いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #BHAMUN 】予想。5試合ぶりのアウェイ勝利を狙う #MUFC

21/22イングリッシュプレミアリーグ

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンvsマンチェスター・ユナイテッド戦をプレビュー。

 

 

今シーズンのホーム最終戦ブレントフォードとのMachday35を3-0で快勝したユナイテッド。


→【MUNBRE】

 

残す2試合はファルマー・スタジアム、セルハースト・パークでのアウェイ2連戦。他クラブに比べ試合消化が順調に進んだこともあって、今節を終えると次の週試合開催がなく中14日と長めの試合間隔。

 

また、ウエストハムとのEL圏争いについてもレッズがこの試合で勝利しアイアンズが引き分け以下に終わればこちらの6位以上が確定するので欧州カップ戦の争いも今節で決まる可能性があります。

 

 

 

 

チーム状況:2022年ホーム弱者vsアウェイ弱者

 

まずはブライトン

 

リクルートメントを支えたダン・アシュワースがニューカッスルに引き抜かれ、グラハム・ポッターにも常により規模の大きいクラブからの関心が伝えられるなど翌季以降に向けては不安要素も多いものの、ここ5試合でアーセナルトッテナム、ウルブスとトップハーフ相手に3勝。リーグ3戦を残し残留を事実上決めています。

 

ただ、プレミアリーグの試合で本拠地ファルマー・スタジアムにおける勝利を収めたのは昨年末のブレントフォード戦が最後。何と2022年は9戦5分け4敗と僅か勝ち点4しか手にしておらず、シーズン全体でもホーム試合は3勝に留まっている。

 

 

対してマンチェスター・ユナイテッドはここのところアウェイの試合で思うように勝ち点を挙げられておらず、リーズとの撃ち合いを2-4で制して以降4連敗。相手クラブがマン・シティ→エバートンリバプールアーセナルとBIG6続きだった事は考慮が必要ですが、ホーム戦を含めても得点の大半をクリスティアーノ・ロナウド1人に依存しているように前々節までは下降傾向でした。

 

それ故にビーズ戦の3得点&CSがもたらした自信は非常に大きく、ここでも勝って負のスパイラルから脱却を図りたい。

 

 

ブライトンはエノック・ムウェプ、ジェレミーサルミエント、ヤクブ・モデルの3選手が欠場する見込みで、マンチェスター・ユナイテッドはポグバ、ショー、サンチョの3名に続きラッシュフォードが高熱と気管支炎の症状、バイリーには背中の張りが出てそれぞれこの試合から外れるとラルフ・ラングニックが明かしています。

 

前回対戦

 

2月の試合ではロナウドのスーパーゴールで先制し2-0でユナイテッドが勝利している。

 


↪【MUNBHA】

 

 

ラインナップ予想

 

 

上手くいった選出を弄りたくないという一般的な監督心理に基づいて前節と同じ11人を予想。マタのトップ下、リンクマン起用はブルーノのマーク軽減とショートパスの円滑化と大きな成果をもたらしたので余程の事情が無ければ継続してくるはず。

 

マティッチとフレッジ、リンデロフとマグワイアのところはそれぞれのコンディション次第で変動がありそうですが、無理を強いる場面でも無いので普段より慎重になるくらいが丁度良いと思います。

 

 

【 #MUNBRE 】3ゴール無失点、ホーム最終戦を久々の快勝で締めくくる

※21/22イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsブレントフォード戦の記事です。

 

 

マタをリンクマンとして配置し、ブルーノをサイドへ置いた判断は見事にハマり、2月15日のブライトン戦以来となるクリーンシートでの勝利でホーム最終戦を終える事に成功したマンチェスター・ユナイテッド

 久々に試合後にポジティブな気持ちになれるMatchdayでした。

 

 

ハイライト

 

 

 

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{(疑い含む)怪我、病気、出場停止etc.}

マンチェスター・ユナイテッド
ハリー・マグワイア
アーロン・ワン=ビサカ
ルーク・ショー
ポール・ポグバ
ジェイドン・サンチョ

ブレントフォード
ザンカ
イーサン・ピノック
フランク・オニェカ
セルジ・カノス
サマン・ゴドス

 

 

スタメン

 

 

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
3バイリー、4ジョーンズ、10ラッシュフォード、14リンガード、17フレッジ、21カバーニ、26D.ヘンダーソン、74A.フェルナンデス、75ガルナチョ

ブレントフォード
8M.イェンセン、J.ダシルバ、11Y.ウィサ、23ジャンヴィエ、24T.フォス、26S.バプティスト、36F.スティーヴンス、40A.フェルナンデス、43ヤング=クームス

 

マタが先発起用。

ブルーノ1人にかかるチャンスメイクの大きな負担を軽減する狙いが考えられます。

 

両ベンチにアルバロ・フェルナンデスがいるのでカナだと少し紛らわしいですが、綴りはMan United:Álvaro Fernandez、Brentford:Álvaro Fernándezと完全一致している訳ではありません。

 

 

試合内容

 

前半

 

Mata’s effect? ボールが途切れずPA内までよく繋がる

 

キックオフから縦の距離をコンパクトにユナイテッドバックラインに厳しいプレッシャーをかけてくるブレントフォードの勢いに呑まれかけますが、それを凌ぐと9分の赤い悪魔はダロトのスペースへのパスに反応したエランガがそのまま右サイド深い位置からマイナスのクロス。ブルーノがダイレクトで押し込んで幸先よく先制!!

 関与した選手全員が自分のやるべき動きをしっかりと出来た見事な得点だと思います。

 

 

WBが上がれば数的優位を作りやすい3-5-2の特徴を活かしたいブレントフォードは大外からインスイングのクロスで逆サイドに落ちるクロスという攻撃パターンを徹底して狙いますが、逆にWB-CB間のスペースにロングボールを出されオープンなチャンスを幾つも与えるなど試合はユナイテッドペースに。

 

19分には左サイドのコーナーフラッグ近辺でブルーノが所謂ベルバトフターンで追走するローアスリウの突破を試み、相手にボールを当てCKかと思いましたが主審クリス・カヴァナーはゴールキックを指示。

 

22分にはエリクセンのインスイングのクロスにヴァランの背後を取ったトニーがゴール前でヘディングシュート。結果的にこの場面がこの試合のビーズ最大の得点機会でしたが、失点にならなかったのは幸運だった。

 

再開後のゴールキック、ダロト→ロナウドへのハイボールブレントフォードのプレスを一気に突破すると、ロナウドが頭で落としてブルーノがキャリー。そこから再びロナウドを経由しCR7のスルーパスに抜け出したエランガがアタッキングサードでFKを獲得。以前からユナイテッドは高い位置からのプレッシングに苦戦していましたが、このプレーにはそれを打破する一筋の光を感じます。そういう意味でもダロトは最早欠かせない選手になりつつある。(この後、バックパスのミスから平静さを欠いたのか一気にミスを連発してしまいますが、それは経験を積んで克服してください)

 

守備貢献の低さを毎度のように指摘されるロナウド

しかし、ここのところは精力的にボールを追いかける場面が目立ち、この試合でも29分に自らのパスがカットされカウンターを喰らいかけた所でエンベウモに追いつき正確なタックルを披露。

 実際、①加入後のリーグ4試合と②直近4試合を比較すると、①は2→2→4→1(計9回)、②は7→6→9→5(計27回)と1試合平均でプレス回数が3倍にまで増加しています。(data:fbref)

 

前半最もスペクタクルな攻撃はロナウドとマタのパス交換で右サイドのハーフスペースを突破し、前者のヒールフリックから後者がニアを狙うシュートを放った場面。マタは今季限りでクラブを退団することが濃厚ですが、それが少し口惜しいと感じさせるような美しい攻撃でした。

 

