょっとしたプレスでも直ぐに横or後ろへのパスを選択しがちで、サイドチェンジで揺さぶる事も出来ず縦方向のリズムも中々生まれずらい悪循環。

 

一方のソシエダミドルサードまでは比較的楽に侵入出来るものの、前段階ではユナイテッドのハイラインプレッシングに苦戦気味。ディストリビューションに定評のあるGKレミロのパスもエラーが目立ち、アタッカーのウマル・サディクは連携,個人戦術の両方でチームにフィット出来ていないという端的に言えばグダグダな試合序盤。

 

14分、ダロト→フレッジへの斜めの楔を前で潰そうとした相手CB ジョン・パチェコがボールを後ろへ流してしまいこれがロナウドへのスルーパスに。目の前にはGK1人という絶好のオープンな展開も後ろからエルストンドに追いつかれ切り返しを図った所をカバーが間に合ったRB ゴロサバルに奪われシュートまで到達出来ず。かつての彼ならばこのスプリント勝負で負ける事は無かったようにも思う。

 

20分前後から久保とサディクの前線が左右を入れ替わり前者が中央寄りに位置取りする事が増えましたが、結果的にユナイテッドにとってはサイドの圧力が減ってこれが吉、ソシエダとしては裏目に出た形。23分にはエランガが左サイドゴールライン際から中にドリブルで侵入しフレッジのシュートを創出、直後のCKでもエリクセンのキックからゴール前の混戦になりますがこれはサディクが外にクリアし難を逃れる。

Embed from Getty Images  

まだ直線的な動きの一辺倒になりがちなエランガですが、静止状態からトップスピードに乗るまでの速さは相手にとって非常に厄介な武器で魅力的。

 

35分、右サイドのアタッキングサードで短いパスを繋ぐユナイテッド。クリアされても高い位置でDFが刈り取る事で圧をかけ続けダロトのボックス手前ハーフスペースからのカーブボールをロナウドゴールマウスに入れますがオフサイド。形としては悪くなくダロトのクロス精度がめきめき向上しているのはプラス要素。

 

45分が迫ってくるとプレッシングが少し緩んで相手GKレミロから評判通り低く伸びてくる高精度のフィードが配球されるように。カゼミロ,フレッジからはチャンスメイクのパスは皆無でほぼ全ての起点がエリクセンとダロト由来だったユナイテッド。リザーブ組の中からゲームメイク出来る選手を早めに見つけられないと過密日程で勝ち点を落とすケースが増加するのではという悪い予感があります。

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また、CBからきつめのバックパスが多かったデヘアに関してはこの日はショートパスに関して普段よりも周りが見えていたように思いますが、やはり中長距離のキックで貢献が低いというのは継続的な課題のまま。

 

 

後半

 


連戦続きのダロト、エリクセンを下げてリンデロフがRB、マルティネスが左CBに。また、フレッジはDMに一列下がってブルーノがトップ下に収まりましたが、Deep-Lying-Playmakerとして新境地を開拓するエリクセンの不在はボール保持のぎこちなさと前の選手に供給されるボールの質の低下を意味し、試合途中からソシエダが引き気味で守るようになったのでポゼッションこそ上回っていますが点が入る気配は無かった。

 

また、ラ・レアルは中央重視の4-1-3-2から両翼を広げた4-1-4-1に陣形を変え、急遽サイドに回ったリンデロフは久保のテイクオンに終始劣勢を強いられ結果的に後述する疑惑の判定にも繋がった。

 

46分、ブルーノのクロスがゴール前を通過しロナウドに決定機到来もヘディングシュートシュートは枠外に。プレシーズンの遅れが影響しているのか今季のCR7はあの神がかった得点能力を一向に発揮出来ていない。

 

56分、リンデロフを突破しファーに蹴った久保のクロスはマルティネスが身体を投げ出しCKへ逃れるが、リスタート後のプレーでダビド・シルバのシュートをマルティネスが手で阻止したという判定で主審Marco Di BelloはPKを指示。

 

しかし、どう見てもマルティネスの腕は身体の周囲に留まっていて尚且つ最初に足に当たってから腕(というかこれも脇の下に見えますが) という順番なので、あらゆる意味で理解に苦しむ判定。

 つまりDi Belloが解釈するフットボールにおいて、ディフェンダーは腕を使って身体のバランスを取る事が出来ず全身を地面に強く打ち付けてむち打ちや脳震盪の高いリスクを負わなければルールに基づいたプレーが出来ないという事になる。

 

 

失点後のユナイテッドはサンチョ,ガルナチョとテクニカルなウインガー2枚を投入し同点を狙いますが、まだトップチームでの経験の浅い後者にとっては少し難しい展開だったようで瞬発力でDFを抜き去るような得意のプレーは飛び出ず。じっくりと時間をかけて戦力にしたい。

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そして、ボールを奪ってテンポアップしたい場面でのパス不成立が目立ち、キックの強さにも疑問符がついたカゼミロに関しては2Pivot(2ボランチ)適性が想像よりも低いのか、このままいくと4-2-3-1ベースの現ラインナップではマクトミネイの後塵を拝すことになりそう。

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いずれにせよ、リーグ38試合+3つのカップ戦を戦う上でスカッドを大きくしたかったであろうテン・ハフの思惑とは裏腹にスタメンとリザーブの差が明確になってしまう90分を戦ったマンチェスター・ユナイテッドは0-1で敗戦。RBとしてリンデロフ以下の優先順位と判断されたワン=ビサカに奮起を促したいところだが、正直に言えばもっと早く売却オペレーションを進めて代替候補を獲得すべきだったように思う。

 

 

データ

 

Standard


当初はラ・レアルにポゼッションを握られ試合自体も両クラブミスが多く締まらない試合でしたが、ユナイテッドは中央偏重のソシエダの守備陣形を把握してサイドから、アウェイチームも後半に入り配置を修正するという戦術面では中々見ごたえのあるゲームでした。そして15本中僅か3本しか枠内にシュートを飛ばせなかったアタッカー陣、とりわけロナウドへの不安が増してしまった。

 

次にMarco Di Belloについて。

 イタリア人審判の彼は記憶に新しい2021年10月にもセリエA ヴェネツィアFC vs USサレルニターナ戦で致命的なエラーを犯しており、フランク・リベリのドリブル突破を阻止したイーサン・アンパドゥのクリーンなタックルに対しレッドカードを提示。このような誤判定を短期間で連発するというのは何か特別な事情でもあるのでしょうか。。。

 

 

xG

 

 

