どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
今回は主にスカッドの整理が多くなるとみられる今冬のマンチェスター・ユナイテッドの移籍市場での動きについて現時点で1度まとめていこうと思います。
選手獲得
アマド・ディアロ
かねてより噂されていたアタランタ所属の若手アタッカー、アマド・ディアロの獲得が正式に決定しました。
Signed ✍️
— Manchester United (@ManUtd) 2021年1月7日
Sealed 🤝
Delivered 👋
We are 𝙙𝙚𝙡𝙞𝙜𝙝𝙩𝙚𝙙 to confirm @AmadDiallo79's transfer to United has been finalised!#MUFC
契約期間は2025年6月までの4年契約で、更にクラブ側に1年の契約延長オプションがついているので実質5年契約。
背番号は19番に決定!!
ディアロの経歴に関してはマンチェスター・ユナイテッド公式ホームぺージにおいて事細かく紹介されているのでここでは省略させていただきますが、アタランタではメッシに例えられていたほどの選手ですので、ボールコントロールには絶対的な自信を持つテクニカルなプレイヤーです。
〈アマド・ディアロの経歴〉
現在のユナイテッドにはあまりいないタイプの選手で、それこそ夏の移籍市場で熱心に獲得を狙っていたジェイドン・サンチョのように狭いエリアでも独力で打開出来るポテンシャルを持ったヤングスターだと見ています。
決して低くはない移籍金を費やして獲得した選手なので、直ぐにでもトップチームでの役割を期待しているかもしれません。
彼は2002年7月11日生まれの18歳なので、プレミアリーグの登録リストに加える必要のないU-21プレイヤーとしてチームに合流次第すぐに試合に起用することが可能。
因みに、少し前まで彼の名前はアマド・トラオレとして知られていましたが、昨年夏に自身のSNSの名前をアマド・ディアロに変更し、その後イタリアで取得したパスポートの名前も”アマド・ディアロ”で登録されたので、特別な理由がない限りはそちらの名前で呼ぶようにしていきましょう。
噂
獲得
モイセス・カイセド
以前このブログでも紹介したエクアドル代表の若きセントラルハーフ、モイセス・カイセド。
12月下旬には今冬の獲得がほぼ100%決まっているという報道もありましたがその後はややトーンダウン。
ここ最近は同じプレミアリーグのウエストハム、エバートン。そしてアメリカMLSのクラブへの加入も噂され、普段のように移籍金の底上げを狙った相手クラブ側からの駆け引きなのかあるいは本当にユナイテッドが獲得競争の1番手から外れたのかはまだ分かりません。
〈BREAKING!!〉
マンチェスター・ユナイテッドはモイセス・カイセド獲得レースから退いているという最新情報がFabrizio Romanoより報じられました。
West Ham and Everton - as Chelsea too - are not close to sign Moises Caicedo in this moment. Same for Atlanta [MLS]. The race is open and many clubs are involved. Manchester United have 100% decided *not* to sign him, as reported today here. 🔴 #mufc #efc #whufc https://t.co/1yns2pmDjV
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) 2021年1月8日
カイセド自身はマンチェスター・ユナイテッドへの参加を希望しているものの、クラブ側は彼を優先事項とは位置付けしておらず、今回の移籍市場では獲得を見送るとの見方が強くなりました。
そんな......😨
マックス・アーロンズ
イタリア人フットボール記者ファブリツィオ・ロマーノ(Fabrizio Romano)氏によれば獲得決定のディアロ、先述のカイセドの他にCBとRBにそれぞれ1人ずつ選手を加える可能性があるそうです。
CBに関しては今のところ具体的なプレイヤー名は出てきていませんが、RBはワン=ビサカのアタッキングサードでの手詰まりと疲労によるパフォーマンス低下を思慮し、チャンピオンシップ首位ノリッジ所属のマックス・アーロンズの獲得を検討している模様。
アーロンズはワン=ビサカと真逆のタイプで守備の対応特にタックルには課題を残すものの、攻撃時には1人で右サイド大外のレーンを任せられる突破力が魅力の選手で今シーズンはディフェンダーながら1試合平均1.3のキーパスを記録している好プレイヤー。(データは第23節時点)
懸念は空中戦の弱さで、昨年プレミアリーグでの空中戦勝率は35.4%。