44分にはブルーノ→マタ→ロナウドのダイレクトプレーでカウンターを成立させゴールネットを揺らすものの、最後のパスで僅かにオフサイドラインを飛び出ていたという判定でゴールは取り消されホームチームの1点リードで前半を折り返す。

Embed from Getty Images  

 

 

後半

 

セーフティーリードに達し『The Theatre of Dreams』の面目躍如

 

最初の5分でブレントフォードは左サイドからのFK、ユナイテッドはダロトのインターセプトからチャンスを作り(オフサイドだったがダロトのシュートはバー直撃)序盤から忙しない展開。

 

53分にはマティッチのDF裏へのスルーパスに反応したブルーノの決定機があったものの角度が厳しく自身2点目とはならず、これを境に暫くはブレントフォードの時間が続きますが、流れを断ち切ったのはやはりロナウド

 

PKに至った経緯も右に流れダロトの縦パスを引き出し、斜め後方からタックルにきたリコ・ヘンリーを一度弾き飛ばしてムキになったヘンリーがボックス内で後ろから倒すというものだったので正に彼の力で得たゴール。

 

リードを広げたホームチームは少しペースを落としピッチ幅を広く使ってボールを回して時間を消費していきます。71分にはこの日も中央で試合をコントロール下においたマティッチに替えてスカッドに戻ってきたフレッジを投入。これがマンチェスター・ユナイテッドの選手としての最後のホームゲームだったマティッチに対し、サポーターは盛大な拍手でこれまでの労をねぎらいます。素晴らしいひととき。

Embed from Getty Images  

 

更に、72分にはコーナーキックからヴァランが倒れ込みながらボレーシュートを枠内へ飛ばし、これが相手に当たり軌道が変わってネットを揺らし3点目!!!

 ここ最近CKテイカー(テレスとブルーノ)の配球のボールスピードが一段上がったような気がしており、それに伴い得点やそれに近づくチャンスも増加しているように感じる。残念ながら現地でスピードガンを持っている訳でもドップラーレーダーのデータを閲覧できる訳でもないので推測に過ぎませんが。

 

 

ただ、この3点目が生まれた時間帯が丁度試合前に一部のサポーターが計画していたグレイザーファミリーへの抗議のタイミングと重なっていたので丁度それがカメラに抜かれたのは何の因果か。

余談ですが、黄色と緑の発煙筒はウクライナへの連帯ではなく前身クラブのチームカラーで反グレイザーを意味するものです。

 

 

マティッチに続き契約満了での退団の可能性が高いマタもピッチを後にし、代わりに入ったのはジョーンズとカバーニ。(3人目の交代枠はエランガ)

3CBに変更し守備固めをしつつ、セレモニー的要素も兼ね備えた交代を経て無失点のまま試合は3-0の完勝で終了。

 

ゲーム後には選手がピッチをゆっくりと回って会場に詰め寄せるサポーターへの感謝を伝えた。

 

 

スコアラー⚽9分:ブルーノ・フェルナンデス(👟アンソニー・エランガ)
61分:クリスティアーノ・ロナウド(PK)
72分:ラファエル・ヴァラン(👟アレックス・テレス)

 

選手交代

 

マンチェスター・ユナイテッド

71分 マティッチ🔁フレッジ

75分 エランガ🔁カバーニ

75分 マタ🔁ジョーンズ

 

ブレントフォード

71分 ノアゴール🔁M.イェンセン

71分 ヤネルト🔁J.ダシルバ

76分 エンベウモ🔁Y.ウィサ

 

 

データ

 

 

6割超のポゼッションをマークし、パスの本数は今季2番目の多さ。

マタが潤滑油となって広範囲に顔を出し、特に後ろに相手を背負った選手へのサポートを絶やさなかった事もこの結果に貢献しています。

 

ただ、全くもって危なげない試合運びであったかと言われればそうではなく、例えば21分のトニーのヘディングシュートはヴァランが完全に競り負けしていたので失点しても不思議ではないプレーでした。

 

また、Mads Bech Sørensen-通称ベックのロングスローにも前回対戦同様苦しめられ、オープンプレーで上手くいかなくともそういった飛び道具で得点を狙えるのがビーズがプレミアリーグ初年度ながら残留争いにをほぼ無縁だった理由の1つと言えるかもしれない。

 

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個人的には2つの得点のキッカケとなる縦のパスを出したディオゴ・ダロトをこの試合のMVPに推したい。守備面でもクリア5回、タックル4回と大崩れすることなく試合を終え、インターセプトからゴール前に侵入しポスト直撃のシュートを打つ(オフサイドだったが)などチーム内での存在感は日々増している。

27分のデヘアへのバックパスが乱れて以降、しばらくは怪しいプレーが連続したが、この試合の大きなチャンスは多くが彼の右足が起点。終盤にはロナウドにまるでスコールズのような完璧に足元に入るサイドチェンジを通した場面も。

 

 

xG

 

参照:

Manchester United 3 - 0 Brentford (May 02 2022) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com

 

understat.com算出のxGは1.84:0.68。

一点以上ゴール期待値で上回ったのは引き分けに終わった2月27日のワトフォード戦以来の事で、どれだけ長い間チームが不振に陥っていたのかがハッキリと表れているデータです。

 

xGペナルティキックを担当したロナウドの0.80、xAは先制点をお膳立てしたエランガの0.56が出場選手中1番で、テレスのコーナーキックからストライカー顔負けのボレーを決めてプレミア初ゴールを記録したヴァランの一撃はxG0.11。

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あとがき

 

 

エリクセンのキックはやはり大きな脅威でした。

ビーズとの契約は今季いっぱいですが、チームへの愛着とトーマス・フランク監督への恩義が厚く残留するという見方が強いとのこと。

EURO2020で試合中に倒れた場面を画面から目撃していた身としても、1年と経たずに彼がピッチに戻ってきて以前と変わらぬ活躍を見せている事が本当に嬉しい。

 

残す試合は共にアウェイのブライトン、クリスタルパレス戦。

このまま行けば、最終節は欧州大会の出場争いを既に完了している段階だと考えられるのでアカデミーの選手に多くの時間が与えられるかもしれない。

 

勿論、ロナウドのシーズン20得点の行方も気になるところ。

 

 

【 #FPL 21/22 】Gameweek34 困った時はロナウド頼み

21/22ファンタジープレミアリーグ Gameweek34の振り返り。

 

 

前節、Gameweek33(と32も)はこちら

 

 

 

 

スカッド&マッチアップ

 

 

ロナウド、ウォード=プラウズ、サカの3人で44Ptsの荒稼ぎ。

ベンチメンバーまで見ても、現スカッドでは殆どベストに近い選択肢を取る事が出来ていた(ほぼオートですが)ので、今季の中では珍しくアベレージを大きく越える得点。

 

 

クラブ

 

(スタメンのみ)
マンチェスター・ユナイテッドロナウド、ブルーノ、ダロト
マンチェスター・シティ:カンセロ
アーセナル:サカ
ブライトン:R.サンチェス
クリスタルパレスギャラガ
アストンヴィラ:キャッシュ
サウサンプトン:ウォード=プラウ
バーンリー:ヴェフホルスト
エバートン:グレイ

 

IN:なし
OUT:なし

 

 

対戦カード

 

 

 

【Ronaldo】気付けばFPLポジション別獲得ポイント2位につける

 

参照:

Fantasy Premier League, Official Fantasy Football Game of the Premier League

スタッツは5月2日時点のもの。

 

ノリッジ戦からの出場3試合連続ゴールが続くクリスティアーノ・ロナウド。FPLでもハリー・ケインに次ぐフォワードの2番手まで浮上し、高額なコストに見合う水準までスコアを持ってきました。

これにはサラー、ソン、ジョタといったサイドで起用されるアタッカーが軒並みMFにカテゴライズされているというカラクリもあるのですが、それでも久々のプレミア復帰かつ今年で37歳というハンディキャップを感じさせない活躍である事は確か。

 

