いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【マンチェスター・ユナイテッド】移籍市場での動き(1月8日時点)

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

今回は主にスカッドの整理が多くなるとみられる今冬のマンチェスター・ユナイテッドの移籍市場での動きについて現時点で1度まとめていこうと思います。

 

 

 

選手獲得

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 アマド・ディアロ

 

かねてより噂されていたアタランタ所属の若手アタッカー、アマド・ディアロの獲得が正式に決定しました。

 

契約期間は2025年6月までの4年契約で、更にクラブ側に1年の契約延長オプションがついているので実質5年契約。

背番号は19番に決定!!

 

ディアロの経歴に関してはマンチェスター・ユナイテッド公式ホームぺージにおいて事細かく紹介されているのでここでは省略させていただきますが、アタランタではメッシに例えられていたほどの選手ですので、ボールコントロールには絶対的な自信を持つテクニカルなプレイヤーです。

 

〈アマド・ディアロの経歴〉

www.manutd.com

 

現在のユナイテッドにはあまりいないタイプの選手で、それこそ夏の移籍市場で熱心に獲得を狙っていたジェイドン・サンチョのように狭いエリアでも独力で打開出来るポテンシャルを持ったヤングスターだと見ています。

 

決して低くはない移籍金を費やして獲得した選手なので、直ぐにでもトップチームでの役割を期待しているかもしれません。

 彼は2002年7月11日生まれの18歳なので、プレミアリーグの登録リストに加える必要のないU-21プレイヤーとしてチームに合流次第すぐに試合に起用することが可能。

 

 

 

因みに、少し前まで彼の名前はアマド・トラオレとして知られていましたが、昨年夏に自身のSNSの名前をアマド・ディアロに変更し、その後イタリアで取得したパスポートの名前も”アマド・ディアロ”で登録されたので、特別な理由がない限りはそちらの名前で呼ぶようにしていきましょう。

 

 

 

獲得

 

モイセス・カイセ

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

以前このブログでも紹介したエクアドル代表の若きセントラルハーフ、モイセス・カイセド。

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 12月下旬には今冬の獲得がほぼ100%決まっているという報道もありましたがその後はややトーンダウン。

 

 ここ最近は同じプレミアリーグウエストハムエバートン。そしてアメリMLSのクラブへの加入も噂され、普段のように移籍金の底上げを狙った相手クラブ側からの駆け引きなのかあるいは本当にユナイテッドが獲得競争の1番手から外れたのかはまだ分かりません。

 

〈BREAKING!!〉

マンチェスター・ユナイテッドはモイセス・カイセド獲得レースから退いているという最新情報がFabrizio Romanoより報じられました。

 

 カイセド自身はマンチェスター・ユナイテッドへの参加を希望しているものの、クラブ側は彼を優先事項とは位置付けしておらず、今回の移籍市場では獲得を見送るとの見方が強くなりました。

 

そんな......😨

 

 

 マックス・アーロンズ

 

イタリア人フットボール記者ファブリツィオ・ロマーノ(Fabrizio Romano)氏によれば獲得決定のディアロ、先述のカイセドの他にCBとRBにそれぞれ1人ずつ選手を加える可能性があるそうです。

 

CBに関しては今のところ具体的なプレイヤー名は出てきていませんが、RBはワン=ビサカのアタッキングサードでの手詰まりと疲労によるパフォーマンス低下を思慮し、チャンピオンシップ首位ノリッジ所属のマックス・アーロンズの獲得を検討している模様。

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 アーロンズはワン=ビサカと真逆のタイプで守備の対応特にタックルには課題を残すものの、攻撃時には1人で右サイド大外のレーンを任せられる突破力が魅力の選手で今シーズンはディフェンダーながら1試合平均1.3のキーパスを記録している好プレイヤー。(データは第23節時点)

 

懸念は空中戦の弱さで、昨年プレミアリーグでの空中戦勝率は35.4%。

批判対象になっている今シーズンのワンビサカでも46.3%なので、これまで同様に自陣右サイドに向けて放たれるロングボールにどう対処するかという課題は継続してしまいますね。

 

ノリッジプレミアリーグに在籍していた昨シーズンの数字で両者を比較するとこのような力関係となります。

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(Max Aarons | Norwich | xG | Shot Map | Goal stats | Understat.comより)

:アーロンズ   :ワン=ビサカ

 

xAやキーパスといった攻撃の指標は両者の所属するクラブの強さに大きな差がありながらもほぼ同格かややアーロンズが勝っているので、やはり攻めに転じた際の脅威ではアーロンズが勝っているように思います。

 

個人的にはアストン・ヴィラのマティ・キャッシュが一番好みですが、夏に移籍したばかりの彼に比べると獲得難易度ではアーロンズの方が容易なので冬の市場でどうしても補強したいという場合には彼が適しているのかも。

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しかしながら市場価値は2000万ユーロ以上とされ、まだ3年以上契約期間が残っていますから決して低い移籍金では獲得できない選手だと思います。

 更にノリッジは現在チャンピオンシップ首位を走っている状況なので選手自身もクラブと共に再昇格することを望んでいる可能性も大いにありますね。 

 

 

 放出

 

マルコス・ロホ

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2014年ブラジルW杯で名を挙げ、その夏にマンチェスター・ユナイテッドに加入したマルコス・ロホですが、カードコレクターである事や負傷離脱の多さが仇となって中々クラブでは信頼を得ることが出来ず、プレミアリーグでは加入初年度の14‐15シーズンの22試合出場が最もピッチに立った年で今シーズンを含め直近4シーズンでは僅かに17試合の出場に留まっています。

 

昨シーズンの冬の移籍市場でも母国アルゼンチンの古巣エストゥディアンテスへローン移籍をしましたが、怪我の影響から1試合の出場に留まり最後の公式戦出場は昨年2月まで遡ります。

 

まだ30歳という若さながらキャリアの岐路に立たされているロホですが、この冬はアルゼンチン随一の名門ボカ・ジュニアーズが獲得に向けて動きを見せている様子で、3年契約を提示しているという報道もあります。

 

しかしながらボカはこの取引に関して移籍金を払いたくはないようで契約が切れる今年6月以降の加入を考えているとか。

 

残り半年なのでユナイテッド側から契約解除を申し出て交渉を早める事も可能性としては考えられますが、近年の移籍市場での動きを見るとそれは無さそう。

 

 

セルヒオ・ロメロ

 

その移籍市場での動きで大きく損害を被ってしまったのがこのセルヒオ・ロメロ

 

守護神デヘアに加え、昨シーズンシェフィールド・ユナイテッドで正GKとしてプレミアリーグ屈指のスタッツを記録したディーン・ヘンダーソンのローンバックが決まった事で移籍を志願していたロメロですが、クラブ側は中々動きを見せずに結局移籍は叶わず、20‐21プレミアリーグの登録リストからも外されてしまって半ば飼い殺し状態。

 

ロメロへの酷い処遇に関しては私自身も憤りを感じており、迅速に次のクラブを見つけて欲しいですね。

 

〈ロメロへの想いはこちらから〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

具体的な動向に関してはロホと同じくボカ・ジュニアーズの関心が伝えられているほか、クラブOBのデイヴィッド・ベッカムが共同オーナーを務めるMLSインテル・マイアミ、プレミアリーグでも低パフォーマンスが続くマット・ライアンの退団に備えてブライトンが興味を示すなど、数多くのクラブが彼の獲得に向けて動いているようです。

 

 

ブランドン・ウィリアムズ

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ウィリアムズに関してはこれまでの2名とは異なり、トップチームでの試合経験を積ませる為にレンタルを考えているようでローン先としては同じリーグ内のニューカッスルサウサンプトンの名前が挙がっています。

 

昨シーズンはルーク・ショーの負傷離脱によってトップチームのLBがアシュリー・ヤングただ一人となった危機的状況に颯爽と登場し、一躍クラブのアイドルになった彼ですが今シーズンはポルトからアレックス・テレスが加入した煽りを受けてトップチームでの出場機会が減少。