批判対象になっている今シーズンのワンビサカでも46.3%なので、これまで同様に自陣右サイドに向けて放たれるロングボールにどう対処するかという課題は継続してしまいますね。
ノリッジがプレミアリーグに在籍していた昨シーズンの数字で両者を比較するとこのような力関係となります。
(Max Aarons | Norwich | xG | Shot Map | Goal stats | Understat.comより)
緑:アーロンズ 青:ワン=ビサカ
xAやキーパスといった攻撃の指標は両者の所属するクラブの強さに大きな差がありながらもほぼ同格かややアーロンズが勝っているので、やはり攻めに転じた際の脅威ではアーロンズが勝っているように思います。
個人的にはアストン・ヴィラのマティ・キャッシュが一番好みですが、夏に移籍したばかりの彼に比べると獲得難易度ではアーロンズの方が容易なので冬の市場でどうしても補強したいという場合には彼が適しているのかも。
しかしながら市場価値は2000万ユーロ以上とされ、まだ3年以上契約期間が残っていますから決して低い移籍金では獲得できない選手だと思います。
更にノリッジは現在チャンピオンシップ首位を走っている状況なので選手自身もクラブと共に再昇格することを望んでいる可能性も大いにありますね。
放出
マルコス・ロホ
2014年ブラジルW杯で名を挙げ、その夏にマンチェスター・ユナイテッドに加入したマルコス・ロホですが、カードコレクターである事や負傷離脱の多さが仇となって中々クラブでは信頼を得ることが出来ず、プレミアリーグでは加入初年度の14‐15シーズンの22試合出場が最もピッチに立った年で今シーズンを含め直近4シーズンでは僅かに17試合の出場に留まっています。
昨シーズンの冬の移籍市場でも母国アルゼンチンの古巣エストゥディアンテスへローン移籍をしましたが、怪我の影響から1試合の出場に留まり最後の公式戦出場は昨年2月まで遡ります。
まだ30歳という若さながらキャリアの岐路に立たされているロホですが、この冬はアルゼンチン随一の名門ボカ・ジュニアーズが獲得に向けて動きを見せている様子で、3年契約を提示しているという報道もあります。
しかしながらボカはこの取引に関して移籍金を払いたくはないようで契約が切れる今年6月以降の加入を考えているとか。
残り半年なのでユナイテッド側から契約解除を申し出て交渉を早める事も可能性としては考えられますが、近年の移籍市場での動きを見るとそれは無さそう。
セルヒオ・ロメロ
その移籍市場での動きで大きく損害を被ってしまったのがこのセルヒオ・ロメロ。
守護神デヘアに加え、昨シーズンシェフィールド・ユナイテッドで正GKとしてプレミアリーグ屈指のスタッツを記録したディーン・ヘンダーソンのローンバックが決まった事で移籍を志願していたロメロですが、クラブ側は中々動きを見せずに結局移籍は叶わず、20‐21プレミアリーグの登録リストからも外されてしまって半ば飼い殺し状態。
ロメロへの酷い処遇に関しては私自身も憤りを感じており、迅速に次のクラブを見つけて欲しいですね。
〈ロメロへの想いはこちらから〉
irohasesun-fm-foot.hatenablog.com
具体的な動向に関してはロホと同じくボカ・ジュニアーズの関心が伝えられているほか、クラブOBのデイヴィッド・ベッカムが共同オーナーを務めるMLSのインテル・マイアミ、プレミアリーグでも低パフォーマンスが続くマット・ライアンの退団に備えてブライトンが興味を示すなど、数多くのクラブが彼の獲得に向けて動いているようです。
ブランドン・ウィリアムズ
ウィリアムズに関してはこれまでの2名とは異なり、トップチームでの試合経験を積ませる為にレンタルを考えているようでローン先としては同じリーグ内のニューカッスルやサウサンプトンの名前が挙がっています。
昨シーズンはルーク・ショーの負傷離脱によってトップチームのLBがアシュリー・ヤングただ一人となった危機的状況に颯爽と登場し、一躍クラブのアイドルになった彼ですが今シーズンはポルトからアレックス・テレスが加入した煽りを受けてトップチームでの出場機会が減少。
個人的にはRBに比重を置いてワン=ビサカの競争相手に指定してもよいのではと思っていますが、そうなると出場機会はこれまで同様少ないものになると予想されるので本人の為にはここは一旦ローンで試合に出れるクラブを探すことがベストでしょうか。
あとがき
今回は数ある噂の中でも可能性の高いと思われる話のみに対象を絞りましたが、他にもジェシー・リンガードやフィル・ジョーンズといった現状のスカッドで居場所を失っているプレイヤーには多数の噂があります。
放出というのはある種悲しいイベントではありますが、ここ2~3年の選手補強が正常に機能している証拠でもあります。
スールシャール体制になってから獲得した選手は軒並みチームの核になっているので、彼らのように構想から外れてしまう選手はどうしても出てきてしまいますね。。。
新天地を探すのかクラブに残留してポジション確保に再挑戦するのかどちらの結果になったとしても彼らの幸福を祈っています。