残り3試合の段階でリーグ戦のゴール数は17、毎試合得点を挙げればリーグ戦20G越えを13季連続に伸ばす事になり、長年のライバルレオ・メッシが現時点でリーグ戦4Gとその記録を更新する事が絶望的である事を見てもCR7の異常とまで言える継続力の凄みが伝わってきます。

 

チームメイトの得点を吸っているという批判もありますが、今季のユナイテッド他のアタッカー陣は半ば自滅のような形でコンディションを落とすか、挙句の果てに問題を起こし抹消されるという内容なのでその指摘はあまり当てはまりません。

 

最終盤のFPLにおいて、試合のないGameweek37以外は彼に全てを託すと決めたのでここからもゴール連発に期待しています。

 

 

JWP、現フットボール界で頭1つ抜けた直接FKの脅威

 

 

 

ゴールまでの距離30m以内でサウサンプトンにFKのチャンスを与える、これは今のプレミアリーグにおいて失点がすぐそばに迫っている事を示しており、この分野において恐らく世界中を見渡してもジェームズ・ウォード=プラウズの右足に適う者はいないのではないかと思わせるに十分な危険性を持っています。

 

先月24日のブライトン戦では先制点を許し、更には今季彗星の如く現れたティノ・リヴラメントが担架で運ばれていく(後にACL損傷と判明、復帰は2023年になる見込み)という最悪の状況を打開する2ゴールを挙げ、その内1点目は今季リーグ戦4つ目となる直接FKからのゴールでした。

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FBrefによれば、彼がFKから直接ゴールを狙ったのは19回、うち4つがネットを揺らしているので単純計算で約21%の確率で得点になるというデータ。昨季は4/20、一昨季は2/24なので、本格的に脅威となったのは20/21シーズンからという事に。

 

勿論、この類のモノにサンプルサイズの問題は常に付き纏うものの、27歳のシーズンを過ごす段階で早くもプレミアリーグで直接FKからの得点13回、上にはあのデイヴィッド・ベッカム(18回)ただ1人という事なので、ここから引退までイングランドでプレーし続けた場合はベッカム越えもゆうに達成できるのではないだろうか。

 

 

あとがき

 

ロナウドは今朝のブレントフォード戦でもPKで1得点を挙げて4戦連続ゴール。

後出しのようになってしまいますが、まだ入れていないFPLプレイヤーの皆さんもチームに加える事を検討していいかもしれない。

 

Gameweek35では、その次、36節の2Match対象のクラブを見据えた補強を行いました。

なので、その真価が問われるのはGameweek36という事になる。

 

 

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FPL-記事一覧

【 #MUNBRE 】予想。負けor分けならSAF退任以降のシーズンワースト勝ち点を更新

21/22イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsブレントフォード戦をプレビュー。

 

 

レッド・デビルズはリーグ過去5戦で僅か1勝、ライバルクラブとの対決に負け続け35試合を終えた時点で未だ勝ち点55に留まり、残りは3試合全てに勝利しても64Ptsが限界。これはモイーズ体制の13/14シーズンの勝ち点と同じなので、1つでも勝ち星を落とせばサー・アレックス・ファーガソン退任後のシーズンワースト勝ち点を更新する事となります。

 

また、この試合は今季ホーム最終戦でもあるのでせめて最後はオールド・トラッフォードの観衆、そして画面の向こうで見る大勢のファンに久々の勝利の味を噛みしめる機会を与えて欲しいものです。

 

 

 

 

チーム状況:現在の調子は完全にBeesが上

 

マンチェスター・ユナイテッドはここ5試合で5得点11失点と90分辺りで1点以上失点が上回る惨状で戦績は1勝1分け3敗。その5ゴールも全てクリスティアーノ・ロナウドの得点であり、彼が生まれたばかりの男児の不幸で不在だったリバプール戦では、1つも見せ場なく4失点の大敗を喫しています。

 

Man Utd 過去5試合

● vs Everton(0-1)


↪【EVEMUN】詳細


○ vs Norwich(3-2)


↪【MUNNOR】詳細


● vs Liverpool(0-4)


↪【LIVMUN】詳細


● vs Arsenal(3-2)


↪【ARSMUN】詳細


△ vs Chelsea(1-1)

↪【MUNCHE】詳細

 

 

一方、ブレントフォードは31節でチェルシー、32節でウエストハムと同じロンドンのクラブを連続撃破。特にチェルシー戦の4得点は圧巻の一言。

Embed from Getty Images  

 

ブライアン・エンベウモ、イヴァン・トニーの強力2トップに加え、冬に加入し早速チームの中心的存在となったクリスティアンエリクセン、対ブルーズ2ゴールの殊勲者で先日契約延長を発表したヴィタリー・ヤネルト辺りは正に乗りに乗っている状態なので、彼らの勢いに呑まれてしまえばユナイテッドもその餌食になってしまうだろう。

 

 

因みに、1月にブレントフォード・コミュティ・スタジアムで対戦した際にはエランガの先制点に始まりグリーンウッドが追加点を挙げ、ラッシュフォードが3点目を決めてアカデミー出身者が大活躍。最終スコア1-3で赤い悪魔が勝利しプレミアリーグアウェイ戦300勝を達成したが、まさかあれから4ヶ月と経たずここまでチーム状況が悪化するとは思わなんだ……

↪【BREMUN】詳細

 

 

ラインナップ予想

 

 

取り敢えずはいつもの4-2-3-1ベースのラインナップ。

 

退団決定or濃厚な選手に最後の顔見せ機会を与えるのだとすれば、ブレントフォードが5バックのチームという事もあってジョーンズ先発もあるかもしれません。チェルシー戦のように、今のスカッドは4バックで3CBのWBへの柔軟なケアが出来るほど成熟していないのでそれは現実的な案の1つ。

 

その場合はマティッチを底において脇を2人のセントラルMFで固め、前線2トップ、ビーズのミラーのような形が予想されます。とはいえ、3バックを緊急で試したリバプール戦のこっぴどい内容を見るに、陣形の不利があったとしても使い慣れたやり方で来る可能性の方が上回っていると私は判断しました。

 

扁桃腺炎のサンチョは欠場濃厚、カバーニも離脱期間が長くフィットネスが整っていないと思われるのであっても残り15分程度の出場でしょう。勤続疲労からなのかパフォーマンス低下の著しいブルーノ、怪我明けフレッジ、そしてマグワイアの3箇所は上記のように代替策を取るかもしれない。

 

 

【 #MUNCHE 】ベテランの鬼気迫るプレーに若人は何を思う

※21/22イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー戦の記事です。

 

 

プレミアリーグの歴史上最もドローの多いこの対戦カードは通算25回目となる引き分け決着。マン・ユナイテッドからすれば拾った勝ち点1、チェルシーは21本のシュートを放ちながら僅か1点どまりに終わったという意味で勝ち点2を逃したゲームでした。

ある意味、12/13以来続くオールド・トラッフォードにおける対ブルーズ無敗記録という追いなる力に助けられたと言えるかもしれない。

 

 

ハイライト

 

 

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{(疑い含む)怪我、病気、出場停止etc.}

マンチェスター・ユナイテッド
ハリー・マグワイア
ルーク・ショー
アーロン・ワン=ビサカ
ポール・ポグバ
フレッジ
ジェイドン・サンチョ
エディンソン・カバーニ

チェルシー
ベン・チルウェル
マテオ・コヴァチッチ
カラム・ハドソン=オドイ

 

 

スタメン

 

 

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
3バイリー、4ジョーンズ、8マタ、22ヒートン、26D.ヘンダーソン、46ハンニバル、47ショレティレ、74A.フェルナンデス、75ガルナチョ

チェルシー
1ケパ、9ルカク、10プリシッチ、12ロフタス=チーク、14T.チャロバー、17サウール、22ツィエク、23ケネディ、31M.サール

 

4名のアカデミー選手がベンチ入りを果たしたユナイテッド。

拮抗した試合展開が予想されるため出場機会はあっても終盤の数分かもしれませんが、このクラブはどの時代も下部組織で育成された選手をチームの核として定着させてきたので、彼らも後にそうなる事を願っています。

 

 

試合内容

 

前半

 

WBにまるで対処しない、いや出来ないのか?