ペナルティキック(おおよそ0.76程度のxG)を考慮するとラ・レアルの攻撃を殆ど完封したユナイテッドですが、パスネットワークを見ても3番 スビメンディを経由して前線にボールが思惑通りに入った相手チームとは違って苦戦した事が伺える。

 

ほぼ0から構築しているアントニーとダロトの縦関係に関しては、互いの呼吸が合うまでしばらく時間がかかる気もしますが、それぞれプレーの特徴を踏まえれば相性は良いはずなので現段階で心配する必要は無いと思う。

 

 

あとがき

 

 

エリザベス女王崩御に敬意を示し週末のリーグ戦は全試合延期。翌週ミッドウィークのEL シェリフ・ティラスポリ戦は予定通り開催されるとクラブ公式が発表しています。

 

此度の敗戦はブレントフォード戦とは違い罰走が必要なモノとは思いませんが、ボールプレーの貢献ができるセントラルMFエリクセン以外にも作り出せなければ今後も同じような試合を何度も見る羽目に陥りそうで今から憂鬱な気分になります。

 

シェリフはオモニア・ニコシアとの初戦を3-0で完勝しており油断ならない相手。フルメンバーで行くのかどうかは分かりませんが、恐らく前半フルスロットルで勝負を決め控え組は後半からという事になるのでは。

 

 

【 #FPL 22/23 】Gameweek6 読みが冴えわたり首尾は上々。

 

 

Gameweek5はこちら


【 #FPL 22/23 】
Gameweek5 Mitroの連続得点継続、キャプテン選考もハマり程々にいい結果

 

 

大荒れのシーズンを象徴するかのような乱打戦も多かったGameweek6を振り返っていきます。

 

 

 

 

スカッド

 

 

キャプテン指定のサンチョこそベースは2Ptsに留まりましたが、なんといってもハットトリックのトニー、2ゴール1アシストのラッシュフォードらアタッカー陣の大活躍によってBIG6の敗戦もあってアベレージが伸びなかった難しい週を最高の結果で乗り切る事に成功しました。

 

 

クラブ

(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:サンチョ、ラッシュフォード
マンチェスター・シティ:カンセロ、デ・ブライネ
トッテナム:ペリシッチ、ケイン
ブライトン:グロス
ニューカッスル:トリッピアー
ブレントフォード:トニー
サウサンプトン:ウォード=プラウ
ウルブス:サ

(リザーブ)
ダニー・ウォード、ダロト、ミトロビッチ、ジンチェンコ

 

IN:ウォード=プラウ
OUT:ロドリゴ

 

リーズ序盤の好調を支えたロドリゴが肩を脱臼。最速で10月初旬インターナショナルブレイク明けの復帰を目指すとの事で、MFの入れ替えを決断。後任にはPKテイカーかつ直接FKの得点を見込めるウォード=プラウズを再加入させて安定を図りました。

Embed from Getty Images  

 

 

対戦カード

(自チームスタメンのみ)

ウルブスvsサウサンプトン
 ↪1-0ウルブス勝利

ブレントフォードvsリーズ
 ↪5-2ブレントフォード勝利

ニューカッスルvsクリスタル・パレス
 ↪0-0ドロー

トッテナムvsフラム
 ↪2-1トッテナム勝利

アストン・ヴィラvsマンチェスター・シティ
 ↪1-1ドロー

ブライトンvsレスター
 ↪5-2ブライトン勝利

マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナル
 ↪3-1マンチェスター・ユナイテッド勝利

 

 

Set-Pieceもおまかせ!! イヴァン・トニーに隙なし

 

 

 

ブレントフォード・コミュティ・スタジアムで衝撃のゴールラッシュを見せたビーズ。中でもPK→直接FK→GKが飛び出したゴールへ冷静なループシュート,全く異なるシチュエーションでハットトリックを達成したイヴァン・トニーはまた1つスター選手への階段を上ったように感じます。

 

昨季の次点でロングパスのターゲット,守備貢献(特にインターセプト)といった面を評価され現代的FWとして既に強豪クラブのターゲットになっていましたが、いよいよ今季はチャンピオンシップで見せた圧倒的得点能力の高さをトップフライトでも発揮するというシーズンになるはず。

 というのも、21/22は33試合でPK以外に7得点を記録していますが、22/23は6試合で早くも4ゴール。現在の枠内シュート/総シュート数は35.7%,昨季から7ポイント程度向上していますが、更に40%の大台を越える事が出来ればプレミアリーグでも20ゴール近い得点を稼ぎ出す可能性がある。

 

FPLでは現在個人得点でハーランドに次ぐ全体2位、今後の活躍にも期待しています!!

 

 

【18Pts】赤い悪魔の背番号10

 

 

大半の予想を覆し3節のノースウエストダービー以後4連勝と復調したマンチェスター・ユナイテッドにおいて、ようやくファン/サポーターの期待する水準までパフォーマンスを取り戻したマーカス・ラッシュフォード。Gameweek3以降は4戦37Ptsと絶好調ですが、得意の左サイドだけではなくセンターフォワードとしての新境地を開けるかどうかという選手としての分水嶺に差し迫っています。

 

リバプールに対して決勝点を決め、アーセナル戦では2G1Aとチーム全得点に直接からむ活躍を見せていますが、個人的には前節レスター戦、そしてガナーズ相手にも記録した相手を寄せ付けてからのラストパスに今後のカギがあると思っている。

 元々守→攻のトランジションでは世界トップクラスの力を有していましたが、このようにパスワークの中恒常的な貢献が出来るようになればサンチョ,アントニー,マルシャルらとはそれほどキャラクター性が被らないので強力ライバルを相手にしても出場機会を確保できるかも。

 

 

あとがき

 

現在の総合獲得点は367Pts、1節辺り約61.2点と予想以上の好結果。

Japan Leagueでも3ケタ台に突入しTOP100で今節のポイントを上回られたのは1人。恐らく私のファンタジーフットボール人生の中でも最も成功した週末と言える。

 

そして次節、Gameweek7は今回の収穫を無駄にしない為にも重要なMatchday。

 ご覧のように現ラインナップでは共に2名選出のマン・シティ,トッテナムの直接対決があるので、ひと捻り加えなければ高得点は難しそうですが……

 

 

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FPL-記事一覧

 

 

【 #MUFC 】レアル・ソシエダ戦を前にELスカッドを確認

UEFAヨーロッパリーグ グループステージ初戦を木曜日(日本時間9月9日早朝4:00)に控えるマンチェスター・ユナイテッド

 ラ・レアルの愛称で知られるレアル・ソシエダとは2シーズン前、20/21のELラウンド32,ノックアウトステージのホーム&アウェイ以来の対戦となり、当時は2戦合計4-0でユナイテッドが勝利し次のラウンドに駒を進めています。