 

個人的にはRBに比重を置いてワン=ビサカの競争相手に指定してもよいのではと思っていますが、そうなると出場機会はこれまで同様少ないものになると予想されるので本人の為にはここは一旦ローンで試合に出れるクラブを探すことがベストでしょうか。

 

 

あとがき

 

今回は数ある噂の中でも可能性の高いと思われる話のみに対象を絞りましたが、他にもジェシー・リンガードやフィル・ジョーンズといった現状のスカッドで居場所を失っているプレイヤーには多数の噂があります。

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放出というのはある種悲しいイベントではありますが、ここ2~3年の選手補強が正常に機能している証拠でもあります。

スールシャール体制になってから獲得した選手は軒並みチームの核になっているので、彼らのように構想から外れてしまう選手はどうしても出てきてしまいますね。。。

 

新天地を探すのかクラブに残留してポジション確保に再挑戦するのかどちらの結果になったとしても彼らの幸福を祈っています。

 

 

 

 

 

 

【左サイドのワン=ビサカ】バイエルン加入も噂されるオマー・リチャーズ(Omar Richards)とは

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

1カ月程前にチャンピオンシップの注目選手としてブレントフォードのイヴァン・トニーをピックアップしましたが、新型コロナの感染状況が悪化した事やイギリスのEU離脱によるEU圏内の選手獲得の難易度が上昇した煽りを受けて、補強は国内リーグから選定する割合が高くなってくると予想しています。

 

なので今回はトニー以外にもこの冬に動きがありそうなチャンピオンシップの有力選手を紹介していこうと思います。

 

〈イヴァン・トニーに関してはこちら〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

 

オマー・リチャーズ(Omar Richards)

 

Embed from Getty Images  

フルネーム:オマー・タイレル・クロフォード・リチャーズ(Omar Tyrell Crawford Richards)

生年月日:1998年2月15日

出身地:ルイシャム・ロンドン特別区

ポジション:左サイドバック

 

経歴

 

経度0分0秒の基準線、本初子午線が通っていてロンドンでもとりわけ多民族が居住していることで知られるサウス・ロンドンの下町ルイシャムで育ったオマー・リチャーズのユースキャリアは生まれ育った町十数キロ程離れた場所にあるフラムでスタート。

 

2013年、15歳でフラムから放出され、しばらくしてレディングのU-16に移籍すると眠っていた才能を開花させていきます。

 

2016‐2017シーズンには18歳でU-23に昇格すると、初年度からLBのレギュラーポジションを勝ち取りチーム4番目の出場時間を記録。

 

翌17‐18シーズンにはトップチームの昇格も果たしプロデビューは2017年8月5日のチャンピオンシップ開幕節、対QPR戦。

 シーズン最初の試合でベンチ入りを勝ち取ると後半59分には負傷したスタメン左ウインガーに代わって試合に出場。

 

3日後のカラバオカップジリンガム戦ではスタメンデビューも果たし2vs0の勝利に貢献し、デビューシーズンは公式戦16試合に出場で2ゴール。

 

翌18‐19シーズンはやや伸び悩み昨年よりも試合数を減らしてしまいますが、プロ3年目となった昨シーズン(19‐20)は飛躍の1年になりました。

 

公式戦43試合で帯同メンバーに選出され、うち34試合に出場。

出場時間もチーム9番目の2659分を数え、レギュラーへの定着に成功した充実のシーズンに。

 

シーズン最中の19年9月にはU-21欧州選手権予選を戦うイングランド代表招集され、10月11日に開催された国際親善試合、対スロベニア戦では後半途中出場で代表デビュー。

 

 

今シーズンの成績

 

開幕ダッシュに成功し現在もプレミアリーグへの昇格プレーオフ圏内に位置する好調なレディングの左サイドをリバプールから加入したアタッカー、オビエ・エジャリアとの強力なユニットで支えるキーマンの1人がこのオマー・リチャーズです。

 

今季のレディングはその圧倒的攻撃力からエジャリアの他にも人気銘柄の19歳マイケル・オリーズや得点量産中のポルトガル人FWルーカス・ジョアンなど攻撃陣の活躍に目が奪われがちですが、リチャーズはリーグ4位となる90分平均2.6回のタックル数を誇りパス成功率も80%弱とまずまずの水準。

 

タイプとしてはタックルが大得意な代わりにやや空中戦が苦手で、現役選手で例えるなら左のワン=ビサカのような選手。

 WhoScored.comも2者を比較するツイートをしており、今季のリチャーズのタックル成功率85%という数字はプレミアリーグ、チャンピオンシップの中ではワン=ビサカに次ぐ優れた記録だそうです。

 

ワン=ビサカと比較するとドリブルでは劣るもののクロスの質は上回っているので、レギュラーとして考えた場合、どちらかと言えば攻め込まれる時間帯の長い中下位クラブにフィットしそうな選手だと思います。

 

あるいは攻撃的で優秀なLBを保有するチームのオプションとしても需要があるかも。

特徴がはっきりしているので起用する側も使いやすい選手ですね。

 

 

特徴

 

より詳細にデータを用いて彼の特徴を示しているスレッドがあったので見ていきましょう。

 

smarterscoutによればオマー・リチャーズは先述のワン=ビサカと同様にやや攻撃力が不足しているという課題もあるようで、アタッキングサードでの貢献は今のところあまり期待しない方が良いかもしれません。

 

 

傾向としてはサイドを上下動してボックスの外からクロスを上げる少しクラシカルなタイプの選手で、5大リーグ(イングランド、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス)のLBではウエスト・ハムのアルトゥール・マスアクやニースのスタンリー・エンソキがやや似ているプレースタイルの選手らしい。

 

 

契約期間が残り半年

 

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(Omar Richards - Defender - Men's First Team | Reading FCより)

 

彼を取り上げた理由はプレー面だけではありません。

レディングとの契約期間が2021年7月までと残り短く、国外のクラブなら既にFA移籍の交渉が出来る期間に突入しているので、数日前にはなんとあのドイツのメガクラブ、バイエルン・ミュンヘンからも関心を集めているという報道が出てきています。

www.telegraph.co.uk

 

 

バイエルンにはアラバ、デイヴィス、リュカと3人のLBが在籍していますが、アラバは昨シーズンからCBとして出場する機会が多くなり、更には契約切れに伴いフリー移籍する事が濃厚と見られている状況。

 

リュカはおそらくアラバの後任としてCBをメインポジションにする事が予想され、実際にデイヴィスが怪我から復帰してきたレヴァークーゼン戦ではCBとして90分プレーしています。

 

そしてカナダの天才アルフォンソ・デイヴィスは圧倒的な加速力が持ち味の超攻撃的なLBなので、対戦クラブに応じて彼と使い分ける為のよりバランス重視の選択肢としてリチャーズを検討しているのではないかと踏んでいます。

 

 

また、プレミアリーグのクラブではエバートンが彼を追跡調査しているようです。

エバートンもルカ・ディーニュというリーグ1、2を争う優秀なLBがいて、その彼も左足のキックの質が非常に高く評価されているように攻撃力が魅力な選手なので、リチャーズとの補完性は抜群。

 

 

現所属のレディングも彼との新契約に向けて幾度も話し合いを設けているようで、一部報道では順調に進んでいるとのことですが現時点ではまだ締結には至っておらず、その行く末は大変不透明なものとなっています。

 

エバートンだけでなくウエスト・ハムやクリスタル・パレスなどプレミアリーグの複数のクラブが彼に対して関心を持っている為、レディングが彼を引き留める為には昇格が条件になってくるのではないでしょうか。

 

イングランドフットボールリーグに所属するクラブ間でのフリー移籍交渉は契約期間残り1カ月からなので、移籍金収入なしを避けたいレディング側の思いも踏まえると国内移籍の場合にはおそらくこの冬に決まることになるでしょう。