 

3-4-2-1で両WBに関しては右のリース・ジェームズがアタッカー並みに高い位置を取るチェルシーに対し4バックのユナイテッドは最終ラインだけで守ろうとすると常に数的不利が生じます。RWのエランガは抜けはあれどまだ対面のWBについていく意識はあったのですが、ラッシュフォードはジェームズがスペースに走り込んでも全く関心を持たず、(主にリュディガーから)サイドチェンジが出てもスライドすら満足に出来ないので常に左サイドから攻撃され続けるという展開。

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実際、この試合のリース・ジェームズは5分のミドルシュートを歯切りにシュート4本、キーパス4本、クロス10本(3回成功)と攻撃で大暴れ。後述するようにラッシュフォードのあまりの守備貢献の低さに選手の配置やシステムを入れ替えたり一応対策はしましたが、結論から言えばその殆どは然程有効的に働きませんでした。

 

序盤からユナイテッドをゴール前に張り付かせるチェルシー。10分を経過した段階で8割近いポゼッションに4本のシュートとアウェイながら完全にゲームを支配しますがフィニッシュの場面で悉く精度を欠いて得点には至らず。

 

次第にユナイテッドもチェルシーのボックス付近まで侵入する機会が増え、12分にはブルーノからスルーパスを受けたラッシュフォードに得意なオープン展開かつ左45度のチャンスが生まれますが、やはり無駄なタッチとマーカーに突っ込むだけのドリブルでコーナーへボールを出されてしまう。そのCKでこぼれ球に反応したロナウドがバイシクルを試みるも枠を捉えず、10分~20分台序盤まで珍しく主導権を握れていた時間帯で先制する事は無かった。

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チェルシーは19分にジョルジーニョがプレッシャーを受けずにボックス内へ侵入。そこからマイナスに折り返してカンテがフリーで中央からシュートチャンスを迎えますがこの決定機をモノに出来ず。失点こそ回避したものの、この場面はこの試合中でも1、2を争う酷いディフェンスだったと考えています。

シューターがカンテで無ければ容易に失点していただろう。

 

その後も30分強で早くも10本の被シュートを許すなど、WB対策のたの字も見えないまま一方的に攻められ続けたユナイテッド。40分にはマティッチの何処にその馬力を残していたのだというGKへの単騎プレッシングから高い位置でボールを奪う場面もみられましたがそれ以外はほぼ見せ場無く折り返し。

 

 

後半

 

左右を入れ替えるがその場しのぎに過ぎず、3人目のCB投入がもっと早ければ

 

全くもって守備タスクをこなせないラッシュフォードに比べれば、まだ貢献度のあるエランガを左に移しリース・ジェームズ対策を図った後半のホームチーム

 

48分には敵陣中央で得たFKから、右に流れたボールをマティッチが拾ってゴールライン際から右足のグラウンダーをメンディの目の前に通すチャンスも赤青どちらの選手もボールに触れずそのまま反対サイドへ。

53分にはマウントのクロスにヴェルナーがゴール前でフリーになる決定機。しかしこちらもボールに届かず互いにもどかしい時間がしばらく続いた。

 

60分、再三に渡りリース・ジェームズを起点に右サイドから深い位置に入っていたチェルシーは、このイングランド代表RBの8本目のクロスをハヴァーツが左に頭で流し、最後はマルコス・アロンソボレーシュートで先制。

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スコアが動いて僅か2分後の62分、今度はホームチームが意地を見せる。

相手陣内のスローインからの守備でカンテの縦パスをリンデロフがカット。パスを受けたマティッチのパスはカンテに一度ひっかかりますが、自分でボールを奪い返すとそのまま左足のループパスをDF裏を狙うロナウドへ通し、CR7は完璧なトラップからニアを抜くGKの予想の裏をかく技ありのシュートで同点!!

ベテラン2名の個人技ですぐさま試合を振り出しに戻す。

 

 

 

その後、チェルシーは70分にこの試合決定的チャンスをいくつも決めきれなかったハヴァーツ、ヴェルナーをそれぞれルカク、プリシッチと入れ替え前線の圧力を強め、74分にはホームチームのゴール前を通過する決定的なパスが入るもののテレスがクリア、やはり最後のツメが甘い。また、ルカクはただ1人蚊帳の外といった感じでプレーに関与する場面が殆ど無いままに終わった。

 

対して、ユナイテッドは79分に殊勲のパスを出したマティッチに替えてフィル・ジョーンズ、ノーインパクトのラッシュフォードに替えてマタを投入しチェルシ―の3-4-2-1に合わせるように3CBへ移行。

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80分、自陣でマクトミネイがボールを奪われると、カンテの楔のボールをマウントがヒールフリックで後ろの味方に後を託し、完全フリーのリース・ジェームズが放った左足のカーブキックはデヘアも一歩も動けずゴールマウスを捉えたが、やや曲がり切らなかったかボールは左のゴールポストを直撃しスコアは1-1のまま動かず。

 

配置のズレが解消され、ようやくWBを大人しくさせる事が出来たユナイテッドでしたが次の1点を奪う力は残っておらず同点決着が精一杯。アディショナルタイムにはエランガに替わってアレハンドロ・ガルナチョがプロデビューを飾った。

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スコアラー⚽60分:マルコス・アロンソ(👟カイ・ハヴァーツ)
62分:クリスティアーノ・ロナウド(👟ネマニャ・マティッチ)

 

選手交代

 

マンチェスター・ユナイテッド

79分 マティッチ🔁ジョーンズ

79分 ラッシュフォード🔁マタ

90⁺¹分 エランガ🔁ガルナチョ

 

チェルシー

70分 ハヴァーツ🔁ルカク

71分 ヴェルナー🔁プリシッチ

82分 カンテ🔁ロフタス=チーク

 

 

データ

 

 

嫌な意味でお馴染みになってしまった一方的なスタッツ。

ロイ・キーンがチャンピオンシップのプレミアリーグの戦いのようだと嘆くのも頷ける内容ですが、チェルシーもこの内容で勝ち切れない辺りに順位表の上2クラブとの勝ち点差が開いた理由があるのかもしれない。

 

タッチ数は1位~8位までをチェルシーのプレイヤーが占有し、ユナイテッドはダロトの66回がチーム最多。ラルフによって出場機会を大きく伸ばした彼はテンハフ体制に適応能力が高いと考えられますが、守備時のポジショニングに関してはまだまだ物足りなさが残り、これは超一流になる為に避けて通れない部分。

 

ユナイテッドは得点に関与したロナウド、マティッチの2人、チェルシーは再三に渡り右サイドからチャンスを演出したリース・ジェームズの貢献が目立った。

 

 

xG

 

参照:

Manchester United 1 - 1 Chelsea (April 28 2022) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com

 

xGホームチームが2点近く低く、これだけ一方的な内容で1-1のドロ―に終わったのはチェルシーの決定力とデヘアのセービング、なにより運の良さによるもの。

 

ボックス内のシュート機会は僅か4つで、ロナウドの同点弾は正に1度しかない決定機。

チェルシーは前半のハヴァーツのゴール前でのヘディングシュート(xG:0.66)を得点に結びつけられなかった事を暫く後悔しているかもしれない。

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あとがき

 

 

ラルフがオーストリア代表監督に就任するという報道が各所より出ており、元から来季以降のコンサルタント業は他の仕事との兼業も前提にあったと自身の口から語られていますが本当に兼務出来るかどうかは少し疑問も残る。

 