 

 ラ・レアルには今季から久保建英選手が完全移籍で加入した事もあってこの両クラブの対戦は日本でも注目度が高いと考えていますが、その前に今回は選手登録について確認してみようと思います。

Embed from Getty Images  

 

 

 

 

Man United 選手登録リスト

 

ゴールキーパーはデヘア,ドゥブラフカ,ヒートンの3枚。アヤックスでは固定スカッドで戦う傾向が強かったテン・ハフですが、後々を見越してマグパイズからローン加入のスロベニア代表守護神を試す可能性も十分に考えられる。

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ディフェンダーはダロト,リンデロフ,マグワイア,マラシア,マルティネス,ショー,トゥアンゼベ,ヴァラン,ワン=ビサカの9名。トップチームのメンバーではフィル・ジョーンズとブランドン・ウィリアムズの2人が共に負傷離脱中である事を大きな理由としリスト外へ。どちらも放出の噂が立っていた選手で、冬のウィンドウまでは殆ど出場機会を見込めないかもしない。

 

ミッドフィルダー登録はカゼミロ,エリクセン,ブルーノ,フレッジ,マクトミネイ,ペリストリ,サンチョ,ファン・デ・ベークの8人。先述の2選手と同様に現在故障者リスト入りのペリストリはメンバーに含まれているので、ファンダムの想定よりテン・ハフからの期待が高い可能性も。プレミアリーグへの適応にやや時間がかかりそうなカゼミロはELで信頼を掴んでいきたい。

 

フォワードはアントニー,ガルナチョ,マルシャル,ラッシュフォード,ロナウドの5名。プレシーズンにほぼ参加出来なかったCR7のフィットネス回復と彼を慕うガルナチョの共演が注目だろうか。

Embed from Getty Images  

 

 

なお、このリストは完全なものではなく、トップチームの戦力でもアンソニー・エランガのように2001年1月1日以降の生まれで、

  • ①:15歳の誕生日から2年間現クラブでプレー資格を所持し続けた選手
  • ②:(所属クラブと)同じフットボール協会に所属するチームへのローン(最長1年)を含め3年間連続してプレー資格を有していた選手

のどちらかに相当する場合は試合毎に追加できるBリスト登録の対象となり、今回の25人には含まれていない。ガルナチョは2020年10月の加入という事で、生まれ年は2004年ですがAリスト登録となった。ジョーンズやウィリアムズを差し置いて彼を登録させたという事で、グループステージでの出場機会が見込まれると考えていいのではないでしょうか。

 

 

【 #MUNARS 】Rashford is coming back. 全てが好転し始める

※22/23 イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナル戦の記事です。


開幕から連勝を継続し乗りに乗っていたアーセナルから複数得点を奪う勝利!!

 エリック・テン・ハフのチームは試合を経るごとに強く,たくましく成長しており、特に先制点に至るまでのパスワークは引いた相手に対しても有効打になりそう。

 

 

 

 

【Match Review】

 

Starting lineup

 

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
2 Lindelöf, 5 Maguire, 7 Ronaldo, 17 Fred, 18 Casemiro, 22 Heaton, 23 Shaw, 31 Dúbravka, 36 Elanga

アーセナル
3 Tierney, 10 Smith Rowe, 14 Nketiah, 16 Holding, 17 Cédric, 18 冨安健洋, 21 F.Vieira 27 Marquinhos, 30 M.Turner

 

アントニーを早速先発起用したテン・ハフ。左で密集を作り隙を見て逆サイドへ展開、そこから彼のテイクオンで得点機会を創出というのが理想的な攻撃の1つ。

 トランジション合戦になればこちらに分があると思いますが、ラインを下げて守る際、フルバックの複雑な動きに惑わされ数的優位をサイドで作られ続けると早々に致命的な失点を犯す恐れもあるので気は抜けない。また、アーセナル両ウイングの守→攻はかなり速いので注意を払う必要あり

 

 

前半

 

マンチェスター・ユナイテッドはミドル~ロングレンジのパスを積極的に使い相手の3列目及び最終ラインのズレを狙い、アーセナルはInverted-Fullbacksとして攻撃時にはCMの位置に入るジンチェンコとその代わりに一列前に上がるジャカの動きで局所的な数的優位を作りハーフスペースから崩す。それぞれの志向がハッキリと序盤から現れた試合になりました。

 

8分、ドロップボールからプレー再開のユナイテッドはヴァランからダロト→アントニーとワンタッチでボールを繋ぎ、ジンチェンコ裏のスペースに抜け出したアントニーは相手選手を2人おびき寄せて意表を突きヒールでバックパス。

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 これを受けたダロトが鋭いカーブキックをファーサイドにダイレクトで蹴り込み、存在感を消して3列目からふらっとボックス内に侵入したエリクセンボレーシュート。惜しくも枠を捉えきれませんでしたが形自体は見事。

 

9分今度はユナイテッド陣内で右サイドでFKを得たアーセナルが素早いリスタートからのサインプレーでボックス内に侵入するも、サリバのシュートは枠の上。

 アウェイチームはプレッシングを始めるライン設定をそれほど高く設定せず、ポゼッション時に最終ライン3枚でボールを回すユナイテッドに対し有効的な奪いどころを見つけられず。更に低い位置まで降りてくるエリクセンをフリーにする機会も多く、ある意味ではこれがこの後の展開の伏線になっていました。

 

11分のユナイテッドはペナルティアーク付近でエリクセンがマラシアからのバックパスを前向きで受けたものの、CBへ寄せていたウーデゴールが背後からプッシング。

Embed from Getty Images  

 眼前でこれを見ていた主審ポール・ティアニーは何故か笛を吹かず、ボールを奪取したアーセナルはDF裏スペースに走るマルティネッリへのパスからゴールネットを揺らしますが、VARの結果先のプレーのファウルを取りノーゴール判定。

 

ウーデゴールは試合後に"ソフトな接触でファウルでは無かった"とプレーの正当性を主張しますが、ハッキリ言って明確な反則なので自身の立場を悪くするだけでしょう。

 

ホームチームのハイプレスに当初後手に回っていたアーセナルはGK→サイド(主にRBのベン・ホワイト)へのロブパスでプレス回避、更にロングフィードをガブリエウ・ジェズスに当てて一気にミドルサードを通過と長距離のパスを起点にし始める。ただ、ジャカの相方がトーマス・パーテイではなく3番手評価のロコンガという事も影響したか、トランジション合戦になると左サイドの脆さが目立つ。

 ユナイテッドはマラシア vs サカのマッチアップで完全に劣勢で、ジェズスにもボールが収まり始めるが最後の部分の粘り強さはこの日も健在。32分にはサカが引き付けてから斜め後ろに戻してウーデゴールのインスイングクロスというお手本のような攻撃でLWのマルティネッリに決定機を許したものの、デヘアの反応がそれに勝りピンチを切り抜けた。

 

すると35分、自陣右サイドのスローインからボールを繋ぎアントニーのテイクオンに漕ぎつけたユナイテッド。守備ブロックが形成されていると見るや一度ボールをGKまで戻し、前後の移動でアーセナルのマークが緩んだところをエリクセンのパスが2ラインを一閃。ブルーノ→サンチョ→ラッシュフォードと斜めにパスを繋ぎ、シュートフェイントで自身にマーク2枚を誘った10番の巧みなラストパスで1on1のチャンスを得たアントニーが先制ゴール!!