 

しかしながらこうして記事を書いている間にもオーンスタイン氏など信用度の高いとされている記者がバイエルンとの交渉が本格化していると報じ始めているので現状では夏にバイエルンへ加入する可能性が一番高いと思います。

 

 

追記 

 

正式にバイエルン加入が決定

fcbayern.com

 報道通りシーズンオフに入ると共にドイツ王バイエルン・ミュンヘンへのフリー移籍が発表され、来季から背番号3を背負う事になります。

 

以前、レディングのユースチームのコーチを務めていたDavid Dodds氏によればそれまでウイングや攻撃的MFの選手だったリチャーズをLBにコンバートしたのは異なるポジションを経験させる事によってゲームへの理解度を向上させる目的だったそうですが、このような経歴もワン=ビサカを彷彿させますね。

 

バイエルンのLBにはリチャーズより3歳若いワンダーキッド アルフォンソ・デイビスが既に主力として定着しており、現時点でこのカナダ代表LBと比較するのは酷ですが、ミドルレンジのパスなどリチャーズが上回っている部分も存在するので特定の状況によっては彼の方がより適合する可能性はあります。

 

また、バイエルンからすれば仮にこの移籍が失敗と評される結果になったとしても数年後にプレミアリーグのクラブに£10M以上の値を付けて転売する事もそう難しくないので昨年夏にマルセイユから加入したブナ・サールのようになるとは考えにくいです。

Embed from Getty Images  

 

参考

theathletic.com

 

 

【チェルシー】もう少し時間を与えてみませんか?

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

昨日の記事でお伝えした通り、今回は今シーズンのスタッツからランパード監督の留任・解任どちらの判断を下すべきなのか考えていきます。

 

〈昨日の記事はこちらから〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

 

データ

 

基本的なスタッツから

 

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得点と失点のバランスは実際の順位程悪くなく、寧ろ得点はリーグ3位で得失点も+11でリーグ4位の数字。

 

シーズン全体の数字は寧ろ優れている方なので問題があるとすれば負けが込んでいる直近6試合でしょうか。

 

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6試合で1勝1分け4敗と大不振。

平均得点は約1.17、平均失点は約1.67と持ち味であった得点力に陰りが見られ失点も増加傾向にあります。

 

特に痛かったのがアーセナルとのビッグ・ロンドン・ダービーを痛恨の3失点で惨敗してしまった事。

ダービーに敗れるというのは単なる1敗以上に重く、特にブカヨ・サカの芸術的な3点目はチェルシーイレブンの心を折る失点になったように思います。

 

一方で勝ち点3を手にしたアーセナルはこの勝利を機に3連勝と息を吹き返しているので正しく明暗が分かれた一戦となりました。

 

アーセナルvsチェルシー戦のハイライト〉

 

 

 

ここから再び勝利に見放される試合が続き、1月4日のマン・シティとの対決では相手方が主力選手数人を新型コロナウイルス感染で欠いていたにも関わらず、相手に倍のシュートを許す屈辱的な敗北を味わうことに……。

 

チェルシーvsマン・シティ戦のハイライト〉

 

 

 

xデータ

 

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expected dataつまり期待値では軒並みリーグトップ層に位置しており、xGは圧倒的攻撃力を誇るリバプールに次ぐ2位、xGA(失点期待値)もマン・シティ、アストン・ヴィラの後リーグ3番目の優秀な数値を記録しています。

 

xPTS(勝ち点期待値)でもリバプールから僅かに0.5ポイント差の値を出しているので、内容としては十分にチェルシーを率いる資格のある水準を保っていると思います。

 

ビッグ6で比較した場合にも第3節辺りから順調に右肩上がりの直線を描いており、顕著に内容で負けた試合というのは直近のマン・シティ戦くらいです。

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(参照:EPL xG Table and Scorers for the 2020/2021 season | Understat.com)


1試合単位で予測を行うのは難しいですが、ここ6試合の不振も何か致命的な欠陥がチームに存在しているというよりは巡り合わせの悪さで下振れしていると見たほうがよろしいのではないでしょうか。

 

せっかくランパード体制2年目である程度決まり事や戦術が出来上がってきたところでまた監督交代を決断して0から組み直しというのは得策ではないと考えています。

 

現在は期待値と実際の結果に開きがありますが、ブレる事無く戦いを続けていけばチャンピオンズリーグ出場権には十分手の届く範囲で、ハキム・ツィエク(シエシュ)というブルーノ、デ・ブルイネ、グリーリッシュ並みの影響力を与えられる可能性を持った選手もいるので、彼を中心とした構築を組み上げていけば自ずと結果もついてくると考えています。

 

 

結論

 

私の意見としては

フランク・ランパード監督解任には反対。

 

少なくとも今シーズン終了まではチャンスを与えるべきだと思います。

正直監督に就任する前はギャリー・ネビルのように大失敗してしまうのではないかと予想していましたが、攻守に一定のバランスが取れた中々に手強いチームを作り上げていると個人的にはその手腕を高く評価しています。

 

 

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(https://twitter.com/ChelseaFC/status/1344985725637279744より)

オーナーの判断自体に影響を与えるかと言えばおそらくNOだと思いますが、せめてクラブのサポーター達くらいはランパードの味方でいて欲しいですね。

 

仮に去ることになったとしてもファンに惜しまれて去るのかブーイングの嵐の中で消えていくのかではその後のキャリアに大きく違いが生じますし、後者のケースになってしまって今後チェルシーとの距離が遠くなってしまうのは全く関係ない私でも何だか物悲しい気持ちになるので解任になるとしても出来るだけ円満に。。。

 

チェルシーの監督交代には法則が存在した?

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

シーズン当初は快調に勝ち点を積み重ねてきたブルースことチェルシーがここにきて直近5戦で1勝1分け3敗と急ブレーキ。

 

この不調に相まってフランク・ランパード監督が解任に近づいているのではないかという報道が耳に入ってくるようになりました。

 

そこで今回はデータを元にランパード監督は解任すべきなのか、あるいは時間を与えるべきなのかを見定めていこうと思います。

 

 

 

過去との比較

 

まずはこちらのデータを参考に見ていきましょう

 

ロシアの大富豪ロマン・アブラモビッチ氏がクラブを買収した2003年以降にチェルシーを率いてきた歴代監督のプレミアリーグ成績表です。

 

初代のクラウディオ・ラニエリ監督は146試合で平均勝ち点1.82。

 ラニエリ氏はアブラモビッチが参加する前からチームを率いていたので体制変更後に絞ると03‐04シーズンはリーグ2位の勝ち点79で1試合平均勝ち点2.08。

 後を継ぐことになったモウリーニョ体制の中心メンバージョン・テリーフランク・ランパードを抜擢し後年の成功の礎を築き上げました。

 この表で見るとコンテ体制に次ぐ4位の数字でそれほど悪くありませんでしたが監督交代に踏み切りました。

 

2代目はご存じスペシャル・ワンことジョゼ・モウリーニョ監督。

 モウリーニョ氏は2期に渡って監督を務めているので第一次政権時のデータだけを抽出すると120試合で合計勝ち点280、1試合平均勝ち点2.33で歴代1位の数字を残しました。

 監督退任の理由もオーナーとの不和によるものが大きかったとされ、ファンの間でもこのモウリーニョ第1次政権は伝説のチームとして今も熱く語り継がれています。

 

アブラモビッチ氏の忍耐力が低下したのがこのモウリーニョとの喧嘩別れ以後となり、暫定監督として空中分解寸前のチームをまとめ挙げたアヴラム・グラント氏はモウリーニョに匹敵する1試合平均2.31の成績を残したもののシーズン終了後に解任。

 

その後は誰一人として100試合以上チームを率いた指揮官は存在せず、僅か20数試合で解任された監督は4人いる有り様。

 