他には、エド・ウッドワードの右腕で選手獲得交渉も任されていたマット・ジャッジがクラブを去る事も明らかとなっており、本格的に構造改革が始まったのだと改めて実感させられる日々が続きます。

 

残り試合はアカデミー選手の出番を増やしてもいいかもしれない。

 

 

【 #FPL 21/22 】Gameweek32,33 何もしない方がうまくいくときもある

正直に言えばすっかり忘れていました……

贔屓クラブの調子がどん底になると共に他への関心というのか意欲が減衰してしまったのかもしれませんが、2節分をダイジェスト形式で消化しようと思います。

 

 

前節、Gameweek31はこちら

 

 

 

 

Gameweek32

 

スカッド&マッチアップ

 

 

0Pts1人、1Pts5人の大誤算で終わってみればアベレージから倍以上離される今季最低得点でのフィニッシュ。

 

 

クラブ

 

(スタメンのみ)
マンチェスター・ユナイテッドロナウド、ブルーノ
ウルブス:サ、キルマン
マンチェスター・シティ:カンセロ
アーセナル:サカ
サウサンプトン:ウォード=プラウ
クリスタルパレスギャラガ
アストンヴィラ:キャッシュ
バーンリー:ヴェフホルスト
ワトフォード:デニス

 

IN:ジェームズ・ウォード=プラウ
OUT:ダニエル・ジェームズ

 

ジェームズ繋がりという意図は無かったのですが、結果的に元赤い悪魔のダン・ジェームズは僅か1節限りでの放出になりました。

そしてウォード=プラウズは言うまでもなく現在世界最高のプレースキッカー

シーズン閉幕までにあと1,2点ダイレクトFKから獲得してもおかしくはないという期待と、安定して出場し続けている事を評価して投入。

 

 

対戦カード

 

 

総評

 


↪【EVEMUN】


出鼻を挫かれたマンチェスター・ユナイテッドグディソン・パークにおける無得点敗戦に始まり、セインツはチェルシーに6失点大敗、シーズンに1度の大量スコア敗北ノルマをここで使われるなど全てが裏目に出たMatchdayでした。

 

個人では最高でもカンセロの5Ptsなので一言、完敗。

 

 

Gameweek33

 

スカッド&マッチアップ

 

 

この節は完全にオート進行だったのですが、不思議なことにある程度スカッドを熟慮した前節よりもポイントが高くアベレージも越えていました。

アストンヴィラとウルブスが試合無し、少なくとも3選手を欠くという中でこれはプチ奇跡かもしれない。こんなところで消費したくはなかったが。

 

 

クラブ

 

(スタメンのみ)
マンチェスター・ユナイテッドロナウド、ブルーノ、ダロト
マンチェスター・シティ:カンセロ
アーセナル:サカ
トッテナム:レギロン
サウサンプトン:ウォード=プラウ
クリスタルパレスギャラガ
ブライトン:R.サンチェス
バーンリー:ヴェフホルスト
エバートン:グレイ

 

IN:なし
OUT:なし

 

 

対戦カード

 

 

総評

 

まずは何と言っても自身キャリア60度目のハットトリックノリッジ戦で達成したロナウドについて触れないわけにはいきません。


↪【MUNNOR】

 

Gameweek29のトッテナム戦で59回目を経てから僅か1ヶ月程の間隔でシーズン2度目の1試合3得点、やはりこのスターに衰えという言葉は存在しないのではないかと驚嘆させられるパフォーマンスでした。

 

 

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また、エバートンとの降格回避レース真っ只中のバーンリーはクリス・ウッドの後釜として冬のトランスファーで加入したヴェフホルストが久々のゴールを挙げてFPL内では2試合合計10Ptsを獲得。当初の期待感からすればかなり停滞している成績ですが、クラレッツが残留するには彼のスコアラーとしての貢献が必要不可欠。ただ、終盤のこのタイミングでショーン・ダイチを解任しアカデミーディレクターのポール・ジェンキンス、アカデミーコーチのコナー・キング、そして選手であるベン・ミーがU-23チーム監督のマイク・ジャクソンを支えるという体勢に変更した事には些か疑問が残る。

 

 

残留争いについて

 

スカッド全体でみれば10Pts以上が3人、個人的な目安としている5Pts越えでみるとスタメンの中に7名いたのでまずまず成功したGameweekだと思っています。

 

 

 

あとがき

 

何もせず、何も言わずに物事がうまく運ぶ様をことわざでは無為不言(ぶいふごん)というそうですが、今季の私のFPLは正にそんな感じであれやこれやと手を加えるとまるっきり上手くいかず、Gameweek33のように忘却していた方がまだマシな結果になるというプレイヤーとして自信を打ち砕かれるようなシーズン。。。

 

やめて! Mo Salahを使わないという謎の拘りでBruno Fernandesが活躍しなかったら闇のゲームでFPLの成績と精神がリンクしているいろ覇のライフが焼き払われちゃう。

お願い! 死なないでいろ覇、あんたが今ここで倒れたら舞さんや遊戯との約束はどうなっちゃうの? ライフはまだ残っている。ここを耐えればTai Lung(FPL内全体1位)にも勝てるんだから。。。。

次回 いろ覇死す  デュエル スタンバイ!!

 

正にそんな感じ

〈お目汚し大変失礼いたしました🙇‍♂️〉

 

 

 

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FPL-記事一覧

【 #MUNCHE 】予想。シニア選手14人? ホーム開催の対チェルシー無敗記録継続は難しいか

21/22イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー戦をプレビュー。

 

 

前節、アーセナルに敗れCL出場が露と消えたマンチェスター・ユナイテッドは勝ち点2差に7位ウエストハムが迫っているなか、ミッドウィークにオールド・トラッフォードチェルシーとの今季2度目の対戦を予定しています。

 

奇しくも次のブレントフォード戦含め、3試合続けてロンドン勢との対決となりますが、ユナイテッドの3連敗も全くもって現実的であるとファンですら思わざるを得ない程に現状のチームはまとまりがなく、直面する困難に成す術なくただ漂っているだけにも見える。

 

実はホーム開催のチェルシー戦では12/13のリーグ戦以来9年間負けを記録しておらず、過去15年間に対象を広げても通算16試合8勝6分け2敗とかなり相性のいいカードなのですが、金曜日以降もその記録が続いているかどうかは怪しい。

参照:Manchester United - Record vs Chelsea FC | Transfermarkt

 

 

 

 

チーム状況

 

マン・シティとのダービーマッチ以降、プレミアリーグのアウェイ戦で4連敗と一時は30に迫る無敗記録を作ったスカッドとは思えない程に成績悪化の止まらないユナイテッド。今シーズンのホーム開催はこの試合と来週月曜のビーズ戦で最後となり、せめて最後だけでもいい形で締めくくって欲しい。

 

しかし、モチベーション面の問題にとどまらずチェルシーとの試合では怪我や病気を理由に起用出来ないトップチームの選手が非常に多い。

欠場が続くショー、フレッジ、ポグバ、カバーニに加え、マグワイアに膝の問題、サンチョは扁桃腺炎を発症。ワン=ビサカも明確な理由は分からないものの出場できるか微妙という事で、クラブの公式サイトの記事を信じるならばシニア選手は僅か14人という危機的状況。

 

リバプール戦のハンニバルに続き、アカデミー選手に時間が与えられる可能性も十分にあり、順当にいけばLWの先発になるであろうラッシュフォードよりもU-23で目覚ましい活躍を見せるアレハンドロ・ガルナチョをスタートから見たいという声は決して小さくありません。

 

 

一方、優勝争いとも4位を争うCL圏争いからも少し離れた位置につけるチェルシーはアントニオ・リュディガーがトレーニンググラウンドに復帰。

今季終了後のクラブ退団は明らかであり,レアル・マドリーへの移籍が確実視されている状態でモチベーションがあるかは不明ですが、彼を欠いたアーセナル戦では4失点負けを喫しているようにチームへの影響力は非常に大きい。