 

なお、アントニーのゴールに至るまでにはスローインから18回選手間のボール移動が挟まれており、この試合のユナイテッドをカウンター一辺倒と評するのは全くもって間違いであるという事は強く主張しておきたい。

 内訳を見ても左右前後に相手を動かして辛抱強く守備組織が乱れる瞬間を狙っている事が分かるので、得点に直結したエリクセンのパス(Heroic-passという表現が相応しいかもしれない)は偶発的なものではなくチーム全体が連動した結果ともいえる。

 

前半はユナイテッド1点リードで折り返し。

 

 

後半

 

HT明けの交代はなし。

 

前半以上にアーセナルアタッキングサードでボールを持つ時間が増加。52分、マルティネスがスローインのバウンド処理を誤ったところからサカの右足シュート。55分にもGKのロブパス起点に最後は左に流れてクロスを上げたサカのキックがクロスバー上部に当たるなど失点してもおかしくない嫌な流れが続きます。

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ユナイテッドはラインを下げてより分かりやすくカウンター狙いに切り替えを図り、58分にはデビュー戦ゴールのアントニーに替えてロナウド投入、テン・ハフの明確なメッセージがピッチ上の選手に伝えられます。

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しかしながら直後60分、ジンチェンコが前に出た事で生まれた背後のスペースを狙うエリクセンに出そうとしたヴァランのパスがカットされ自陣でボールを失うと、ダブルタッチでコースを無理やり作ったウーデゴールの技ありパスもあって失点。正にピンチとチャンスは紙一重という言葉が相応しい場面。

 

66分、プランが崩れたユナイテッドはロコンガの縦パスがずれてダロトにボールが渡ったところからカウンター始動。エリクセンからブルーノへ縦のグラウンダーが入り、今季から8番を背負うこのプレイメーカーお得意のアウトサイドスルーパスがCB間を真っ二つに割ると、完全に抜け出したラッシュフォードがGKとの1on1を決めて勝ち越し!!!

 

 

 

得点のすぐ後にサンチョに替えてフレッジ投入。DMではなくトップ下に彼を配置したのはこの試合後半の肝かもしれません。

 この時間帯のユナイテッドは試合開始から激しいプレッシングを敢行した事もあってややガス欠気味。特に前線からのプレスが機能しづらくなっていたところに1人で2人分のカバーエリアを担当できるフレッジが入り、6番の位置ではデメリットにもなっていたボールへの食いつきの強さをそのまま長所にする事が出来たのは1つ大きな発見となりました。思えば、シャフタールで前目のポジションを任されていたのはこの理由もあったのだろうか。

このようにDM起用だとボールへの強い食いつきが失点を誘発する事が多々あった

 

更に75分にはダロトのスローインロナウドが収め、右サイドの狭いスペースでボールを繋ぐと失点シーン同様にDF裏にフリーランを始めていたエリクセンにブルーノからドンピシャのパス。エリクセンはシュートでは無くラッシュフォードに後を託し、プレゼントパスを受けた10番はこの日2点目、欲しかった追加点をチームに届ける。

 直前にアーセナルは一挙3枚の交代を行い4→3に最終ラインの枚数を減らしており、ワイドのケアが疎かになった所をついた作戦勝ちのようなゴール。ミケル・アルテタ監督にとっては自身のエラーに近い失点で後悔が残るかもしれない。

 

終盤、カゼミロとマグワイアを投入しパワープレーに備えると共に中央を固め、最後まで球際の50:50でアーセナルを寄せ付けなかったユナイテッドが3-1で逃げ切り成功!!

Vamos!!!!!

 

 

データ

 

Standard


シュート数,ポゼッションで大きく差をつけられたように、一見すると防戦一方のゲームに見えるかもしれませんが、枠内シュートはユナイテッドの方が3本多く決定機の数でもホームチームが上回った。結論から言えば相手の弱点を露呈させた赤い悪魔の完勝に近い。

 

選手個人ではなんといっても2ゴール1アシストのラッシュフォードが素晴らしいパフォーマンスで、ようやく我々の知る彼が帰ってきた。プロキャリアの鮮烈デビューを飾ったアーセナル戦で完全復活というのもストーリ―的には熱いものがある。 

 

また、3本のキーパスを記録しゲームチェンジャ―級のアシストを見せたブルーノも非常に良い90分だったと思います。唯一、ロナウド,フレッジの前線からのプレッシングでラムズデールのミスを誘発させた69分の決定機を決められなかった事には悔いが残りますが、やはりカウンターチャンスの多い試合だと彼は無類の強さを誇ります。

 

 

xG

参照:

Manchester United 3 - 1 Arsenal (September 04 2022) | EPL | 2022/2023 | xG | Understat.com

 

ビッグチャンスを5回創出したユナイテッドはゴール期待値でアーセナルを上回り、10本のシュートの内7本がボックス内からと内容も素晴らしい。

 このunderstatのxGmapは○(得点は☆)の大きさがそのまま期待値の高さに比例しており、視覚的にも最後の局面でアーセナルに易々とチャンスを許さなかったかどうかがよく分かります。

 

 

あとがき

 

 

序盤はハイプレスでアーセナルの出鼻を挫き、ペース配分を考え15~20分でミドルプレス気味に移行。後半、疲れが目立ってきたタイミングでフレッジに守備的な意味でのフリーマンを任せて再びプレッシング強度を高める、、、と守備面での柔軟な対応が勝利を引き寄せたとも思える良い試合でした。

 

私が思っているよりも遥かにテン・ハフの引き出しの数は多い事を実感させられたゲームでもあり、ミッドウィークのELでも疲労の溜まる主力を休ませつつ控え組に自らの考えを浸透させてくれるのではないかと期待が広がります。

 

 

【 #FPL 22/23 】Gameweek5 Mitroの連続得点継続、キャプテン選考もハマり程々にいい結果

 

 