その中にはブラジルの名将ルイス・フェリペ・スコラーリリバプールにCLのタイトルをもたらしたラファ・ベニテス等実績十分の面々もいるので、名の知れた監督だからといってチェルシーでは時間を与えられるわけではないようです。

 

基本的に1試合平均勝ち点が2.00を下回ると危険水域で、就任初年度に1試合平均2.45という非常に高い水準でプレミアリーグ優勝を果たしたアントニオ・コンテも翌シーズンは1試合平均1.84までスコアを落とし解任。

 

監督ごとではなくシーズン毎に成績を区切るとものの見事にその傾向が見られたので表にしてみました。

 

分水嶺が明らかに

 

過去10シーズンの結果と監督交代の有無を示した表が以下となります。

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先述のとおり1試合平均勝ち点が2.0を上回ったシーズンは留任。

38試合換算では勝ち点76が残留に求められるスコアとなっているように見えます。

 

勝ち点76という数字は例年3位か4位に相当する数字なので、チャンピオンズリーグ出場権を手にしたうえでリーグ戦の優勝争いに終盤まで絡む、あるいは何らかのタイトルを手にすればオーナーのご機嫌を損ねずに済むのかも。

 

リーグ戦の順位は13‐14シーズンと18‐19シーズンで同じ3位にも関わらず後者のマウリシオ・サッリ監督は結局シーズン終了後に解任されているのでチャンピオンズリーグ出場権を獲得しても勝ち点が伸び悩んだ場合には首を切られるケースもあるようです。

 

 

こうして見比べてみると流石のアブラモビッチ氏もクラブ随一のレジェンドで、まだ若く監督経験の浅いフランク・ランパードにはある程度猶予を与えているようですね。

 

昨シーズンは勝ち点66の4位で無冠。

 これまでのチェルシーならまず間違いなく監督交代に踏み切る数字ではありますがそうはせず、ランパードに2シーズン目も指揮権を委ねています。

 

そして今シーズンのチェルシーはここまでリーグ戦17試合で勝ち点26。

 1試合平均では1.53となりこれは第2次モウリーニョ政権の瓦解によって大混乱のままシーズンを終えた2015‐2016以来の低水準。

 

仮に今のペースで38試合を終えると勝ち点58。

チャンピオンズリーグ出場権にはまず届かない数字なので解任論が活発になるのも頷けます。

 

1試合平均勝ち点を2に持っていくにはここから21試合で勝ち点50の積み上げが必要となり、これは1試合辺りでおよそ2.38が要求される数字。

 シーズン全体のスコアに直すと勝ち点90ペースでの巻き返しを達成しなければクリアできない数字なので正直無理だと思います。

 

昨シーズンは何とか噴火せずに済んだ解任ゲージもリーグ戦折り返し近くまで来て遂に火口寸前まで上がってきているとしても不思議ではありませんね。

 

The Athleticなど信用度の高めのメディアでも解任論が報じられているので可能性とし ては3割程度で2週間以内に解任があるのではないかと踏んでいます。

theathletic.com

 少し前までは所謂ビッグ6の中でも解任から遠い方に位置していると見られていたので、このような情勢になってしまった事は本当に予想外。

 

Embed from Getty Images  

後任候補も丁度アッレグリやトゥヘルといったアブラモビッチ氏の好みに合致しそうな戦術家タイプのビッグネームが席を空けているので、他のクラブに取られないうちに彼らを確保しに動くことは十分に考えられます。

 

 

あとがき

 

今回の記事では監督交代が発生するか否かを過去のデータから考察していきましたが、次回はランパード監督の采配・チーム運用を鑑みて本当に首を挿げ替えるべきなのか、あるいは時間を与えるべきなのかを考えてみる予定です。

 

お読みいただきありがとうございました。

【マンチェスター・ユナイテッド】フレッチャーがトップチームに加わる

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

今回はマンチェスター・ユナイテッドのコーチ人事について大きな動きがあったのでその事についてとなります。

 

 

フレッチャーがトップチームのコーチに就任

 

選手時代は主にセントラルハーフとしてマンチェスター・ユナイテッドで342試合の公式戦に出場し、アカデミー育ちの人気選手であったダレン・フレッチャーがトップチームに合流した事が発表されました。

www.manutd.com

 

フレッチャーは昨年1月に現役引退を発表したのち10月からは古巣マンチェスター・ユナイテッドのU-16で指導に当たっていたのですが、2021年1月4日付でトップチームのコーチ陣にフルタイムで加入してスールシャール体制のサポートに回る事になります。

 

U-16コーチ時から度々トップチームの試合のベンチに顔を見せていたので今回の昇進は既定路線であったと考えています。

 

2018年夏からアシスタントマネージャーの役職に就いていて中盤でコンビを組むことも多かったマイケル・キャリックと共にクラブの大きな支えになってくれる事を期待しています。

 

彼はキャリアの最盛期であった2011年11月に日本では難病指定もされている潰瘍性大腸炎という大病を患って長期離脱せざるを得ない状況に追い込まれしまった経験もあるので、そのような痛みを知っている彼ならば苦しい立場に立たされている選手にも寄り添える素晴らしいコーチになる事が出来るのではないかと私は考えています。

 

また、フレッチの加入によってファーストチームのコーチングスタッフにはマッケンナ、キャリック、そして彼と30代の若いスタッフが大分増えてきたので彼らが今後長きに渡ってクラブの繁栄の礎となってくれれば理想的。

 

現役時代のフレッチャーといえばスコールズキャリックの陰に隠れがちで注目される事はあまり多くありませんでしたが、積極的なプレースタイルで相手のキープレイヤーを潰してくれるファイター系の好選手だったので、特徴が似ているマクトミネイやフレッジに的確な助言を与えて更なるレベルアップに貢献してもらいたい。

 

 

特にマクトミネイ、もといマクソースは試合単位の波の激しさや時折見られる淡白なディフェンスを改善することが出来ればクラブのシンボルになる事も夢物語ではないと思っているので、フレッチから学べる事は多いのでは。

 

〈”マクソース”が気になった方はこちら〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

スポーツ科学部門にも頼れる新戦力

 

この日明らかになったコーチングスタッフの補強はフレッチャーだけではありません。

 

もう一人はリハビリや理学療法スペシャリストであるロビン・サドラ―氏。

www.manutd.com

 

この方は新設されたリハビリ部門及び理学療法部門代表という役職でチームに加入。

 

サドラ―氏は2000年から16年半ライバルクラブであるマンチェスター・シティのフィジオを務め、16年12月からはラムズことダービー・カウンティのヘッドフィジオの職についていた経験豊富なスタッフで、マンチェスター・ユナイテッドで彼に割り当てられた仕事はトップチーム、アカデミー、女子チームのリハビリ・理学療法の統括的役職であるとされています。

 

今シーズンのユナイテッドは他のプレミアのクラブに比べてターンオーバーが成功しているからか怪我人を少なく抑えられているように感じまずが、更にメディカルスタッフのレベルが向上することで大怪我に発展する前に休養を与えたりそれぞれの細かい負傷に対して適切な管理体制が敷けるようになるといいですね。

 

次から次へと判明するフットボーラーの新型コロナ規則違反

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

昨日のチェルシーvsマンチェスター・シティの対決は主力を複数新型コロナで欠き、不利とみられていたアウェイのシティが1vs3で見事に勝利を収めましたが、その裏では信じられないような愚行もありました。

 

 

 

バンジャミン・メンディ大晦日にパーティー

 

メンディと言えばそのひょうきんな性格からクラブではムードメイカーとして扱われているお調子者的存在ですが、the sun誌の報道によれば昨年の大晦日に親戚やシェフなどを自宅に招き入れて夜通しパーティーに明け暮れていたのだとか。

 