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長期離脱のベン・チルウェル、マテオ・コヴァチッチ、カラム・ハドソン=オドイは欠場しますが、リース・ジェームズや胃痙攣のアンドレアス・クリステンセンはこの試合に出場すると予想されています。

 

 

ラインナップ予想

 

 

テレス-ラッシュフォードの左サイドには攻守両面で不安要素しかありませんが、トップチームの選手に拘る場合は殆どこれ以外に選択肢がありません。

ブルーノのパフォーマンス低下も大きく騒がれるようになった感がありますが、残念ながら今のチームに彼を休養させる余裕はなく、同じくアジリティとスタミナに問題のあるマティッチもフル稼働させなければいけないのが現実。

 

 

【 #ARSMUN 】伝染するエラーに試合を決定づけた不可解な判定の数々

※21/22イングリッシュプレミアリーグ

アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

 

さよならチャンピオンズリーグ

残念ながらエミレーツスタジアムで3-1の敗戦に終わったマンチェスター・ユナイテッドの22/23シーズンのCL出場権は事実上消滅しました。

 

単に最高峰のカップ戦に出る事が出来ないというだけに留まらず、エリック・テン・ハフを招聘しチームを再建を図る上で思い通りの補強が進まない事も十分に想定されますが、マン・シティやリバプール戦のような手も足も出ない試合ではなく、まともなレフェリングならば勝っていても何らおかしくないゲームだっただけに、最初から最後まで今季は本当に呪われているのだろうか。

 

EL出場権を考えるとウエストハムが迫っているので手を抜けませんが、残り試合は来期以降の編成も考えた選手選考になっていくかもしれない。

 

ハイライト

 

 

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{(疑い含む)怪我、病気、出場停止etc.}

アーセナル
トーマス・パーテイ
キーラン・ティアニー

マンチェスター・ユナイテッド
ルーク・ショー
フレッジ
ポール・ポグバ
エディンソン・カバーニ

 

 

スタメン

 

 

ベンチ入りアーセナル
1レノ、9ラカゼット、16ホールディング、18冨安、19N.ペペ、23ロコンガ、35G.マルティネッリ、38M.アジーズ、69スワンソン

マンチェスター・ユナイテッド
3バイリー、4ジョーンズ、5マグワイア、8マタ、10ラッシュフォード、14リンガード、26D.ヘンダーソン、29ワン=ビサカ、75ガルナチョ

 

要警戒なのがチェルシー戦で2ゴールを決めたエディ・エンケティア。

ユースレベルで国内随一の実績を残した元ワンダーキッドは今夏にも他のクラブへ移籍すると見られており、自らの評価を高めるべく貪欲にゴールを狙ってくるでしょう。

 

ユナイテッドは脅迫被害を受けたマグワイアをベンチスタートにする判断。

パフォーマンスも落ちていたのでこれが良い休養になれば……

 

 

試合内容

 

前半

 

◆この日も自滅から始まる

 

3分、特にどうという事はないジャカのアーリークロスにヴァランとテレスが立て続けにサボテンダーのような体勢でボールを空振り、外にいたサカへボールが繋がると左足のシュートはデヘアが弾きますがこぼれ球を高い位置にいたヌーノ・タヴァレスに詰められ早々に失点。

 

 まさかトッププロがこのようなエラーをするとは想像がつきませんでした。

それ以上でも以下でもない

 

 

7分にはこの日も男児を亡くしたクリスティアーノ・ロナウドへのサポートを示す拍手が行われ、11分にはラムズデールのフィードをアタッキングサードでカットしたマクトミネイが目の前のDFの股を抜くパスでブルーノに後を託し決定機を迎えますが、肝心のフィニッシュはゴールマウスを捉える事無く、こちらはミス由来のチャンスを得点に結びつける事が出来ませんでした。

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◆Tavalesの裏とレフェリー

 

ステマティックという言葉とは無縁、気の赴くままに5人目のアタッカーとして振る舞うタヴァレスへの対処に苦戦し序盤は自陣に押し込められていたユナイテッド。しかし、その自由の裏側に大きな代償が存在する事に気付いたかのように15分にはロナウドのスルーパスに抜け出したエランガが右サイドをスプリント。ボックス内で何とか背中に追いついたタバレスはエランガの肩を思い切り掴んでなぎ倒しますが主審はファウルを取らず試合続行。

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20分にもまるでマン・ユナイテッドの選手を思わせるような曖昧な守備のタヴァレスをワンツーで無力化しロナウドがボックス内からシュートを放つなど、この頃には主導権を奪い返したレッド・デビルズ。ただ、そんなホームチームの嫌な流れを断ち切ったのは12人目の味方と言わんばかりのCraig Pawsonの世紀のミスジャッジでした。

 

23分、タバレスの外から中へのドリフトを阻止したユナイテッドはそのままカウンター。左へ展開しサンチョはセドリックをてんてこ舞いにさせるテイクオンでペナルティボックスに侵入しかけますが、正にその瞬間、バランスを崩し手を地に付けていたセドリックがボックス内にあるボールを明らかに意図的であると分かるように左手で掻きだしてクリア。

 

当然PKが与えられてしかるべきプレーなのですが、何を思ったか或いは何も見ていなかったのかポーソンは笛を吹きません。これには「彼の中ではセドリックは四足歩行生物なのか?」といった痛烈な皮肉が各所で噴出。PGMOL及びポーソン本人にはこの件やこの後も見られた数々の不審なジャッジについて説明責任が問われます。

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それでもアウェイチームの攻撃は続き、24分にはハイラインでCBのパスコースを消し、ボールプレーにややぎこちなさを残すセドリックへの横パスを誘導しサンチョがボールを奪うとバイタルでボールを繋ぎ最後はダロトのドライブ回転をかけたミドルシュートクロスバーの左端を直撃。パスレンジの広さからこういったショットも打てることは分かっていましたが、このようにミドルがあると相手に疑わさせればプレーの幅も広がるのであまりに結果に繋がっていないクロスもより効果的になる筈です。

 

 

◆継続出来ない守備、継続した超一流の点取り屋

 

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アーセナルの2点目は結果的にVAR介入によるPKでの得点でしたが、それに至るまでのユナイテッドの守備はあまりにも杜撰なものでした。1つ目は前に出るのか引いてコースを消すのか曖昧なマティッチの対応とその後の帰陣の遅さ、そしてサカに2枚でつかなければいけないテレスの1on1の信用の無さと斜めのランへの無頓着。

最後のタックルには多少の不運もあったかもしれませんが。

 

守備がハマっていたパターンはアーセナルのCBと降りてくるエルネニーに全員タイトなマークを付けて狭い位置に五角形や六角形を作りミスを誘うというものでしたが、DM2枚の上下の動きにバラツキがある事と、直近の失敗からかバックスが中々ラインを上げづらいという要素が重なって成立しないケースの方が多かった。フレッジ抜きでも継続して圧縮するプレスが出来るような選手の補強が必要。

(一番良かったのは後述する同点弾の直後、36分のプレー。ラムズデールがボールを持った際に前3枚+DM2枚がボックス内からバイタルまでに集まってコースを全て消す事に成功している。)

 

 

2点を追うユナイテッドはダロトのフィードにロナウドが競り勝ちサンチョと2人でボックス内までボールを進めると、サンチョはボールロールを上手く使い味方の上がる時間を作り、パスを受けたマティッチのお手本のようなファーサイドへのクロスにCR7がワンタッチゴール。

クロスが入るまでの駆け引きに彼がスコアラーとしてこれだけの得点を積み重ねられた理由が詰まっており、ニアからファーへゆっくり流れながらガブリエルが目を離した一瞬で背後を取って勝負アリ。マティッチの配球もGKの動きで分かる通り、一度ゴールへ向かいながらカーブして外へ流れる高さ速さタイミング3拍子揃った見事なキック。

 

その後、CKからサカに2度近距離のシュートチャンスを許し、こちらもテレスのミドルシュートラムズデールの好守に阻まれるなど落ち着きのない試合はホームチームの1点リードで折り返す。

 

 

後半

 

マン・ユナイテッドはテレスvsサカ、アーセナルはセドリックvsサンチョとそれぞれ1on1に大きな不安を抱える45分を過ごしHTでの交代も予想したが両チーム同じメンバーでそのまま後半に臨む。

 

 

◆次はブルーノにパフォーマンス低下の兆候(勤続疲労から?)