Gameweek4はこちら


【 #FPL 22/23 】Gameweek4 一旦停滞。次節以降にこの入れ替えが活きれば……



ミッドウィーク開催のGameweek5について振り返っていきます。

 

 

 

 

スカッド

 

デ・ブライネは2戦連続不発も、その分をチームメイトのカンセロが埋めてユナイテッドはサンチョのシーズン2点目やダロトの8Pts獲得などFPLでは充実のMatchdayとなり、絶賛大暴れ中のハーランド抜きでもある程度スコアを積み重ねる事が出来ると証明出来て良かった。

 

 

クラブ

(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:サンチョ、ダロト
マンチェスター・シティ:カンセロ、デ・ブライネ
トッテナム:ケイン、ペリシッチ
ブライトン:グロス
リーズ:ロドリゴ
ブレントフォード:トニー
フラム:ミトロビッチ
ウルブス:サ

(リザーブ)
ダニー・ウォード、ジンチェンコ、ラッシュフォード、トリッピアー

 

IN:ジョゼ・サ
OUT:ニック・ポープ

 

前節、Wildcardで入れ替えたGKを今度は節ごとのTransferの権利を消費して戻す。傍からみればなんという無駄な行為なのでだと思われるかもしれませんが、Gameweek5でウルブスはクリーンシート達成。私個人がかなりジョゼ・サを気に入っているというのも大きな理由の1つですが、この入れ替えは英断だったと思う。

 

 

対戦カード

(自チームスタメンのみ)

クリスタル・パレスvsブレントフォード
 ↪1-1ドロー

フラムvsブライトン
 ↪2-1フラム勝利

リーズvsエバートン
 ↪1-1ドロー

ボーンマスvsウルブス
 ↪0-0ドロー

マンチェスター・シティvsフォレスト
 ↪6-0マンチェスター・シティ勝利

ウエストハムvsトッテナム
 ↪1-1ドロー

レスターvsマンチェスター・ユナイテッド
 ↪0-1マンチェスター・ユナイテッド勝利

 

 

困った時はMitroにおまかせ

 

 

 

思えば、彼がプレミアリーグに初挑戦したのはアンデルレヒトで神童の名を欲しいままにした直後、21歳になる2015年の夏のこと。

 

ニューカッスルでは素行不良の面をクローズアップされたり、細かい怪我が多かったりと本領発揮出来ないままでしたが、当時監督を務めていた同郷のスラビシャ・ヨカノビッチ(現ディナモ・モスクワ指揮官)に説得される形で加入したフラムではローン在籍となった17/18後半から絶対的エースに君臨。コテイジャーズはチャンピオンシップのクラブとしては破格の£22Mの移籍金を支払い彼の完全移籍での獲得に踏み切り、当時は疑問の声も多かった取引でしたが4年の時を経てこの選択が100%正しかったと世界中に知らしめる形となりました。

 

今シーズンのフラムは走力があってトランジションの意識が高い選手を重用し、全体の4割程が彼のシュートというデータからもボールを奪った後は兎に角ミトロビッチに得点チャンスを与えるという事をチームとして徹底していると推察できます。

 

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 前回、彼がPLでプレーした20/21との比較でいえば枠内シュート率が2割増し(9月4日時点で52.0%)、1試合辺りのシュート数も0.5本増加しており、昨季のチャンピオンシップでの活躍を踏まえてもこれはフロックというよりはブレイクスルーと判断するのが妥当なところ。FPLでも2節以外は安定してポイントを積み上げており、今の調子を維持できればシーズン合計200Pts以上稼いだとしても何らおかしくない。

 

 

Stop the Haaland

 

開幕以来毎節ゴールorアシストのどちらかを記録し続け、直近2試合では遂に連続ハットトリックと早くもプレミアリーグに完全に適応したハーランドの脅威はファンタジーフットボールでも勢力図を変える程の勢いを誇っています。

 

流石に3試合続けて3得点というのは起こらないはず(Matchday6でも1ゴールを決めた模様)ですが、ここまでのFPL内アベレージは驚異の11.6。昨季のFPL個人獲得点数1位のモハメド・サラーでも1試合辺り6.17(21/22シーズン)という事でノルウェーの生んだ新時代の怪物の異常さがハッキリと浮き彫りになります。

 

勿論、この活躍は彼1人の力ではなく個別の得点シーンを見ても分かるようにマン・シティ自体の崩しが並外れているが故ですが、フォレスト戦2点目のようにエゴイストにならず味方を上手に使う事も出来るとなると、元来の身体能力も含めどうすれば彼のゴールラッシュが止まるのか分からない。怖いのは怪我だけか

 

 

 

 

あとがき

 

既に大半の試合が終わっている翌Gameweek6も今のところ好調。

早期に使ったWildcardもトータルで見ればプチ成功と言えるくらいまでは持ち直したように感じています。

 

次の悩みはやはりハーランドを入れるか入れないかという問題で、あれだけ簡単に点を取られてしまうと流石に加入に傾きつつある事は否めない。

 

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FPL-記事一覧

 

 

【 #LEIMUN 】3連勝達成も、レスターのチーム状態に助けられた棚ぼた感は否めない

※22/23 イングリッシュプレミアリーグ

レスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。


サンチョのシーズン2ゴール目でフォクシーズに勝利!!

しばらく苦手としていた相手に勝ち点3を得たという結果は好意的に受け止めたい。ただ、明らかに何かがおかしかったレスターに1得点止まりで楽な試合運びが出来なかった事に関して不満は残る。

 

 

 

 

 

 

【Match Review】

 

 

意中のアントニー獲得を決めて夏の補強に一区切りをつけたアウェイチームに対し、中々新戦力到着の報もなくウェズレイ・フォファナの移籍を認めざるを得ない状況に陥るなど苦しい移籍ウィンドウを送るホームチーム。レスターはシーズン初勝利、ユナイテッドは3連勝を狙って試合に挑む。

 

 

Starting lineup

 

ベンチ入りレスター・シティ
4 Söyüncü, 11 Albrighton, 14 Iheanacho, 17 Ayoze, 20 Daka, 26 Praet, 27 Castagne, 31 Iversen, 34 L.Brunt

マンチェスター・ユナイテッド
2 Lindelöf, 5 Maguire, 7 Ronaldo, 17 Fred, 18 Casemiro, 22 Heaton, 34 Van de Beek, 40 M.Covar, 49 Garnacho

 

負傷により戦線を離れていたリンデロフがベンチ入り。一方でフルバックがベンチに1人もおらず、両サイドの疲労をケア出来ないのは痛い。カードコレクターでもあるダロトには普段以上に球際でのプレーに最新の注意を払ってもらう必要がある。