近隣住民の証言によれば花火大会を開いていてその夜は女性の楽しんだり叫んだりする声が聞こえたという事ですから所謂どんちゃん騒ぎ。

 

the sunはタブロイド誌ですので信頼度はあまり高くありませんが、この件に関してはメンディ自身から謝罪が発表されているので誇張はあるにしてもおおよそ事実でしょう。

 

 

マンチェスター・シティはご存じの通りクラブ内で新型コロナのクラスターが発生していて練習場の閉鎖などの措置が取られていた最中での今回の行動だったので、はっきり言って理解に苦しみますしリーグ側からも厳しい処罰を下して欲しいですね。

 

マンチェスター・シティ側も今後内部調査を行うと言っていますが、この規則というのはイギリス政府から出ているものでFA(フットボール協会)とは直接関係がなく、その気なればほんの僅かな罰金程度で済ませる事さえ可能です。

 

 

ロンドンでは複数のクラブから

 

メンディと同じようにこの外出制限を破った選手がロンドンでは複数人、いくつかのクラブに跨って出てきています。

 

1例目

 

トッテナムからエリック・ラメラ、ジョバンニ・ロ・チェルソ、セルヒオ・レギロンの3名。ウエストハムからマヌエル・ランシーニの計4人がロ・チェルソの自宅に集まって各々の親族を含めると総勢20名近くの大人数でホームパーティーを行いその様子をSNSに投稿しました。

www.dailymail.co.uk

 

また、その中でラメラとロ・チェルソに関しては新型コロナに感染している事も分かったので、彼らの取った行動はフットボール内外から多くの批判を集める事態になっています。

 

トッテナムの指揮官ジョゼ・モウリーニョは彼らの行動に深い失望を覚えたとのことで実際に騒動発覚後の1月2日に行われたリーズとの試合では上記2人とは違い陰性だったレギロンも問答無用でベンチ外。

 

レギロンは本来ならばLBのファーストチョイスなので起用したかったところですが、ここで甘い処分をしてしまえば他の者に示しがつかないのでこれは正しい判断だと私は思っています。

 

 

2例目

 

フラムのアレクサンダー・ミトロヴィッチとクリスタル・パレスのルカ・ミリヴォイェヴィッチと両者の家族で大晦日の夜にホームパーティーを開催。

www.thesun.co.uk

 

特にミトロヴィッチの所属するフラムでは昨日お伝えしたように新型コロナのクラスターが発生して2試合の順延が決まるほど深刻な状態にある状況なので、そんな最中に気心の知れたセルビア代表のチームメイトとはいえこのようにパーティーを開くというのは言語道断。

 

 

そして何より問題なのがクリスタル・パレスはこのようなルール破りを犯したミリヴォイェヴィッチを知らぬ存ぜぬでスタメン起用した事です。

 

この判断にはパレスのサポーターですら批判的で、普段クラブのリポーターを務めているマット・ウーズナム氏からも厳しい指摘の声が飛んでいます。

 

 

 パレスの指揮官ロイ・ホジソンはこの判断について”試合に勝利する為に正しい判断であった”と発言しましたが、問題は既にそのような次元には留まっていません。

 

 

フットボール選手という人々の関心を集める半分公人のような存在が政府の発した規則に違反したにも関わらず何のお咎めもなく元の状態に復帰というのでは大多数のルールを守っている市民に示しがつきませんよ。

 

「自分たちだって我慢をしているのにあいつだけは特別なのか?」

そういう思われて仕方のない甘すぎる措置です。

 

しかもミリヴォイェヴィッチはクラブのキャプテンという周りの模範とならなければいけないポジションにいる人物なので、今回の失態に何も処分をしないというのは今後クラブ内にも深い禍根を残す事になるでしょう。

 

 

感想

 

 今回の一件で分かった通り裁定をクラブ側に任せているようではこのような問題が起きてしまうので、プレミアリーグ側から強い制裁のアクションを取れるようなルール改定が必要かもしれませんね。

 

例えば人種差別発言を巡る騒動のようにガイドラインを作って罰金や出場停止の期間をしっかり定めるというのも1つの方法。

 

正直カバーニのあの発言が3試合出停で上記の規則違反は全く処分なしという現状には納得できかねるところがあります。

 

カバーニの処分自体がというより後者に対してしっかり厳罰に処していくべきという意味で。

 

 

 

 

 

 

 

 

陽性者が増え続けるフラム。これで試合順延は2試合に

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

3が日特有の時間の流れの遅い感じが好きです

 

 

 3例目はフラムでCovid-19クラスタ

 

 

イングランドプレミアリーグのフラムでは昨年12月30日に予定されていたトッテナム戦に続き、年を跨いで現地時間1月3日12:00に予定されていたバーンリー戦の延期が発表されました。

 

トッテナム戦の延期を受けて再びウイルス検査を行った結果、フラムではCovid-19の陽性者が更に増加したために今回の決定がなされたとのこと

(ソース:Burnley v Fulham postponed

 

 

プレミアリーグのクラブでクラスターが発生したのはこれで3例目。

 

11月下旬にニューカッスルで確認されたのが最初で、この影響により12月4日に予定されていた対アストン・ヴィラ戦が延期になり、現在もサン・マクシマンとジャマール・ラッセルズは後遺症に悩まされています。

 

 

2例目は先日判明したマンチェスター・シティ

この影響により12月28日の対エバートン戦が延期となり、この時点でカイル・ウォーカー、ガブリエル・ジェズスの感染が明かされていました。

 

1月3日の夜に予定されている対チェルシー戦は日程を変更せずに開催することが決定しましたが、指揮官ペップ・グアルディオラが会見で語った話によれば先述の2名に加え更に3選手が感染し、この一戦では5人のプレイヤーを欠いて戦う事になるようです。

 

不確定情報の為ここではお伝えしませんが、マン・シティファンのコミュニティでは既に残りの3名の名前も出てきていて、それが事実だとすればクラブにとってはかなりの痛手だと思います。

 

また、カイル・ウォーカーに関しては4月のロックダウン中に2人の売春婦を招いて性交渉を含むパーティを開いていたことが問題となっていたので、今回の件とは直接関係している訳ではありませんが他の選手に比べると厳しい批判の声が多いですね。

 

www.espn.com

 

 

選手補強・放出にも影響が出る?

 

フラムに話を戻すと、FAカップが加わってより日程が厳しくなる1月にこのような形で試合を消化できない時間が続くことはあまりよくないですね。

 

ドロー続きではありましたが12月は5試合で僅か1敗という形でチームもやや昇り調子であったので、ここで1週間以上試合から遠ざかってしまった事はプレミアリーグ残留に大きな影響を与える事は間違いないと思います。

 

更にいえばシティの前例で選手5人+スタッフ数人の陽性者ではまだ試合を執り行う事が分かっているので、フラムは更に深刻な事態に陥っている事が想像に難くありません。

 

1月といえばクラブにとっては選手の売買を行う大切な1カ月でもありますが、チームでクラスターが発生しているとなれば加入に難色を示す選手も増えるでしょうし、反対にフラムから選手を放出する際にも嫌な顔をされるケースが出てきそうな予感。

 

上記の懸念から現在のスカッドのままリーグを戦い抜かなければならない可能性が高いと思われますが、それゆえに今回のクラスターで選手達に後遺症が残ってしまうとそれが致命傷になりかねません。

 

感染した方々の1日でも早い完全復活を心より祈ります。

 

 

あとがき

 

このブログでは以前に中盤を底上げしたいクラブにザンボ・アンギサの獲得を推薦しましたが、このような状況ではそれも厳しくなるかもしれませんね。

 

〈アンギサについてはこちら〉

 

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

各クラブの関心はブライトンのイヴ・ビスマに集中する事になると思われます。

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【試合レビュー】薄氷の勝利!遂に首位リバプールと勝ち点で並んだマンチェスター・ユナイテッド

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

プレミアリーグは1月1日からエンジン全開フルスロットル。

 

マンチェスター・ユナイテッドはホーム、オールド・トラッフォードで好調なシーズンを送る暫定5位のアストン・ヴィラと対戦します。

 