 

1点差で追いかけるユナイテッドは左サイドのCKからタヴァレスのハンドボールペナルティキックを獲得。スポットにボールを置いたのがロナウドではなくブルーノだった時点で何となく嫌な予感はありました。

 

お馴染みのステップを入れたキックは完全にラムズデールの逆を突いたものの、コースを狙いすぎたのかボールは左ポストに当たりまさかの失敗となってしまった。

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元より感情の起伏でプレーに波が生まれる選手ではありますが、それ以上にここ最近はボールタッチ、特にトラップやクロスのミスが目立っており、クラブレベルでは2月26日のワトフォード戦以来2カ月近く得点関与が無い。

 

また、そもそもチーム自体が不当に感じる程PKを獲得出来ていない(昨季18回、今季5回)のでサンプルが少ないものの、これで今季は流れの中のPKで2回中2回失敗とそれまでと打って変わって成果が出ていません。

 

ブルーノはマグワイアと並んで毎試合のようにスタメン出場、更に運動量の多いプレースタイルもあってフィールドプレイヤーで最も疲労の蓄積されている事はまず間違いなく、統計を取っている訳では無いので正確な事は分かりませんがコンタクトプレーの後に身体の痛みを訴える場面も以前より増えているように感じます。オーレ時代を支えたセンターライン2人が挙って不調に陥っているのは単なる偶然なのだろうか。

 

 

◆とどめを刺したのも疑惑の判定

 

59分のユナイテッドはマクトミネイの縦パスからエランガにチャンス。

ゴールまで20m程の位置から撃った右足の一撃は枠を捉えますがラムズデールのセーブでコーナーへ逃れます。しばらくアタッキングサードでボールを持つ展開が続き、60分にはロングスローからの攻撃で最後はブルーノのヘディングパスにロナウドがボレー。

VARの支持はオフサイドだったものの、背後からのボールをドンピシャのタイミングでシュートに持ち込んだ技術は流石の一言。

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63分、今度はロナウドがチャンスメイク。3人のマークを引き付け外のダロトにパスを出すと、ゴールエリアの右角にほど近い位置からニア上を狙ったダロトの一撃はほんのわずかにラムズデールの指先を掠め惜しくもポストに阻まれた。

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続く64分、前半のプレーを思い出すようなボックス内でのエランガとタヴァレスのマッチアップ、後者が再び背後からなぎ倒すが当然の如くポーソンが笛を吹く素振りを見せる事はありませんでした。

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そして唐突にその瞬間は訪れます。

ニアへのクロスを弾かれ守備に回ったユナイテッド。しかしながら全くボールホルダーにプレスがかからず数十秒に渡ってディフェンシブサードでのプレーを余儀なくされると、テレスのクリアをブルーノがトラップミス。奪ったエルネニーは素早く横にボールを出し、万全の体勢でジャカのキャノン砲が誰にも触れられることなくそのままゴールネット直撃。

 

 

著作権に引っかかるので直接的な画像は出しませんが、ジャカの左足がボールにインパクトする瞬間、明らかにエンケティアの右手がデヘアの視界を遮っており、丁度数日前に同様の例においてノーゴール判定が下ったケースがイタリアで発生しています。

 

 

 

再三に渡り理不尽な判定に泣いたアウェイチームはこの2点差を覆せずにタイムアップ。そして、ロナウドが猛スピードで入ったばかりの冨安にプレスをかけているにも関わらず、交代で入ったラッシュフォードが悠然とジョグしているこの場面は本当に情けない……

 

 

スコアラー⚽3分:ヌーノ・タヴァレス
32分:ブカヨ・サカ
34分:クリスティアーノ・ロナウド(👟ネマニャ・マティッチ)
70分:グラニト・ジャカ(👟モハメド・エルネニー)

 

選手交代

 

アーセナル

64分 スミスロウ🔁マルティネッリ

74分 サカ🔁ホールディング

90⁺¹分 セドリック🔁冨安

 

マンチェスター・ユナイテッド

77分 マティッチ🔁ラッシュフォード

77分 エランガ🔁リンガード

84分 ブルーノ🔁マタ

 

 

データ

 

 

シュート数は両チーム14本。アーセナルは両サイドに逆利きアタッカーを置き、フルバックも左はクロスよりシュートを優先したがるタヴァレスで右は自重気味のセドリックだった事も影響したかコーナーは僅か1つ。

 

ポゼッションでは相手に主導権を渡したものの、決定機の数はユナイテッドが相手をウ回っており、更にPKになるべきプレー3度を考慮すれば攻撃面では機能していたと捉えて良いかもしれない。

 

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そして、フィニッシュワークの精度で2回の得点機会を逃したブルーノもキーパス4はピッチに立った選手ので最多、途中交代した後に一気にプレス強度が下がった事を鑑みても不調とはいえ代わりになる選手は今のところ見当たらない。とはいえ、前述のようにこのまま使い込み続ければいずれ今のマグワイアのような状態になってからでは遅いので、残り試合でハンニバルに先発チャンスを与える等代替候補の選定を今のうちに開始したいところ。

 

ピッチ上で最も眩い輝きを放ったロナウドはこの日の得点がプレミアリーグ通算100得点目、正直にいえば彼に必要以上の批判が集まる理由が分からず、そういった層への理解に苦しむ。試合を見ていないのか或いはうまくいかない理由を考えず目に移りやすい彼に八つ当たりしているのか? 

 

 

xG

 

参照:

Arsenal 3 - 1 Manchester United (April 23 2022) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com

 

xGは2.54:2.04でアーセナルが0.5上回る結果。

ただ、しつこいくらい言っているように幻のPK3つを足せば逆転し、オープンプレーのゴール期待値はこちらが上回っているのでこれ自体に悲壮感を抱く必要は無い。

 

ただ、サカとのコンタクトプレーにほぼ負け続け、結局サンチョとの2枚でマークせざるを得ずに他の選手が空きがちになる一因となったテレスのフィジカル面は大きく評価を落とす事になってしまったと思います。一時はショーを控えに追いやる程の勢いだっただけに、こうなってしまったのは残念でならない。

 

 

あとがき

 

 

EL,ECL或いはそれを逃すかどうかという消化試合とも言い切れない微妙な4試合を戦う今後の赤い悪魔。怪我からの復帰が間に合わないポグバ、代表戦の度に中期の離脱をするカバーニは最早ピッチに立つ姿を見ることが無いと予想されますが、退団の可能性が高い残りの選手達をどうやって送り出すのかという方向に舵を切るかもしれない。

 

正直今回の敗戦は12vs11で負けたようなものなので怒りが収まらずしばらく冷静に振り返る事が出来ない。試しにブログ内検索でCraig Pawsonを検索してみると、過去の試合でも彼に対する罵声に近しい不満が書き綴られていたので、今後某氏が主審を務めると判明した場合それなりの覚悟を持つ事にする。。。

 

 

【 #ARSMUN 】予想。最低でも勝たなければ万に一つも4位の芽はない

21/22イングリッシュプレミアリーグ

アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド戦をプレビュー。

 

 

現地時間土曜正午過ぎ、エミレーツスタジアムで行われるランチタイムキックオフの試合はアーセナルにとってもマンチェスター・ユナイテッドにとってもカップ戦の決勝戦並みに重要度の高い大一番となります。