 

レスターはフォファナの退団で空いてしまったCBの一枠に本職DMのエンディディを当てはめ、中盤もセントラルの選手を多く配置した独特のラインナップ。開幕からの戦いぶりにかつての姿はなく、苦しいシーズンが想定されるが……

 

 

前半

 

レスターは4-1-4-1、マンチェスター・ユナイテッドのトップ下(ブルーノ)に自由を与えさせない為のスマレアンカーとも思いましたが、それ以前に攻守の切り替えや然程難しくないパスでもエラーが目立ち、メディアに報道されているブレンダン・ロジャースの求心力低下が概ね事実なのではないかと思わせる立ち上がり。

 

しかしながらユナイテッドもそんな相手に付き合ってしまったのか、序盤は非常にスローなテンポで効果的なパスも入らずただただ時計の針が進んでいく。

 8分、ヴァラン-ダロト間でボールをやり取りしながら相手のブロックが崩れる瞬間を伺い、ダロトの楔からチャンス。ペナルティボックスの角付近からラッシュフォードが反対サイドを狙ってグラウンダーのクロスを上げてブルーノにパスが通るも、折り返しはジェームズ・ジャスティンの足に当たってラインを割る。

 

 

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さて、中央での起用が続く我らが10番ですが、CFとしてはまだまだマルシャル,ロナウドと比べてDFを背負いながらのキープやGKからのフィードに対する競り合い等に課題が多いものの、周りとプレーの意図が全く合わないという場面は少なってきました。

 

おおよそ開始10分以降は両チームフィルターがあまり機能しなかった事もあって比較的オープンな展開で進み、レスターのGK ダニー・ウォードのクリアボールを拾ったダロト→前線に残るブルーノへの縦パスで一気にアタッキングサードに入ると、普段はラッシュフォードの冷静なラストパスに反応したサンチョがウォードを交わして無人のゴールへ流し込んで先制!!

関与した選手が皆エゴを抑えた事で生まれた見事なチームプレーだったと思いますが、ここはシュート欲に打ち勝ってDFの位置を見定めパスを選んだラッシュフォードに拍手を送りたい👏

 

相変わらず選手間の距離が極端に狭かったり縦に間延びしがちで、それに起因する被カウンターも多かったですが、特にヴァランの走力とカバーリングに救われ失点に直結する危機はさほど多くなかった。前線の守備構築が進まない内はマグワイアの出番は無いかもしれません。

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前半をリードで折り返したユナイテッドですが、仮に相手がマン・シティであったり次節戦う好調のアーセナルだった場合を考えると複数失点を喫しても不思議ではないという決していい内容ではない45分でした。

 

レスター視点で振り返ると、ボールに多く触れさせたいマディソンがサイドに居る事で中々プレーに関与できず、スピードで違いを生み出す選手でもないので彼の使い方が良くなかった事もこの何とも言えない停滞感の一因だったと思います。

 

 

後半

 

両チーム交代なしで迎えた後半、レスターはデューズバリー=ホールとマディソンの役割を入れ替え背番号10を中央へスライド。相変わらず立ち上がりにミスの多いユナイテッドはブルーノのミスから名手マディソンにFKを与え、右足から放ったカーブショットはゴールマウスの角、所謂神様ゾーンを捉えますがここはデヘア渾身のスーパーセーブに救われる。

 

そのすぐ後、ユナイテッド陣内でボールを持つレスターは右サイドへ移動したデューズバリー=ホールのインスイングクロスで逆サイドのバーンズがフリーになる決定機を得ますが、鋭いボールに頭でタイミングを合わせられずにゴールキック。ここのダロトはマークをあっさり外してしまい迂闊だったと思います。空中戦勝率の高さを生かす為にも、そもそも競り合えないという機会は極力減らしていきたい。

 

ラッシュフォード,エランガ,サンチョ,エリクセン辺りは前半で大分体力を消費していたのかトランジションの緩さが顕在化するようになり、59分にエランガに替えカゼミロ、68分にはサンチョを下げてロナウドを投入し中央を強化しつつ守備を重視した配置に変更。アーセナル戦を考えるとエリクセンを最優先で休ませたかった所ですが、彼がいない時のボール回しを見るとそれは出来ないというのがテン・ハフの判断だったのかもしれません。

 

対するレスターは76分にティーレマンスを下げてFWのイヘアナチョを投入。前線の圧力を強めたかったのだと思いますが、中盤を1枚減らした事でユナイテッドのカウンターに再び苦しめられるようになり、82分~84分にかけて連続してゴール前の侵入されるなど交代策が機能したとは言い難い。中でもロナウドのバイシクルは紙一重という惜しいシュートでした。

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ユナイテッドはガス欠で守備人員としてはカウント出来なかったラッシュフォードを終盤87分に下げ、最後のカードを切って逃げ切りを図る。このフレッジ-カゼミロ-マクトミネイの3センターはブロックを敷いて守る場合頻発しそう。

 

アディショナルタイムには追加点のチャンスをロナウドのセルフィッシュにも見える強引なシュートで逃してしまうがレスターの反撃を許さずそのまま0-1で勝利。課題も多かったがとりあえず勝てた事は悪くない。

 

データ

 

Standard

 

マンチェスター・ユナイテッドはこれでチームのパス成功率が80%を切る事になりましたが、それは丁度GKからのビルドアップを諦めロングレンジのゴールキックを始めた所とリンクしており、テン・ハフにとっては苦肉の策だと思われますが低い位置でロストする機会が減った事で失点の減少に繋がっているのかもしれない。

 しかし、真に強いチームを目指す,言い換えれば膠着状態を自ら打破するには無条件にボールの所有権を確保できるゴールキックからのリスタートに関して突き詰めていく必要があり、移籍期間最終日にマルティン・ドゥブラフカをローン加入させた事を踏まえてももう一度ビルドアップを再構築する意思があるだろうという事は分かる。

 

個人に注目すると前節に引き続きダロトが高パフォーマンス。実は昨季から守備スタッツの良い選手でしたが、この日は過去に何度も苦しめられたハーヴィー・バーンズに殆ど仕事をさせず、特に彼がドリブル突破を試みようという際の対応が悉く見事でした。攻撃面でも大外からハーフスペースに入れる斜めの楔はすっかりチームの武器になりつつある。ようやく日本のファンにも正当な評価をされ始めた印象。

 このキャラクター性も彼の魅力。

 

 

xG

参照:

Leicester 0 - 1 Manchester United (September 01 2022) | EPL | 2022/2023 | xG | Understat.com

 