 

 

試合プレビュー

 

 

まずは訃報からお伝えしなければなりません。

 

1970年代にユナイテッドの監督を4年半ほど務めたレジェンド、トミー・ドハーティ氏が大晦日の12月31日に自宅で逝去されたそうです。

トミー・ドハーティー氏が逝去 | マンチェスター・ユナイテッド公式サイト

 

サー・マット・バスビーの黄金世代がサイクルの終焉を迎えた70年代前半の苦しいチームを引き受けたので一度はクラブを降格させてしまいましたが、1シーズンで再昇格を果たすと、1977年にはリバプールを2vs1で破りFAカップのタイトルを手にするなど、クラブの再興に多大なる貢献を果たした人物です。

 

"The Doc"ことドハーティ氏はアストンヴィラでも指揮経験があるので、この試合ではその栄光をたたえる意味も込めて黙祷が行われるでしょう。

 

 

アストン・ヴィラ 

 

アストンヴィラのキーマンは何といっても10番を背負うジャック・グリーリッシュ。

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夏の移籍マーケットではマンチェスター・ユナイテッドへの移籍も噂されましたが、ヴィラと新たに2025年まで続く新契約を結び残留を決断しました。

 

各種スタッツを見るとチャンスクリエイト数はブルーノ・フェルナンデス、ケビン・デ・ブルイネといった猛者たちを抑えてリーグ首位。

xAでもブルーノに0.1差の2位につけるなど、昨シーズンはVARのミスで命からがら残留を果たしたクラブの大躍進には彼の大活躍が必要不可欠でした。

 

 

そのグリーリッシュに加えチャンピオンシップから個人昇格してきたオリー・ワトキンス、マティ・キャッシュの2名の活躍は勿論のこと、ここ数試合はアヤックス育ちの元エリート、アンワル・エル・ガジの得点量産も大きなサプライズ。

 

2017年1月のリール加入以後は中々ポテンシャルを発揮できずにいましたが、ここにきて嘗ての輝きを取り戻す縦横無尽のプレーをウイングで見せてつけています。

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マンチェスター・ユナイテッド

 

一方のマンチェスター・ユナイテッドカバーニが3試合の出場停止処分でこのヴィラ戦から離脱。

 

リンデロフも未だメンバー復帰とは行かず、この試合でもスカッドから外れる事が濃厚とされています。

 

そしてウルブス戦を前半45分で退いたLBのアレックス・テレスに関しては交代は怪我ではなく戦術的理由ということで問題なく起用できる見込み。

 

 

怪我人情報

 

マンチェスター・ユナイテッド

リンデロフ、ロホ

 

アストン・ヴィラ

ウェズレイトレゼゲ

 

 

スタメン

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

8マタ、11グリーンウッド、14リンガード、21D.ジェームズ、26D.ヘンダーソン、27テレス、31マティッチ、34ファン・デ・ベーク、38トゥアンゼベ 

 

主にチャンピオンズリーグで使用していたダイアモンド型の4‐4‐2が予想されています。

 

ホームでのライプツィヒ戦では5得点の大勝の要因になったこの初見殺しの陣形がプレミアリーグでどのくらい通用するかどうかは見所の1つです。

 

ブルーノは連戦の疲労が色濃くみられるのでこの試合ではポグバ、マルシャルといった比較的休養を与えられている選手の奮起に期待。

 

 

アストン・ヴィラ

 

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ベンチ入り

1ヒートン、3N.テイラー、14C.フリハン、19ナカンバ、24ギルベール、27エル=モハマディ、30K.ホース、39K.デイビス、41J.ラムジー

 

こちらはマンチェスター・ユナイテッドより一日休みが多い中3日という事で現状のフルメンバーで来ました。

 

全体的に弱点といえる箇所が存在しない良いメンバーですね。

バックラインもコンサの台頭とキャッシュの獲得によって盤石になりました。

 

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そして忘れてはいけないのがアーセナルから獲得したGKのエミリアーノ・マルティネス

 

15試合で8つのクリーンシートはリーグ1番の数字です。

そしてセーブ率もロリス、ポープに次ぐ3番目の数値と今プレミアリーグで最も注目されているGKの1人。

 

 

試合内容

 

予想とは異なり、マンチェスター・ユナイテッドのフォーメーションは普段の4-2-3-1でポグバを左サイドに配置する形で試合に臨んできました。

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 ユナイテッドは前半の早い時間帯から試合をコントロールし10分にはマルシャルが左45度の位置からコントロールショットでゴールを狙いますが、ややコースが甘くマルティネスの守備範囲内。

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ヴィラも左右の至る所にフリーマンとして顔出すグリーリッシュやRBのキャッシュの精度の高いボールから幾度かチャンスを作りますが得点に至る好機とは行きません。

 

 

今宵のワン=ビサカは一味違う

 

ビッグチャンスを幾度か得点に結びつけられずに不穏な空気が流れ始めたマンチェスター・ユナイテッドでしたが、右サイドをドリブルで駆け上がったワン=ビサカの低弾道クロスにマルシャルが頭で合わせ、前半40分に先制点が入りました。

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2021年のチーム初ゴールはマルシャルという事になりました。

ここ数試合は徐々にゴールに直結する働きが増えてきた印象があるので、ここから二桁ゴール&アシストを目指していきたいですね。

 

 

この試合では右サイドにラッシュフォードが入った事により安心してボールを預けられる先が増えたのでワン=ビサカは普段よりもプレーしやすい様に見えました。

 

グリーンウッドとユニットを組むと二人とも余裕がなくあたふたしてしまうので彼にとってはマタやラッシュフォードのようにある程度無理なパスでも何とかしてくれる選手の方が良いのかも。

 

彼に複雑なタスクを与えてしまうと機能不全に陥りやすいので、シンプルに上下動をするだけでいいという環境作りが大切ですね。

 

 

アストン・ヴィラの反撃

 

前半は1点リードで折り返してアウェイチームにも殆どチャンスを与えなかったユナイテッドですが、後半に入ると一転してアストン・ヴィラペース。

 

50分に右サイドを崩され最後はキャッシュのGKの頭上を狙ったシュート。

 

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続く51分にはグリーリッシュのクロスからワトキンスのヘディングシュートで連続して失点のピンチが訪れました。

 このシュートに対するデヘアの反応は流石でした。

こういう理不尽セーブこそが彼の醍醐味。

 

 

その後もヴィラの攻勢が続き、試合が動いたのは58分でした。

 

FKのリスタートを巡ってワン=ビサカが審判とやり合っている一瞬の隙を突かれてがら空きの右サイドでグリーリッシュがボールを受け取ると、彼のグラウンダークロスから最後はファーサイドで待ち構えていたB.トラオレがデヘアの脇を抜いて同点ゴール。

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PKで勝ち越し

 

失点直後の60分、左サイドの深い位置のスローインからポグバがドリブルでペナルティエリアに侵入すると、これに堪らずドウグラス・ルイスが足を引っかけてしまいPKの判定が言い渡されます。

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キッカーはブルーノ・フェルナンデス。

普段とは異なりシンプルなキックで左隅へ鋭いシュートを突き刺しこれで再びユナイテッドが1点リード。

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もしかしたら先のビッグ・ロンドンダービーのジョルジーニョのPK失敗が頭に思い浮かんだのかもしれませんね。

 

 

背番号3がチームを救う

 

先程のPK以降試合はよりオープンな展開となり、ここから試合終了までに両チーム合わせて13本のシュートが放たれました。

 

 

76分のブルーノ・フェルナンデスのシュートや82分のタイロン・ミングスのヘディングシュートはもう少しで得点という一撃でしたがスコアは動かずアディショナルタイムへ突入。

 ATは5分が提示されました。

 

 