 

4点差以上で勝利しない限り、この試合に勝利したとてアウェイチームが試合後に順位で上回る事はないものの、一時的でも勝ち点で並べばプレッシャーを与える事が出来るのでまずは勝利、出来れば大勝を狙っていきたい。

参照:Premier League Predictions | FiveThirtyEight

FiveThrtyEightによれば、理論上は9位レスターまでCLの可能性が残されていますが、6番目以降のクラブはほぼ蚊帳の外。ユナイテッドもここで負けてしまうと本当の本当にサヨナラ。

 

 

 

 

チーム状況:新監督発表がどのような変化をもたらすか

 

4失点で手も足も出ずに負けたアンフィールドで地の底までプライドとモチベーションを失墜したユナイテッドですが、翌22/23シーズンからエリック・テン・ハフが新監督に就任する事が正式に発表され、ようやくクラブの構造改革が本格的に始まるのだという期待感を伴って迎えた試合当日。

 


↪【LIVMUN】Match Review

 

前節からの間隔はユナイテッドが中3日、アーセナルが中2日とシーズンダブルを狙うアウェイチームが1日長いですが、ここまでシーズンを追ってきたレッズサポーターならお分かりのようにその程度の差は簡単に覆されるくらい今のスカッドには身体面の強度が足りていません。

 

更に、アーセナルチェルシーとのロンドンダービーを4得点で制し最高のメンタリティでエミレーツでの連戦。無策のままロナウドの個人技頼りで乗り込んでもコテンパンにされる事は目に見えているので、意図の見えない後ろ・横へのパスを減らしつつ、前線守備のルールを明確にして2列目と3列目の間のスペースを消す事に注力しなければいけない。

 

 

ラインナップ予想

 

 

大敗に終わったリバプール戦を欠場したメンバーのうち、ヴァラン、ロナウドが練習に復帰しており、ベンチ入りしたものの緊急事態以外には出場しないとまだ万全で無かったマクトミネイ含め3選手が起用可能な状態になっていると思われる。

 

自宅への爆弾予告があったハリー・マグワイアは心身ともにこの試合ではベストチョイスではないので、スカッド入りはあっても最初から出場するとは考えづらい。

 

RWには今まで通りエランガが入る可能性が高いと思っていますが、リンガードを選んだのはボールプレーにおける他の選手との相性やキャリアの経験値の差を踏まえての判断。エランガのような実績の少ないこれからの選手がビッグゲームで過剰な批判の対象になる未来を見たくないというのもある。

 

 

【 #MUFC 】ようこそEric Ten Hag!! 最初の一歩は余剰戦力の整理になるだろう

マンチェスター・ユナイテッドは4月21日 かねてより来シーズン以降の新指揮官と噂されていた52歳のオランダ人指揮官 Eric Ten Hagと今季終了後から2025年6月までの3年契約+1年間の延長オプション付きで契約を締結したと発表しました。

 

Erik ten Hag appointed as Man Utd manager | Club statement | Manchester United

 

さて、今や欧州でも1,2を争う戦術家という評価を確立したTen Hagですが、彼をカナ表記する際に当たってはテン・ハーグ,テン・ハグ,テン・ハフなど乱れがあり、これまでは一番初めのテン・ハーグが主流でした。しかし、この度マン・ユナイテッドの日本語版公式HPにおいて"エリック・テン・ハフ"が用いられたので今後はテン・ハフとで統一することにします。

 

 

 

 

Who is Eric Ten Hag? まずはスカッド整理から始まる新体制

 

欧州コンペティションでは21世紀以降苦戦が続いていたアヤックスを再び最前線に復帰させた最大の功労者とも言われるテン・ハフ。

 

リーグレベルはトップクラスからは一段落ちるものの、自国リーグで無類の強さを誇り、カップ戦でもクラブ規模からすると特筆すべき結果を残したマネージャーの就任という点で1986年当時のサー・アレックス・ファーガソンとは類似性も多く、現在アカデミーでプレーしている,或いはトップチーム定着を狙っている選手がファーギー ベイブスならぬテン・ハフ ベイブスとして世界を席巻しているかもしれない。

 

 

ただ、そんな未来への希望を語る前にまずは現有戦力の整理が不可欠。

 

今シーズンの年俸上位10名は以下のとおり。

 

契約切れ3人、残り1年3人と移籍金ビジネスという意味ではあまり収入の見込めないケースが多いですが、単純にフリーエージェントになる選手をそのまま契約満了で放出した場合、既に退団の決まっているマティッチ(年俸£6,240,000)と合わせてサラリーだけで4000万ポンド超の予算を獲得する事が出来ます。

その全てが新戦力の補強に回せるわけではありませんが、比較的キャリアの浅い選手の噂が増えてきたホールディングMF1人分はここから捻出する事が出来そう。

 

また、当事者になるポグバ、カバーニ、マタの3名はいずれも稼働率に問題があり、個人的にポグバのMAXはチーム随一だと思っていますが、4-2-3-1の2の一角としては守備時のカバー範囲や全体的なリスク管理の面で使いづらいのが正直なところだろう。

その場合、フリーで放出した選手を£90M弱、当時のレートで100億円以上かけて再獲得し、そして再びフリーで手放すというフロント陣の失敗の象徴として扱われる事になりますが、それを考慮しても今の彼と契約延長という未来は考えにくい。

 

 

 

新指揮官を支えるアシスタント候補

 

テン・ハフがユナイテッドに連れてくるアシスタントに関し、フットボールメディアで現在名前が挙がっている人物は

  • Mitchell van der Gaag 
  • Steve McClaren 
  • Rene Meulensteen 

といった顔ぶれ。恐らく上から順に2人が新指揮官のアシスタントとして入団する事になるでしょう。

 

van der Gaag(カナ表記はファン・デル・ハーフ?)は2019年から2年間ヨング・アヤックス(セカンドチーム)のマネージャーを務めた後、フランチェスコ・トッティとの因縁が有名なクリスティアン・ポウルセンの後任としてアヤックスのアシスタントマネージャーに就任。

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右がファン・デル・ハーフ、左はテン・ハフ。慣れるまではは見分けるのが難しいかもしれない

 

スティーブ・マクラーレン、レネ・ミューレンスティーンは共にサー・アレックス・ファーガソンを支える根幹スタッフとしてレッド・デビルズに籍を置いていた過去もあり、ユナイテッドのサポーターにとっては聞きなれた名前ですが、彼らがリンクされている理由として考えられるのはクラブを知っている人物かつテン・ハフとの関係性があること。

 

前者に関してはまだテン・ハフがヘッドコーチになる前、2008年に当時アヤックス,PSV,フェイエノールトの3強を脅かすクラブになっていたFCトゥウェンテで監督とアシスタントという関係性で邂逅しており、イングリッシュフットボール初経験のテン・ハフが自らマクラーレンの起用を望んだとされています。後者に関してはゴシップの域を出ませんが、テン・ハフと同じオランダ出身であることで名前が出たのではないかと推測。

 

直近では、破産申請+スタジアム売却を巡る会計規則違反で-21Ptsの勝ち点減を言い渡され、純粋な勝ち点では50を超えるなど健闘するもリーグOneへの降格が決まったダービー・カウンティでテクニカルディレクターを務めていたマクラーレン

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(管財人手続き後はパートタイムのアドバイザーに)

 

 

ダービーの勝ち点減に関して

 

そんなラムズの指揮官は先月プレミアリーグ殿堂入りに追加されたユナイテッドのレジェンド ウェイン・ルーニー(先日にはポール・スコールズピーター・シュマイケルもリスト入り)で、彼にも新体制での入閣に関する報道がありましたが、本人はラムズ再建への意思が強く、トップチームの指揮官以外で現職を離れる事はないとのこと。いずれは赤い悪魔のコーチングスタッフとして辣腕を振るうWazzaを見たい。

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