両チームペナルティボックスに入る前に自滅に近い形でボールを失ったり、ビルドアップもスムーズにいかなかったという全体の低調さがそのまま表れた結果。

 

レスターはボックス内からのシュートが僅か2本に留まり、52分のデューズバリ―=ホール→バーンズのヘディングを除けばオープンプレイから有効的な攻撃を完了させる事が出来ませんでした。

 

一方、勝利したユナイテッドと言えど攻撃の停滞は同じで、特に前線の運動量が著しく低下した後半のパフォーマンスには不安材料も多い。ゴールシーンはサンチョが冷静にGKを交わした後にシュートを放った事でxG:0.62という高い得点期待値が記録された。

 

 

あとがき


5試合消化段階で未だ未勝利継続となってしまったレスター。陣容だけを見ればシュマイケル,フォファナ以外の主力流出はなく、前者は衰えが顕著で後者も昨季の大半を故障者リスト入りで過ごしたという事情を鑑みればここまで負けるスカッドではないと思います。

 

しかし、今回の対戦では明らかに選手のメンタルヘルス悪化やモチベーション低下が画面越しからも伝わってくる状況で、まるでラルフ末期のユナイテッドを見ているかのような強い既視感。ブレンダン・ロジャースという指揮官を私は比較的優秀な人材だと考えていますが、こうなってしまうと解任は避けられないだろうというのが過去の多くのケースから得た知見。

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まあ、マンチェスター・ユナイテッドも決して他クラブを心配できるような楽観的状況では無いのですが……

 

 

【 #MUFC 】Welcome Antony!!!! 期待の新戦力に求めたいもの

夏の移籍ウィンドウ最終盤、残り24時間を切っている9月最初の1日、遂にブラジルはサンパウロ州オサスコ出身のサイドアタッカー アントニーの入団動画がクラブより公開されました!!

 

 

クラブ歴代3番目の推定£86Mという移籍金(1位:ポグバ£93.3M,2位:ルカク£90M)を高値掴みと言われれば否定しきれない部分もあり、彼自身にも大きなプレッシャーがかかるかもしれませんが、それを支払ってまでも獲得する価値がある無二の創造性を持つ選手で将来のクラッキだと私は考えているので既にワクワクが抑えきれません。

 

マンチェスター・ユナイテッドの右ウイングですが、一時は生え抜きのアタッカー メイソン・グリーンウッドが希望たり得るもプライベートの問題で頓挫。ジェイドン・サンチョは右サイドでも一定のパフォーマンスを見せるも得点貢献を重視するとカットインが武器になる左サイドへ配置したい。このような背景を抱えるRWにおいて、アントニーにとりわけ期待したい事を今回はいくつか書いてみようと思います。

 

 

 

 

単独でマークを剥がす/タメを作る

 

アントニー,21/22シーズンのヒートマップ
参照:Antony Manchester United videos, transfer history and stats - SofaScore

アントニーの得意/好みの攻撃の形は右ワイドでパスを受けてからのボールプレー。アヤックスでは逆サイドにボールがある時でも幅を取っていたケースが多く、これによって相手フルバックとの1on1を作り得意のドリブル突破やカットインからのシュート等で対戦チームに脅威を与え続けてきました。

 

本来、ボールサイドではないフルバックは中央に寄って最も失点に繋がりやすいバイタルやゴール前のスペースを潰したいところですが、彼のような技術とスピードを兼ね備えたアタッカーが目の前にいるとどうしてもそちらが気になって普段よりも外側にポジションを取る事が多くなりやすい。つまりは右のハーフスペースにポケットが生まれやすくなる可能性が高くなる。

 基本的にはアントニーvs相手フルバックの孤立状態を作り出す事が彼の良さを引き出す事に繋がると思います。

 

ユナイテッドでの彼は左CBやDMからのロングパスを受けてボールプレーを始める機会が多くなると思いますが、1on1でマークを突破出来れば一番良し、それが上手くいかなくともテクニカルなボールスキルで周りのサポートを整える為の時間的猶予を作って連携で崩す。そういう意味でスペースを見つける能力が高いブルーノ,マクトミネイ辺りは相性のいい選手だと考えられ、セインツ戦で見せたような計画された連携プレーもより多く見られるようになるかもしれない。

 

 

フィニッシュワーク

 

グリーンウッドが欠けて以降のRWに入る選手は得点力の面でいずれもマンチェスター・ユナイテッドの水準を満たしているとは言えない。これについてはそもそもトップチームに定着する左利きアタッカーが存在せず、ウインガーの花形の得点パターンである45度からのカットインシュートを使えなかったというのが大きな要因と考えられる。

 

21/22開幕節~22/23 Matchday4まで
参照:

Jadon Sancho | Manchester United | xG | Shot Map | Goal stats | Understat.com

サンチョを例に取ると、得点の内訳は全てボックス内中央~左にかけてのゾーンであり、リーグ戦における全シュートシーンを見ても右45度が極端に少ない。LWの方が3倍ほど出場時間が多いという事も差し引いても右サイド起用においてはカットインからのシュートを打たない/打てないというのが目に見える傾向として表れている。

 

ラッシュフォード,エランガはもう少し右側からのシュートが多いが、前者は今季CF起用が続き後者も使われる側で輝くワンタッチシューター気味のスタイルで共に右利き。

 

一方、20/21以降のアントニーのショット,ラストパスのマップは以下のように右サイドはボックス内外問わず何処からでも積極的に得点を狙い、実際の得点>期待値という結果からも推察できるようにゴール前よりも斜め45度のシュートの方が多いという特徴があります。ボックスに入る前でも隙あらばというスタイルはその反面セルフィッシュになりやすいというリスクも抱えていますが、シュートだけでなくチャンスクリエイトの貢献も高いのでトータルで見れば大幅なプラスになるはず。

 

 

「1st defender」としてのプレッシング

 

昨季の国内リーグ+欧州カップ戦のデータを用い今季の両サイドのウイングの中心になるであろう4選手:サンチョ,アントニー,ラッシュフォード,エランガを比較したとき、FB.refによればアントニーの守備貢献は4人の中で最も高く、特にアタッキングサードにおけるプレッシングの量は他3人の追随を許さぬ差をつけています。勿論チームスタイルの差を考慮する必要がありますが、アントニーは旧来の守備はおまかせというタイプのアタッカーではなくモダンな選手である事は確か

参照:

Player Comparison: Antony vs. Marcus Rashford vs. Anthony Elanga vs. Jadon Sancho vs. Leroy Sané | FBref.com

 