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最大のピンチは試合終了直前の95分、追加点を狙ったポグバのプレーが裏目となり、カウンターから右サイドを崩されるとまずはケイナン・デイビスのヘディングシュートをマグワイアが頭で気合のブロック。

 

すぐさまこぼれ球に反応したデイビスが再びシュートを試みますが、この絶体絶命の一撃に反応したのはエリック・バイリー。

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(https://twitter.com/ManUtd/status/1345290245286182912より)

 

常人なら筋を切りそうな身体を張ったシュートブロックで難とかこの危機をしのぎ切り、試合はホームのマンチェスター・ユナイテッドが2vs1で勝利しました。

 

試合後には味方がこぞって彼に駆け寄りその貢献を称えました。

 

 

動画ハイライト

 

 

交代選手

 

マンチェスター・ユナイテッド

65分 in:マティッチ out:マクトミネイ

87分 in:D.ジェームズ out:ブルーノ・フェルナンデス

94分 in:トゥアンゼベ out:フレッジ

 

アストン・ヴィラ

79分 in:J.ラムジー out:B.トラオレ

84分 in:K.デイビス out:エル・ガジ

 

 

データ

 

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シュート数は両チーム合わせて34本という乱打線となりました。

 

注目して見てもらいたいのはファウル数。

主審のマイケル・オリバー氏がややユナイテッドに厳しめの判定だったという事も考慮しても22のファウルというのはアストン・ヴィラ10番のジャック・グリーリッシュが如何に相手にとって嫌な存在かと言うことを存分に知らしめるデータだと思います。
 

22個中8つが彼へのファウルなので、ユナイテッドとしてはとにかく彼だけは何としてでも止めなければという作戦だったのでしょうね。

 

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そんな厳しいマークの中でも4つのチャンスクリエイトで1アシストという活躍は驚異的な数字。

どうすれば彼を沈黙させられるのでしょうか。

 

 

xデータ

 

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 (参照:Manchester United 2 - 1 Aston Villa (January 01 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)

 

xGでもスコア通り1点弱の差をつけマンチェスター・ユナイテッドが上回りましたが、51分のワトキンスのシュートはxG0.37のビッグチャンスだったので、あそこでデヘアがセーブ出来ていなければ敗戦まであったかもしれませんね。

 

共にペナルティエリア内で10回以上のシュートチャンスを作ったので、見ている側としてもとても楽しい90分間でした。

 

 

マンチェスター・ユナイテッドでは攻撃面ではブルーノ・フェルナンデスとルーク・ショーがそれぞれキーパス数5つと4つで印象的な働き。

 

アストン・ヴィラはグリーリッシュとマティ・キャッシュが4つと3つでお互いにトップ下とサイドバックのクオリティが高い試合でした。

 

 

因みにPKを除いたxGトップはポグバの0.65。

得点を決められなかったことは課題ですが、この日は攻守に躍動していてファンが待ち望んでいた姿を見せてくれました。

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あとがき

 

この勝利によってマンチェスター・ユナイテッドは16試合で勝ち点33、得失点差で開きがあるので2位ではありますが、勝ち点では首位リバプールと並び優勝戦線の最前線に顔を出しました。

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直近5試合の戦績はリーグトップでなんと11月2日のアーセナル戦から2カ月間リーグ無敗を継続中。

 

1月18日のリバプールとの大一番がリーグ戦の結果を大きく左右することになりそうですね。 

 

 

 

【マギレコ】晴れ着魔法少女はいろは&ういの環姉妹ペア

皆さんあけましておめでとうございます😁

新年になった実感がまるでないいろ覇です。

 

2021年1発目の記事は答え合わせの回にしようと思います。

 

 

 

晴れ着ガチャは環姉妹

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以前の予想で私は2021年一発目の魔法少女実装は二葉さなの晴れ着verになると予想したのですが、ものの見事に外れて答えは環いろは&環ういの姉妹ペアでした。

 

〈二葉さなについての記事はこちら〉

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

さながまたしても置いてけぼりになってしまった事は心が痛みますが、新年カウントダウンの段階で環姉妹の実装はある程度推測出来ていたので驚きは少なかったです。

次はバレンタインかな?

 


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ちなみに私自身も100連したのですが出てきたのはさやかでした😳😳

まあ属性の時点で本命ではない事が分かるので光属性すり抜けに比べれば精神ダメージは少なく済みました。

(一応これで完凸なので悪くはありませんがやっぱり環ペア……)

 

 

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性能としては必ず引かなければという類いでは無いと思うので私を含め悪鬼👹は周年に向けて貯金ならぬ貯ストーンで大丈夫です🙆‍♀️ 

 

悪鬼仲間のみなさん……

済まぬ。私はこのペアの前に無力でした

皆さんはしっかり周年に備えて各自石を貯めていきませう

 

光属性のアクセル3枚持ちは貴重ですが、コネクトやマギア自体は唯一無二というものでは無く既存の魔法少女で代用可能だと思いますうんそうだよ。

 

 

あとがき

 

あまり話すぎてしまうとストーリーのネタバレになってしまうので控えますが、今回のイベントはういの固有武器にうまく絡められていてとても見応えがありました。

 

公式Twitterによれば2021年はメインストーリーをしっかり更新していくそうなので、そちらのクオリティにも期待しています。

 

PAPA先生の”フェリシアちゃん”のアイディアは本当に秀逸。

ぶっちゃけマギレポが無かったらこのアプリアンインストールしていたかもしれないくらいに毎週火曜日17時の更新をワクワクドキドキしながら待っています。

 

 

正月なので簡潔な記事でしたがお読みいただきありがとうございます😊

言い忘れていましたが今年もよろしくお願いします^^

 

 

 

【試合レビュー】終了間際のゴールでウルブスに2012年3月以来のリーグ戦勝利

どうも皆さんこんにちは、大掃除のタイミングを逃し続けてとうとう30日まで来てしまったいろ覇です。

 

イングランドフットボールは年末もお正月も関係なく毎日のように試合が開催されています。

 

マンチェスター・ユナイテッドも前節キングパワー・スタジアムで行われたレスターとのリーグ戦から中二日、これまた一筋縄ではいかない難敵ウルブスとの一戦をホーム オールド・トラッフォードで迎えます。

 

 

 

試合プレビュー

 

土曜日の試合で負傷したリンデロフはこの試合には出場しないと見られています。

 

一方でそのレスター戦を欠場したワン=ビサカは日曜日のトレーニングセッションにも参加しているので復帰する可能性が高いです。

 

そして以前より近いうちにチャンスを与えると示唆していたファクンド・ペリストリもトレーニングに招集。

 

 

マンチェスター・ユナイテッドはリンデロフとロホ。

 

ウルブスはアーセナル戦でダビド・ルイスと衝突し頭蓋骨を骨折したラウール・ヒメネス、膝の怪我で8月から長期離脱中のホニーに加え、デンドンケルも怪我の疑い。

 

 

スタメン

 

マンチェスターユナイテッド

 

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ベンチ入り

8マタ、9マルシャル、17フレッジ、21D.ジェームズ、23ルーク・ショー、26D.ヘンダーソン、34ファン・デ・ベーク、38トゥアンゼベ、39マクトミネイ

 

負荷の大きい中盤2枚はローテーションでマティッチ、ポグバを採用。

スピーディーな選手が多いウルブスに対してやや機動力不足の心配はありますが過密日程なのでそう贅沢は言っていられません。

 

グリーンウッドとワン=ビサカの組み合わせだと右サイドのビルドアップが全く機能しないので個人的にはマタ先発を希望していましたが、果たしてどうなるでしょうか。

 

 

ウルブス

 

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ベンチ入り

10ポデンセ、17F.シウバ、21J.ラディ、22N.セメド、39L.カンドル、42L.リチャーズ、54オタソウィー、60T.コルボーヌ、C.マーケス

 

前節から僅か中一日、試合間隔がホームのマンチェスター・ユナイテッドよりも短いので不利な試合が予想されますが、相性でいえばアウェイチームに分があります。

 