ラッシュフォード,エランガのアカデミー出身組はプレスの質・回数共に試合単位のムラが激しく、特に前者は自身のロストでカウンターの危機に瀕する場面ですら歩いて戻ってくる場面を見かける有り様。それ故に右のフルバックを務める選手は数的不利の状態で守らされる場合も多く、そのフォローに回る形で少しずつバックライン全体にズレが生じ失点の危機に繋がるという事も日常的です。

 3節以降はCBのユニットをヴァラン-マルティネスという機動力に優れカバーリングに長けた組み合わせにする事でフォローしていますが、前述のようにテン・ハフ流が既に体に染みついているアントニーならばバックラインの負担を減らす1人目の守備者としての役割を十分に果たせられるでしょう。

 

 

あとがき

 

彼の代名詞になりつつあるこの連続回転。流石にゲーム中に繰り出せば報復タックルの餌食になりそうですが、これを可能にする足回りの柔らかさとピボットのような動きを連続できる優れた体幹が彼のテクニカルなプレーの源と言えるかもしれない。

 敢えて懸念材料を言うならばサイズの問題とプレミアリーグのコンタクトプレーに身体が耐えられるかという所ですが、この柔軟性をもって上手に乗り切って欲しい。

 

未だ明らかになっていない背番号は21or11が有力候補とかなんとか。

 

 

 

【 #FPL 22/23 】Gameweek4 一旦停滞。次節以降にこの入れ替えが活きれば……

 

 

Gameweek3はこちら

【 #FPL 22/23 】Gameweek3 波乱多し。サンチョに感謝!!

 

 

既にGameweek5が始まっているなか、今更という感は否めませんが4節を振り返っていこうと思います。

 

 

 

 

スカッド

 

リザーブにしたミトロビッチ(7Pts)、ダロト(11Pts)が共に好結果を残した一方でロドリゴ、デ・ブライネといった期待の新加入組がスコアを伸ばせず。最終的にトッテナム勢2人のお陰で何とか見れる値で終わったものの、アベレージから14Pts離されるという屈辱のGameweek。

 

 

クラブ

(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:サンチョ、ラッシュフォード
マンチェスター・シティ:デ・ブライネ、カンセロ
トッテナム:ケイン、ペリシッチ
ニューカッスル:ポープ、トリッピアー
ブライトン:グロス
リーズ:ロドリゴ
ブレントフォード:トニー

(リザーブ)
ダニー・ウォード、ジンチェンコ、ミトロビッチ、ダロト

ワイルドカード使用

 

IN:ラッシュフォード,デ・ブライネ,ペリシッチ,ポープ,トリッピアー,ロドリゴ,ウォード,ミトロビッチ
OUT:リンガード,ウォード=プラウズ,リース・ジェームズ,ディーン・ヘンダーソン,リコ・ヘンリー,ブルーノ・フェルナンデス,ジョゼ・サ,ワトキンス

 

ふとスカッドを刷新したくなってしまったので一度目のWildcardをこの早い時期に使用しました。個々で特別悪いパフォーマンスだった者はいなかったのですが、クラブの状態や活きの良い選手を何人か加え入れたかったという想いが勝ってしまった。

 

結果的に今節だけで見れば以前のラインナップの方がポイントを稼げる可能性が高かったので失敗。ただ、これからの事を踏まえれば悪くないと考えている。

 

 

対戦カード

(自チームスタメンのみ)

サウサンプトンvsマンチェスター・ユナイテッド
 ↪0-1マンチェスター・ユナイテッド勝利

ブライトンvsリーズ
 ↪1-0ブライトン勝利

ブレントフォードvsエバートン
 ↪1-1ドロー

マンチェスター・シティvsクリスタル・パレス
 ↪4-2マンチェスター・シティ勝利

ウルブスvsニューカッスル
 ↪1-1ドロー

フォレストvsトッテナム
 ↪0-2トッテナム勝利

 

 

着実に勝利を積み上げるTottenham。FPLにおける意外なキーマンは?

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ソン・フンミンこそ未だゴールが生まれていないものの、三本の矢の残り2本、ハリー・ケインとデヤン・クルゼフスキは今季も序盤から大暴れ。

シーズンを跨ぎ昨年3月以降のリーグ戦15試合で見ると僅か2敗、今季も4戦3勝1分けと安定感のあるスタートダッシュを決めており、アントニオ・コンテのチームはFPLでも事故が少ない優良物件として上位を狙うプレイヤーならば有効活用したいところ。

 

ケインやクルゼフスキは言うまでもありませんが、ゲームの仕様上お得なのがインテル退団後フリーエージェントでクラブに加入したイヴァン・ペリシッチ

 

インテル時代同様、3-4-2-1をメイン戦術とする今季のスパーズでも左のウイングバックを任されていますが、元々は4-2-3-1のサイドアタッカー等で高い得点関与能力を発揮してきた選手。実際にここまでの4試合で2A、1試合平均1.3回のキーパスを記録しているように攻撃力は未だ健在です。

 FPL内では彼はDF登録なので、出場している間のチームがクリーンシートを達成すれば4+1~2で5pts以上は確定な上にアシストなら3、ゴールなら6Ptsが加算される。実際の役割としてはほぼ中盤の選手ながら、このようなゲーム上の仕分けで思っている以上に使い勝手のいい選手になる可能性が高い。

 

 

【Mr.Underrated】パスカルグロス

 

 

好調なチーム同士が衝突したブライトン-リーズの試合を決定づけたのは開幕節以来のゴールを挙げたパスカルグロス。このブログでも言及した回数が多い選手のように思いますが、毎シーズン安定した成績を残しているにも関わらず加入初年度以降は注目される機会が少ない(ような気がする)。過小評価されているプレミアリーガーを5人挙げろと言われればまず間違いなくリストに入ってくるでしょう。

 

フォーメーションという概念が希薄化しているようにも見えるほどに試合の展開や時間で組み合わせを変えてくるシーガルズにおいて、中央,ハーフスペース,サイドのどの位置でも良質なチャンスメイクを行う事が可能で前線からのプレッシングを怠る事もない彼の存在の重要さはある種イヴ・ビスマ、マルク・ククレジャ、ニール・モペイといった今夏退団した主力を凌駕する程に大きい。毎年のようにスカッドを刷新するクラブでありながらキャプテンのルイス・ダンクと並び常にリストの最上部に位置付けられ続けているのがその証左なのかもしれない。

 

 

あとがき

 

ワイルドカード→変更後の編成がその後も継続

フリーヒット→その節限り

 

同じようなボーナスでもこの違いを上手く活かせるがどうかか肝心ですが、本音を言えば大分自信が無くなってきた。ハーランドは王道過ぎて取りたくないという謎の天邪鬼が発動中ですが、余りにも簡単にゴールを奪っていくのでその内屈してしまうかもしれません。。。

 

 

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