現在の体制になってからはプレミアリーグマンチェスター・ユナイテッド相手に無敗を貫いており、エースFWのラウール・ヒメネス離脱によるターゲットマンと得点源の不足には悩まされていますがそれでも難しい90分になる事は間違いありません。

 

フォーメーションは3‐5‐2を選択。

純粋なストライカーを起用せずトラオレとネトの2トップで試合に臨みます。

 

 

試合内容

 

序盤はウルブスペース

 

サイドアタッカーを多く配置したウルブスの狙い通り、前半最初の15分はネト、トラオレをマンチェスター・ユナイテッドが中々捉えられずにネトに2本、ネベスとヴィチーニャに1本ずつシュートを許してしまいました。

 

 

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ネトは2017年にマンチェスター・ユナイテッドやスペインのバルセロナも獲得に動いていた有望株で、昨年夏にウルブスに加入してからは成長速度が一気に加速したように感じます。

 

特に今シーズンは卓越したパフォーマンスを見せており、16試合で4ゴール2アシストは共にチーム内1位の数字。

 

彼とポデンスの両サイドは悪いニュースが続くチームにとって数少ないポジティブな要素ですね。

 

 

22分にはセットプレーからサイスのヘディングシュートがクロスバーを掠めるあわや失点という場面もありました。

 

前節トッテナム戦ではコーナーから同点ゴールを決めている選手なのでこの試合も彼の頭には警戒が必要。

 

 

3つのビッグチャンスを生かせず

 

 まずは26分、マティッチのクロスからカバーニのヘディングシュート。

 Embed from Getty Images  

シュートまでの動きはとても良かったのですが肝心のボールの行方は枠の外。

 

 

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33分には右サイドでボールを保持するグリーンウッドからファーサイドで機を伺うブルーノへ精度の高いボールが供給されます。

 

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ブルーノはジャンピングボレーでボールに触れますが、ウルブスGKのルイ・パトリシオが完璧なポジション取りでこれをブロック。

 

カバーニが出ている試合では彼がデコイランをサボらずに毎回DFを引き連れてくれるのでこのようにクロスからチャンスが生まれる機会が増えますね。

 

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そしてこのこぼれ球を自分の懐に迎え入れたカバーニがゴールを背にした状態でなんとかシュートに持ち込みましたが、ボールはゴール右へ逸れて行きました。

 

 

その後は38分にセットプレーから再びサイスが今度は左足のアウトサイドで枠内へシュートするも、これは守護神デヘアのナイスセーブで難を逃れ前半はスコアレスで折り返す事になりました。

 

 

疲労からか両チーム得点機から遠ざかった後半

 

マンチェスター・ユナイテッドはハーフタイムでLBのアレックス・テレスを下げルーク・ショーを投入。

 

ウルブスも55分に10番ダニエル・ポデンセを投入しお互いに攻撃の組み立てを図りましたが試合間隔の短い12月後半のイングランド、お互いに疲労の色が強く見受けられそのポデンセも早速太ももを庇う様子を見せるなど満身創痍のピッチ上では決定機が中々生まれず刻々と時計の針が進んでいきました。

 

 

Embed from Getty Images  

68分にはコーナーキックのこぼれ球から最後はカバーニがボールを押し込みマンチェスター・ユナイテッドに先制点が生まれたかに見えましたが、そのカバーニオフサイドで試合は続行。

 

リプレイを見ると16番のコーディがハンドを犯したようにも見えましたがこれに関しては追及されず。

 

 

Embed from Getty Images  

ウルブスは71分にサイスがヘディングシュートでこの試合3回目のシュートでゴールに迫りますが、こちらも直前のプレーでオフサイド

 

 

クロップ監督じゃないですけどこの日程本当に改善する気はないんですかね……

流石に中1日はおかしいのでは

 

 

最後の最後で大ドラマが待っていた

 

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アディショナルタイムに入り勝ち点1を分け合うのだろうと考えていた92分、ブルーノのロングパスが通りラッシュフォードがペナルティエリア内に侵入成功。

 

ラッシュフォードは得意の緩急を駆使したドリブルで疲労困憊のウルブスDFのマークから一瞬外れると珍しく左足でのシュートを選択。

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このシュートが不運にも再三セットプレーやクロスから好機を演出していたサイスの背中に当たってそのままゴールイン!

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劇的な決勝ゴールが決まり、試合はマンチェスター・ユナイテッドがウルブスに1vs0で勝利しました。

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(https://twitter.com/ManUtd/status/1344042349463285761より)

 

 

動画ハイライト

 

 

交代選手

 

マンチェスター・ユナイテッド

46分 in:ルーク・ショー out:テレス

64分 in:マルシャル out:グリーンウッド

95分 in:マクトミネイ out:ブルーノ

 

ウルブス

55分 in:ポデンセ out:ヴィチーニャ

68分 in:F.シウバ out:P.ネト

 

 

データ

 

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全体的にチャンスが少ない試合となり、ウルブスはシュート数が1ケタとあまり効果的な攻撃が出来ませんでした。

 

ビッグチャンスはマンチェスター・ユナイテッドが3つ、ウルブスは無し。

 

ウルブスは先日アトレティコ・マドリーとの契約を解除したジエゴ・コスタの獲得も噂に上っていますが、確かにストライカーの補強をしたい結果ですね。

 

この試合でも途中出場した18歳のファビオ・シウバは正直時期尚早な感もありますので出来れば経験のある選手を加えたいところ。

 

 

xデータ

 

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(参照:Manchester United 1 - 0 Wolverhampton Wanderers (December 29 2020) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)

 

xGもおおよそスコア通りの結果となり、マンチェスター・ユナイテッドがウルブスを1点弱上回る結果となりました。

 

ウルブスは先述の通り、セットプレーからシュートを2本放ったCBのロメイン・サイスがxG0.13でチームトップ。

 

一方マンチェスター・ユナイテッドはxG1.07のカバーニ

2つの決定機のうちどちらか1つは決めておきたかったですね。

 

 

振り返り

 

この試合ではバックラインの奮闘が目立ち、

  • ハリー・マグワイア
  • エリック・バイリー
  • ネマニャ・マティッチ

の3名はとりわけ優秀なパフォーマンスでした。

 

 

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マグワイアはタックル試行3回でうち2回勝利、インターセプトはチーム最多タイの3つと守備面の貢献は勿論ですがパス成功率も93.1%の優秀なスコアを記録。

 

ボールロストも0回だったので本当に堅実な90分間でした。

 

特にロングパスを16回中15回成功というのは本当に素晴らしい数字です。

 

 

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バイリーは怪我のリンデロフの穴を感じさせない働きで、クリアとインターセプトでチーム最多の3回を記録し、加速に難のあるマグワイアを補完するかのように相手のネト、トラオレといったスピードスター相手にも全く引けを取らない身体能力で適切に対処していました。

 

やはり持っているポテンシャルはチーム随一。

23日のカラバオカップエバートン戦から1週間で3試合フル出場中と監督の信頼を取り戻した感もあるので怪我だけは本当に本当に気を付けて!

 

 

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マティッチはビルドアップから相手ペナルティエリアまでの広範囲で高い貢献を見せており、26分のカバーニへのキーパスを含む9本のファイナルサードでのパスはチーム最多タイ。

 

ボールを運んだ距離も480ヤードで最多とそのリーチを生かしたプレーでチームのビルドアップを大いに助けました。

パス成功率は96.4%という驚異的な数値を記録しています。

 

 

セントラルハーフとLBはハイレベルなローテーションが可能なので今後の過密スケジュールを戦い抜く上で大きなアドバンテージですね。

 

他のチームに比べると少ない怪我人で済んでいるのもこの層の厚さが大いに関係していると思います。

 

あとはブルーノ、ラッシュフォード、マグワイア辺りにどこで休息を与えるかというのがスールシャール監督に課せられた重要なミッション。